題名:HappyDays-20-26章

五郎の入り口に戻る

 

日付:1998/8/15

20章:1993年最後の合コンパート2

21章:Who cares Christmas ?

22章:年末

23章:男と女と酒となんとか

24章:あけましておめでとう

25章:Last Crusade(最後の聖戦)

25-2章カラオケの選曲における一考察

26章:後始末


24章:あけましておめでとう

さて正月明けの会社ではいろいろなことがあった。

まず年末の件で、KNに手紙をだしてごめんなさいした。そしてKBは約束したとおり、相手の会社に電話をした。そのあと彼から来たメールには

"Yes, Coke Yes!今日大坪さんのところに電話がいくと思います。"

と書いてあった。これでまた私は合コンの手配にかかることになる。

STを年末にけしかけていた私であるが、30日のYDからの電話でおそらく我々の考えは間違っていると考えた。そこで早急にSTにメールをだして、「しばらく何もするな」と言った。しかしそれから数分の後に私は自分の考え方がいわゆる短絡2進法であることを思い知ることになる。

STへのメールをちょうど書き終わったところに、彼の会社の社長の挨拶があるとかでYDが私の席に来た。そしてこういった

「あけましておめでとうございます。ところで30日の電話で私たちが問題なくうまくいっていると思っているでしょう」

「うん」

「事情は複雑ですが、そうではありません。」(以下省略)

結果から言えば私のできているに違いないという予想も、KB発のうまくいっていないという予想も両方ともあたりとはいえない。彼はしばらく静観をつづけるといった。私もその意見を支持した。そして段ボールが昔"Ya Ya Ya"に行くのがすきだったという話を聞いて、是非またみんなでいきましょうとさそってくれた。もちろん私に異存はない。(結局この話は実現しなかったが)

 

さてKBが会社で言ったとおり、その日の晩K野から電話がかかってきた。こちらとしては去年の末に相談した1月22日で4人という線をだしたのであるが、向こうは1月8日で3人という線を出してきた。もっとも彼女の弁によれば男は何人いてもいいという。K鳥が風邪から復活したので、一人で男5人くらいはめんどうをみれるからというのである。(会話の相手になれるという意味である)私は明日また会社で調整のうえで相談しましょうと言うことにした。

さてこの電話が終わった後に、HRを部屋に呼んで一緒にケーキを食べながら

「調子はどう?」と聞いた。

彼は非常に好調であると答えた。しかし彼が警戒の心を忘れたわけではない。彼は次の様に言った。

「いや3カ月が勝負だよ。(なるほどホワイトデイまでが勝負ということか)それをすぎればあとはうまくいくかもしれない。飛行機でも離陸後の3分間が危険だというじゃないか」

意味は不明だが、決して彼は無条件で浮かれてはいない。そして彼がこういうセリフをはくときには、彼がもつ豊富な経験からくる言葉の重みに私は無言でうなずくしかないのである。

 

さて。翌日会社にいって1月8日の線で調整をはかった。一つだけ問題があった。年末に一緒に行きたいと言っていたCはカナダにスキーに行ってまだ帰ってきていないのである。そしてKBは誰か代わりを捜しましょうかと言った。

「誰がいいですか?」

「up to you」(あんた次第)

「年齢はどうすればいいですかねえ」

「あんたより同じか上ならばいいのじゃないか」

「SG,YZ,自爆男くらいか。誰がいいですか?」

「As you wish.」(お望みのまま)

「YZさんがなんだかうだうだいってますけど」

そして昼休みにYZから電話がかかってきた。

「いやーどうしようかと迷っているんですけどね。決められないんですけど。うだうだうだうだうだ」

「コイントスで決めたらどうだ」

「そうですね。さっそくやってみましょう。。。。外れです」

「残念でした。おいKB。他のを探せ」

「自爆男できまりなのだ」

ということでメンバは私、KB、ST、そして自爆男となった。実の所前回判明した彼女たちの「母性本能をくすぎりましょう」からすると、きっとこの人選は(私の意図がほとんどかんでいないとはいえ)非常にすぐれたものになるような気がした。

-そしてそれは予想を超えて正しかったのである。

 

その日の晩、K野と2回目の相談をすることになった。そして相手が4人になりそうな感じであることを聞いた。まあとりあえずめでたしということだ。そして彼女はこう言った。

「大坪さんとKBさんて同じくらい変わっているとおもうけどね。あっ。方向は別だけどね。そう。KBさんは”偏屈”と言ってもいいのじゃないかしら」

他にもいろいろなことをしゃべったが、彼女に男の人の好みを聞いたところ、「あたしは外見にはこだわらないの」と言った。私の経験によれば女の子がこういうことを言った場合、だいたい次に以下のような文が隠されていて、おまけに当然のこととされていると思って間違いない。

「顔なんてハリソンフォードくらいでいいわよ。」

私がそう彼女につげると彼女は自分は例外であるに違いないと主張した。すなわち本当に顔にはこだわらないといいたいらしいのである。Well who knows?

 

翌日会社でKBに時間と場所をみんなに伝えるようKBにメールで頼んだ。彼からは「チャンスカードほしいですか?」と言ってきた。彼の説明によると、チャンスカードとは、彼が以前合コンによく行っていたころに合コンへの招待状として使われていたカードなのだそうだ。「合コンがあるよーん。これは新しい女の子と知り合うチャンスだよーん」というわけである。そして彼は裏に待ち合わせ場所と時間が書いてある紙をOB便で送ってきてくれた。

さて職場は変わったのだが、前回の職場と同じく私の隣には女性社員が座っている。 KTMである。彼女は結構ユニークな女の子であるが、実の所結構仲良くしてもらっているのである。なんといってもときどき彼女は私にお菓子をめぐんでくれるので

「私はものをくれる人が好きです

なのである。

さて仕事中にもかかわらず、チャンスカードのことを自慢したくなった私は、ほれほれと言って彼女にチャンスカードを見せた。彼女は

「まだこんな合コンばっかりやっているんですか?もっと個人攻撃にでなくちゃだめですよ。」といった。

そこから「私の好みの女性について」という話題になった。要約すると以下のようである。

・好みの芸能人のタイプは、富田靖子、中山美穂、高井まみこ、工藤静香、山本リンダ、マリリンモンロー。(彼女は、「その人達の共通点というのは女性っていうことだけね」と言った)

・年齢は35歳以下ならば可(これは30だった当時の私の戯言である。つまり自分の年齢+5歳ということである。しかし自分が35になった今となってはどうでもよくなってきた)

・好きなタイプは「人の話をきいて、理解しようとする人。」(人の話を聞いて理解する人とは言っていない)

・嫌いなタイプは、人の話を聞かない人。自分をわきまえようとしない人。(自分をわきまえない人ではない)パープーでも自分がパープーであることを自覚していれば問題はない。

などというところであった。これが厳しい条件かそうでないかは私の判断するところではない。

 

さてそれではがんばって合コンに向かうとするか。当日早めに退社する私をみてKTMは「がんばってくださいね」と言った。私は「いや今回はあんまり。。。」「そんなんじゃだめですよ」「OK.めらめらめら。後ろから炎がみえるでしょう。」

 

実の所私は少し及び腰になってきたのである。理由はよくわからない。前回の合コンのあとあれほどごきげんでK鳥が気にいっていた私である。ところがその後のK野との会話から-何も明示的な理由はないにしろ-私はおそらくこの話があまり長くは-少なくとも私にとっては-続かない予感にとらわれていたのである。ほとんど被害妄想だろうが、私はこの男の子と女の子の組み合わせが、かけちがった上着のボタンのような状況になっているのではないかと思えてきた。

だからと言ってなんだというのだ。何もはっきりしていないうちからがたがた言ってもしょうがないとはいつも自分が他人に言うセリフではないか。とりあえずがんばって合コンに臨んで楽しく騒ぐことにしよう。

 

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注釈

OB便:某社の庶務であるOB嬢は、一日に2回某社社員のところを巡回する。彼女に荷物の受け渡しを頼むことは一番早くて確実な荷物の送付方法なのである。本文に戻る

 

ものをくれる人が好きです:彼女にはちゃんと彼氏がいますから。誤解のないように。というか彼女も今はその彼氏と結婚して幸せそうである。本文に戻る

 

私の好みの女性:(トピック一覧)この好みに関してはここ数年ほとんど変化がないようだ。本文に戻る