五 郎の 入り口に戻る
というわけで私は兵庫県舞子という場所でふと我に返る。何故こんなところにいるのか聞かないでほしい。とにかく来てしまったのだ。短い 時間だがとにかく自由時間がある。これをどう生かすべきか。
まず近くにある「孫文記念館」に向かう。正当派記念館のようだが、きっと何かがあるに違いない。しかし建物に近づくにつれいやな予感が する。窓が全部しまっているのだ。更に近づくと男性が門をで、鍵を閉めている。これは。よくみれば「月曜日休館」という文字が。ああ、な んということだ。
道を戻り駅に向かう。目指すのは新長田という駅。まもなくやってきた電車に揺られることしばらく。地震にも人身事故にもあわず駅に到着 した。さて、どちらに歩いて行けばよいのか。
などと迷う必要はなかった。駅の周りには「鉄人と三国志」の表示が目白押しである。何故かといえば、ここは横山。。氏とゆかりがあるよ うなのだな。彼の業績を鉄人と三国志でまとめてしまうのもどうかと思うが(バビル2世はどこに行ったのだ)
というわけで、駅前からてくてく歩き出す。なんとなくこちらだろう、という方向に歩いて行く。するとこんな通 りがあることがわかる。
やれ、これで目的地到着は間違いない、と思った私は馬鹿だった。馬鹿だから馬鹿なこと(後から考えれば)をした。すぐ右に曲がればよい ものを反対方向に曲がったのだ。アーケード街のようなところを抜 けると広い通りにでる。おかしい、事前の調査ではこの通りまでいかなくても住む筈だ。というわけで(後から考えれば)ぐるりと大回りす る。しかしありがたいことにこんな光景が見えてきた。
どこかで読んだのだが、こういうものは「目に入る瞬間」が大切である事だなあ。写真を撮るとそちらにひたすら歩く。
というわけで鉄人である。デパート前の広場に一人で立っている。見物しているのは私くらいなもので、周りには人がいない。そもそも平日 の昼間にこんなものを観る人が居ない、というのが正しいのだろうが。
大きさは圧倒的だが、やはりガンダムを観たときのような感慨は受けない。元がのっぺりしたロボットだから忠実に作ればのっぺりするのだ けど。そう考えればやはりあのガンダムがよくできていたということなのだろう。
どこかネタになるところはないか、と見て回るが見つけられたのはこれくらいなものである。
近くにある石のなんとかなのだが、鉄人のリベットのようなものが並んでいる。というかこんなに巨大な山のリベットって存在するのか。近 くにはこんな注意書きがある。
まあ若い頃酔っぱらってここにくれば、まず鉄人によじ上ったことであろう。ところでぜ注意をしているのが、「関うーたん」なのか。答え はそこかしこにある看板をみれば解る。な
三国志もこの街の売りなのだそうな。飛将、呂布もこの姿である。いや、ここは街を盛り上げるためにコスプレを承諾した誰かさんの心意気 を賞賛すべきだ。
三国志のなんとかを展示した場所もあるらしいのだが
「写真をサイトに載せるのはお断り」
とのこと。このサイトに掲載できない場所はそれだけで行く気80%ダウンである。焼きそばを食べると、新長田を後にする。