日付:2006/10/6
博多に戻るとうろうろする。もうお昼を食べて新幹線に乗ろうと思っていたからだ。地下街をうろちょろして豚キムチ定食を食べる。味がない。時々気が付くの だが、私は旅行先での食事というものに対して無頓着過ぎる気がする。もうちょっと「ご当地のおいしいもの」に執着を持つべきではないかと。
というわけでやることはやったのだが、まだ時間が1時間ちょっと残っている。何をするにも中途半端な時間だ。一つの行為を除いては。今回博多に来るにあ たって何カ所か行きたい場所をピックアップしておいた。何事も中途半端で終え後で悔いるのが私の行動パターンだ。今回は見送りいつか博多に来たときにとっ ておこう と、思っていた場所が一つ残っている。しかも一番近い。行ってみるか。
パソコンを取り出し、進むべき方向を確認する。ここから地下鉄で一駅行った祇園駅というところの近くらしい。そちらに進む。広い道を渡ろうと地下に潜って 気が付いた。祇園駅と博多駅は地下でつながっているのだ。雨の時など特に有り難かろう。今日は雨はふっていないが(台風はまだ止まっているらしい)直射日 光を避けられるのがうれしい。粛々と地下を進む。地下通路の一部がバイクと自転車の駐輪場となっているのは良いアイディアだと思う。
やがて祇園駅に到着。出口をでるとすぐそれは見えた。
近代的なビルとみやげものやと、大仏が入っているであろう建物は奇妙な調和を見せている。進めばこんな看板が。
大仏は撮影禁止なので、この写真を撮っておく。無料で年中無休がうれしい。さっそく大仏殿への階段を上ろうとすればこんな張り紙がある。
確かにそのとおりだ。てくてく階段を上がりくるっと曲がると大佛とご対面である。撮影禁止だから写真はない。表の写真でみたよりも落ち着いた感じのいいお 顔をされている。新造時の写真ではおひげが目立つのだが、実際にはあまり見えない。
みれば、大仏の後ろに地獄、極楽巡りがあるらしい。さっそく行ってみる。
こんな感じでまず地獄がでてくる。成田山別院で見た のよりシンプルであるし、いつものパターンだ(こうやって地獄絵に慣れてしまうのもどうかと思うが)と 思い通り過ぎる。極楽はどうやって表現しているのかと思えば、戒壇巡りである。真っ暗な通路を歩いていく。左手で手すりをつたい、右手を腰の辺りに置き壁 をつたえば何かに触る。触れ ば極楽行きだ、とスピーカーから声がでてくる。その言葉を信じずっと歩いていくが何もさわらなかったぞ。
さらに大仏の横にあるホールのようなところに行く。ここの建設途中と思しき写真が飾ってある。
この二人は一体誰なのだろう。頭が熱気で呆けていたせいかもしれないが特に説明書は無かったように思うのだが。
といったところで福岡大仏見物はおしまい。またてくてく歩き博多駅に戻る。考えてみればここは新幹線始発駅であった。30分ほど立っただけでちゃんと座る ことができた。これで名古屋まで居眠り三昧だ。