題名:巡り巡って

五郎の入り口に戻る

日付:2006/1/9


太陽公園-凱旋門&石像篇:兵庫県(2005/12/28)

年末に3日(二日半というべきか)自由な時間をもてる事がわかった。さて、問題です。どうやって使いましょう。一日3本くらい映画を観てあとの時間は寝ている、ということもできる。あるいは2月末の仕事をばりばり進めるという手もある。しかしそれらは一日限定の自由時間でも可能なことだ。これだけ連続した自由な休みは滅多に無いこと。やはりどこか遠くに行くべきではないだろうか。

珍スポットに目覚めてからというもの私は九州に足を踏み入れていない。この際だから九州まで足を伸ばし超級の珍スポットを目指すというのはどうだろう。そう考えるとあれこれ行き方を調べる。しかしどうやっても2泊3日では時間が足りない。仮に行く場所を絞ったとしても、それではCost Performance(何がPerformanceかは問わないこととして)が悪すぎる。

ええい、しかたがない。もう少し近場にしよう、と近畿、中国地方を目指すことにする。前から行きたい、行きたいと思いながらいけなかったこの場所。あと帰りにここ、、ともう一カ所くらい「大きな」珍スポットによりたいものだが、と考えながら「行きたい場所リスト」を漁る。すると太陽公園なる文字に目がとまる。調べてみればこれは結構な場所のようだ。よし、まずここに行こう。そうしよう。

というわけで29日の朝早く私は新幹線にのる。帰省ラッシュのはずなのだが、さすがに朝一番の新幹線には空席があった。乗り込むと姫路までぐーすか寝る。なんでこうも眠れるかと思うほどよく眠れる。目を開けるとお城が目に入った、というは嘘だがとにかく姫路についた。

さて、ということでバス停を探す。最初に行ったところからはどう見ても今日の目的地にバスが出ていない。これはいかなることか、と思い駅の反対側に行く。「神姫バス」という矢印に従って歩いていったらデパートの中に入ったあげく外に出てしまった。なんだこれは、と思うがすぐ近くにバスセンターがあった。やれうれしや。

この「バスセンター」というものにはあちこちでお目にかかるが、ここのはその中でも一番気に入った。待つ場所とバス停が透明なドアで隔てられており、寒かったり暑かったりする中排気ガスを吸い込みながら待つなんてことをしなくてもよい。発着するバスの情報は分かりやすい位置に表示され「いつくるのか」と疑心暗鬼になりながら待つなんてことはない。私は少しく幸せな気分になりぼんやりとする。そのうち「緑台」行きのバスがやってきた。乗り込むとしばしぼんやりする。

最初は市街地を走っていたが、そのうち山と田んぼの中を走るようになってきた。降りるのは「打越新田」というバス停なのだが、何故か頭にはいらず何度も紙を見直す。果たしてこ路線であっていたのだろうか、というのはいつも襲われる脅迫観念だが間もなくその疑念は晴れることになった。はるか向こうに紛う方無き凱旋門が現れたのである。ここだここだ。

入り口に近いと思われる位置から少し離れたところまで行ってバスは止まった。帰りのバスの時間見ると30分に一本とのこと。これだけあれば問題はない。というわけで凱旋門を目指して歩き出す。そもそもこれだけ回りに何もない中凱旋門が立っているだけでも異様だが、やはりここはそれだけの場所ではなかった。

そびえるオーストラリア、中国、米国、スイス、日本、それにフランスの国旗。そして入り口外にたたずむ兵馬俑の陶俑(兵士)。3体向かい合っているそれらはまるでじゃんけんでもしているようではないか。

私は珍スポットの神様(とりあえず作ればよいのが我が国の良いところだ)に感謝の念を捧げると共に入り口で500円の入場料を払うと勇躍歩を進める。-後から考えたことだがどう考えてもこの500円という入場料は安い。

さて、門をくぐると前方に凱旋門が見えてくる。しかしそこに至るまでの道も普通ではすまない。

最初はモアイか何かかと思ったのだが、この看板を観る限り韓国にある石像らしい。とにかくこういうのがうようよ道の両脇にいる。

最初はきゃーきゃー喜んで写真を撮っていたのだが、そのうち切りがないということに気がつきだした。というわけで印象深い物の写真だけをとることにしてまずは目の前に迫ってくる凱旋門の写真を撮る。

ごらんの通り立派な造りであるし(サイズは知らない)丁寧に作られた彫刻も置かれておりフランス国旗も翻っている。しかし歩を少し先に進めれば、やはり石像がごろごろと並んでいるのであった。

とにかく並べているものだから、デンマークの人魚像もどこかの何か(よくわからない)をバックにしてたたずむことになってしまうのであった。あるいは小便小僧だって、これだけ集めると何か異様な雰囲気をかもしだすとか。

このように際だって変な像しか撮らないようにしよう、と思うのだがそれでも見過ごせない像が出てくる。

最後のは「定番」のモアイであるが、こうも目をしっかりかかれると何となくいやな気分を醸し出している。このようにおなじみの像もいくつか存在している。

左側の自由の女神は小さいがまあちゃんとした造りであり、マーライオンだって実物見たことはないけどこんな形をしているのだろう。後ろを振り返ってみればやはり変なのだが、、、ということで少し安心したところに次なる世界が広がるのであった。

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注釈