とにかく線を伸ばそう(行く先)
2015-01-15 07:17
さて、昨日書いた日本の家電メーカーの「とにかく線を伸ばそう」メンタリティである。そう遠くない過去において
「薄くて軽くて小さい製品を作らせたら日本メーカーの右にでるものはいない」
という時期があった。そしてその頃入社した人たちはその「栄光の時代」が忘れられないのだと思う。かくしてこんな製品が声高らかに発表される。
なお4Kテレビとして世界最薄4.9mm(ソニー調べ)といっても、最薄部は筐体の上半分だけ。
下半分は出っ張っており、出っ張り部分の天面から熱が放出される設計です。
なおテレビを薄型スマートフォンよりも薄くする必要があるのか?とソニーの担当者に尋ねたところ、「薄型設計は壁掛けを想定したもの。テレビと壁の間には放熱のための空間が必要。X900Cシリーズは4.9mmのFloating Styleを採用したことで、壁掛け時に壁との距離が広がり、放熱の効率が向上する」と回答をいただきました。引用元:iPhone 6より薄い4KテレビBRAVIA X900Cインプレ。薄さの理由は放熱対策 - Engadget Japanese
このSONYのプレゼンを動画で見た。「スマートフォンより薄いテレビ!」と高らかに宣言したあと、会場から
「だから何?」
という声なき声が聞こえたように感じた。その答えが
「放熱がよくできる」
と言われても
「はあ?」
以外何を言えばいいのかわからない。しかしSony社内では
「世界で一番薄い!iPhoneに勝った!」
というとよくわからない"Kando"が巻き起こるのだろう。
とか書いていてなんとなく「ガリバー旅行記」のような気がしてきた。それくらい「会社の中の文化」は外からみてずれている、ということか。