日付:2006/10/18
倉敷から吉備津とというところに向かおうとする。そもそもなぜ倉敷にいるのか聞かないでほしい。とにかく来てしまったのだ。
最初は岡山に行きそこで乗り換え、と思っていたが路線図をみると倉敷から直接回っていくルートもあり、そちらのほうが運賃が安い。というわけであっさり計 画変更。ことこと電車に揺られる。途中乗換駅で30分ほど待ったが、今は快適な気候。外でぼんやりしていて何の問題もない。
電車にゆられることしばらく、吉備津という駅に着く。電車の本数が少ないから帰りの時間をチェックする。岡山からの新幹線を予約してあり、それに乗り遅れ るとあまり楽しくないことになりかねない。
だいたいの目算をつけるとてくてく歩き出す。途中から先の道は両脇に木が立ち並び参道のようになっている。まっすぐ歩いていくと第一の目的地が見えてき た。吉備津神社である。その前にはこんなものがある。
名物きびだんごにその前で売り子をやされる鬼。この図柄に悲哀を感じてしまうのは私が疲れたサラリーマンだからだろうか。
後で知ったのだが、この場所は通常私が訪れるようなマイナーなスポットではない。本殿は堂々の国宝である。というわけで駐車場にあるトイレもこんな形。
でもって本殿近くに掲げられている写真を見れば私でも
「ああ、あれね」
という姿だ。しかし不幸にして現在は修理中なのであった。
かくのとおりメジャーな場所なのだが、いくつかの点が私の感性にふれる。てくてく歩いていくとこんな場所がある。
お酒をかたっぱしから納めているのだろうか。なぜかこういうお馬さんもいる。
これくらいはまだ「よくある話」ということなのかもしれぬ。自分にそう言い聞かせながら先に進む。ここはおそらく権威のある神社として多くの人が訪れるの だろう。おそらくは学問の神様ということにもなっているのだろうが、これはいかながものか。
「勝利はわが手に」などというと第三帝国のスローガンのようだ。この回廊を反対側からみるとこうである。
そりゃあまあ確かにそうかもしれないけど、ここまで露骨なのはいかがなものか。頭の中ではいつか読んだ
「塾の講師が”全員合格率を5%上げるように”って言ったけど全員あげたら同じことじゃないか」という誰かのつぶやきが聞こえ続ける。まあ神社にお賽銭もってお願いに来た人の合格率が向上する、ということなのかもしれないが。
その先にはこんなものがある。
桃太郎である。ぐるっと回ると桃太郎一代記をしめしていることがわかる。英語での表記は桃太郎について説明ではなく「おみくじのひき方」につい て書いているようだ。
桃太郎と言えば犬山の桃太郎神社もあっ たなあ、と思い出しながらその場所を後にする。次の目的地はここから歩いてすぐのはずだ。