題 名:巡り巡って

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日付:2007/7/2


鳩吹稲荷・弁財天: 岐阜県(2008/1/3)

一月三日の朝、私はどんよりと 目を覚ます。昨日は一月二日。ということはあれが初夢であり、今年を暗示する夢と言うことか。ひどい内容だったが夢にしては珍しくハッピーエンド だった。実世界活がそのようにあって欲しいと願うのは人の常だが、それは現実に起こることとは何の関係もない。

いや、今はそれを問うている場合ではない。朝食を食べ荷物をまとめると宿を後にする。そこから岐阜県を横断していく。岐阜、犬山で乗り換え単線の路線には いる。可児川という駅で降りる。

さて、問題はここからだ。とはいっても目の前に続いている一本道を進むしかないし、それであっているはずだ。徒歩15分ということだったので、それな りに時間がかかるだろう。だから途中

「この道で本当にあっているのか。間違っているのではないか」

という恐怖心を何度も押さえつけなくてはならない。しかし幸いなことに正しい道だったようだ。「日本ライン花木センター」という看板が見えてきた。やれう れしや。今日の目的地はこの中にあるのだ。

矢印に従って進む事しばらく。木々の間からこんな物が見える。
木々の間から

これだこれ。そうです。今日はこれを見に来たのです。というわけで最初の懸念は消えるが、二番手が浮上してくくる。それは

「予定より早めについたが、果たしてこの場所は開場しているのだろうか」

というものだ。しかし観たところ人が出入りしているし、そもそも開場していなくても目的地にはたどりつけそうだ。というわけで心安らかに先ほど観た門目指 して歩いて行く。日本ライン花木センターの駐車場にはこんな看板がある。

看板その1
もちろんこの看板には、このセンター全体の図が書いてあるのだが、私にとって興味があるのはここに示したエリアだけだ(サイトにある地図で は「憩いのエリア」となっている)となりにはこんな看板もある。
看板その2
一番下の「アライグマ」という文字が力強い。これは期待できそうだ、というわけで矢印のさす方向に歩いて行く。
門
この門自体はなかなか立派だが、先ほどの地図にあったように塀が続いているわけでもない。通ろうとすると中には弁天様の絵が書いてあることに気がつく。
門の内側
さてその先であるが、まず左手に進む。すると赤い稲荷が続いている。説明書きを読めば由緒正しい伏見稲荷の御分霊 の御分霊ということで孫くらいに当たるのだろうか。
稲荷
稲荷をくぐりながら歩くと、一本一本にスポンサーの名前がついていることに気がつく。とはいえ木が細いので、伏見稲荷のよう に黒々と書く訳にはいかない。その先にある祠に10円なげて手を合わせる。そこから少し外れたところにはこんなものがある。
ご神木
ご神木なのだそうな。貯水場建設のために地面を掘っていたら地下15mからでてきた。というわけでここにおいてあるとか。ということは何か。これ は単においてあるだけで根は生えていないという事か。その近くには「アライグマ」とかかれたエリアがあるはずだが、みつからない。かわりにこんな看板があ る。
ラスカル
ラスカル。懐かしいなあ。しかし可児のラスカルとは。さて、祠の右手にはこんな池がある。
池
弁天様が二人いらっしゃる。池の中と屋根付きの場所だ。
弁天その1 弁天その2

池の中の弁天様は後付けの布をまとっていることに気がつく。ということは定期的に交換しているのであろうか。また池のほとりには茶室のような 場所がある。先ほどの看板の記述を信じれば、「鳩吹館」と呼ばれる場所のようだ。さらに池のまわりにはこのようにいすが並んでいるのだ が、誰が何を観るのだろう。
いす
それどころかその脇には立派なソファーがおかれた小屋がある。きれいにされているから時々何かに使われているのだろうか。
ソファ
さて、これで見終わったかと思えばそうではない。小さな小屋にこんなものがある。
餌

「お金はかならず入れて下さい。 弁天様がみてみえますからね」

ということなのできちんとお金を払いましょう。後ろに小さな鳥居もあることだし。何の餌かといえばアライグマそれにコイ。ということはここにははアライグマがいるのだ。それはどこか。あたりを見回すとなにやら一部だけ動物園のような場所がある。近くに行って みる。すると私より年上とおぼしき(多分そうだろうが、他人から観れば同じようなものかもしれない)おじさんたちが何やらえさを投げている。「おっ、でて きた」とか言っているので目を向けるが見えない。なおも注視するとたしかにいる。おじさんたちがカメラを構えた私に向かい「シャッターチャンス!」とか言 う。

可児のラスカル
これが「可児のラスカル」ことアライグマ。近くに「石を投げないで」と書いてあるとこからして、かなり石など投げられいじめられているのであろう。少し顔をだしただけでひっこんでしまった。おじさ んたちが投げていたのはそこらへんに落ちていたえさらしいが、ただでとってきたわけではないから弁天様にも怒られないだろう。

といったところでこの場所の見物はおしまい。何故ここにこのような場所があるのかきっと何かの物語はあるのだろうが、私の知る由もない。

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注釈