題名:巡り巡って

五郎の入り口に戻る
日付:2022/7/27


土方歳三資料館:東京都(2022/8/21)

ことの起こりは私がどこかへの行き方を探すため、Apple Mapを見ていた時に遡る。(私はApple原理主義者の本分に立ち戻り、最近GoogleMapよりもApple Mapを使うようになったのだ)ふと「土方歳三資料館」なる文字が目に入った。なんだこれは。調べてみると(今度はGoogle先生にお伺い立てたわけだが)11月末で一旦閉館と書いてある。私が行く珍スポットの寿命は短い。「巡り巡って」で取り上げた場所で閉鎖どころか跡形もなくなった場所すらある。これはぜひ行かなければ。開館日をみれば二週間に一度の日曜日しかやっていない。となると行くことができるのは8月21日だなと印をつけてすっかり忘れていた。

さて、それから月日は流れ8月のお盆休み。カレンダーをみれば8月21日に何かついている。はて、これはなんだったか?よく見れば土方歳三資料館と書いてある。これは行かねばならぬ。

というわけで8月21日。奥様がお出かけになった後私は家を出る。天気は曇り。しかし雨が降る様子はない。最寄駅から何度か電車を乗りかえひたすら目的地を目指す。多摩センターという駅でモノレールに乗り換える。さらっと書いたがモノレールに乗るのは久しぶりのように思う。おまけに今まで乗ったことのあるモノレールに比べアップダウンが激しい。これは楽しい。山肌を縫うようにモノレールは進む。ブラタモリという番組で八王子には大学がたくさんあると知ったが、確かに大学関係の駅もある。などと感心しているうち目的の万願寺駅につく。

駅からでるとiPhoneのお告げに従って歩き出す。

看板

大きな通りにこのように看板がでている。やれうれしや。あとは看板のお告げに従って歩けば良い。道を曲がると普通の住宅街。どこに資料館があるのやらと思いつつ歩く。

入り口

ここが入り口。いわゆる「博物館」のようではないが、じゃあ一般の住宅かと言われればそれよりは立派。そして人がたくさんいるのに驚く。閉館というからには寂れているのかと勝手に想像していたのだが。門の前にはこんな出店まででている。

出店

閉館が近いということで人出があるのか、それとも普段からこれくらい人がいるのか。などと考えながら中にはいる。

鏡像

出迎えてくれるのがこの胸像。なんと評したらよいかわからないゆるさが素敵。土方歳三はこのように凹凸のある顔立ちだったのだろうか。

建物入り口

建物の入り口がこれ。ここで靴を脱いで中にはいる。そして建物内は撮影禁止。とはいえ私のような関心の少ない素人がみて楽しいものはあまりない。唯一印象に残ったのが稽古用の木刀の太さ。よくもこんなものを使って稽古をしたものだと思う。おまけにこれで殴られてはただではすまないだろう。

他の人の会話が聞こえ「あれ?刀剣は展示してないの?」としゃべっている。後で知ったのだが刀剣は限られた日しか公開しないようだ。土方歳三が生まれ育った家の模型がある。多分実際にこんなだったのだろうなと思うような農家である。そんなことを考えながらぐるりと巡ってすぐ出てしまう。しかしまだ展示は終わりではない。

木刀
建物を出たところに、唯一理解できた練習用の木刀の模造品が置いてあり、自由に触ることができる。見た目も太かったが、実際に振り回すのは大変だ。しばらく振り回していたが、すぐ疲れてしまった。 といったところで土方歳三資料館の見物はおしまい。せっかくきたのだから何か買っていこうと先ほどの出店を見る。あれこれ勧められるが、何か残るものが欲しい。そう告げると「では」とビニールの何かにはいった饅頭を勧められる。入れ物は丈夫そうなので長持ちする、というわけだ。ちょっと高いと思うが(値段は忘れた)まあ記念にと思って購入する。 行きとは違う道で駅に向かう。すると近くに趣のある木造の建物があることを知る。
駅

駅に戻ってみると、駅の表示がこのように土方歳三になっていることに気づく。土方歳三という人について少し調べてみようかと思いながら再びモノレールに乗り込む。

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注釈