題 名:巡り巡って

五 郎の 入り口に戻る

日付:2007/9/14


昭 和大仏:青森県(2007/8/11)

さ て、カーナビ様は高速道路の使用を指示している。だんだん疲れてきたし、確かに高速使ったほうが早く、かつ事故の可能性も少なかろう。素直に言われるまま 高速に乗る。青森市をいったん通り過ぎ高速を降りる。途中結構道路が混雑し恒例の「車を返す時間に間に合わないのではないか」という強迫観念に襲われる。しか しそれほどひどい渋滞ではなく、まもなく車列は動き始める。傾き始めた日をあびながら運転しているといきなり看板が現れた。こ こが昭和大仏への入り口だろう。さらに進んで車を止める。そこそこ人がいる気配がある。看板を読み指示されたとおぼしき方向に進んでいく。すると金堂があ る。例によってお賽銭を入れる箱があるのだが、その隣に「両替機」があるのは親切というかなんというか。
両替機
その次には(これはだい ぶ遠くから見えていたが)五重塔が見えてくる。
五重塔
お寺と言え ば五重塔である。新しい塔なのでどこか越前大仏の それを思わせるが、こちらはちゃんと木製である。近くにはこれを作った頭領の銅像まである。
頭領
というわけなのでも ちろんエレベーターで最上階までいくことなどできないし、そもそも中に入ることができない。そこをすぎて歩いていくとこんな観音様がいる。
ボケ除観音

「ボ ケ除観音」である。意図は明確だがなんというかあまりに表現が直接的ではなかろうか。右手にはこんな光景が広がる。
かつての花畑
珍 寺大道場によれば、ここは以前一面のお花畑のようだったと言うが、今は水子を供養しているのであろう風車もまばらである。少子化が問題となっている今日におい て水子が減っているとすればよいことだと思うが、単にここを訪れる人がへっただけかもしれない。道ばたにはこのような「年間フリーカード」の看板もあるの だ が。
パスポート
そこにある休憩所から は高校野球の音が流れてくる。これも珍寺大道場によれば、以前は住職の映像が流れてい たとのことだが、夏の熱気のもと聞こえてくる高校野球の声は普通である。その先に大仏様が座っている。
大仏
このよう に穏やかな顔をした大仏様だ。後ろに回ると中に入れれるようになっている。一階はごく普通。2階に上るとものすごく暑い。天井を見ればこんなである。
裏から
つ まりここは大仏様の足を裏側から見ている状態なわけだ。それゆえここには鉄板だか銅板を通じて外の熱気が伝わってくると。興味深くはあるのだが、熱気に押され早々に 退散する。ここではコンサートも行われているようで、アーティストのサインとおぼしきものが飾ってある。直近コンサートを行うのはこの人なのだそうな。
コンサートのポスター
といったところで昭和大 仏見物はおしまい。緑深い山の中に五重塔が見えるところは越 前大仏に。大仏周辺は南蔵院と か七寳寺とかに雰囲気が似 ている。全般 的に珍の雰囲気が薄れているのは何か理由があるのだろうか、などと考えながら本日最後の目的地に向かう。

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注釈