題名:巡り巡って

五郎の入り口に戻る
日付:2015/2/5


定光寺周辺-駐車場篇:愛知県(2015/8/9)

先ほど歩いた橋を今度は車で渡る。すぐすごい上り坂になる。アクセルのベタ踏みという言葉を思い出す。加速はしないが減速しないのでいいことにしよう。

先ほどから気になっていたのだが、この近辺にはこういう張り紙というか張り板がいくつかある。

注意

そもそもここでどうやって客引きをするのだろう。ビラを配ろうにももらう人がいないではないか。実は夜になるとどこからともなく人が湧いてくるとかいうそういうあれなのだろうか。最初は「かつて繁栄したころの遺物」かと思ったがそうとは思えない新しいものもあるようだし。

などと考えながら坂を登っていくと途中にしゃれた喫茶店とかあるようだ。風光明媚な場所には違いないし、ここらへんに住んでいる人にとって車は足のようなものだから、場所の辺鄙さも問題にならんのだろうか。そんなことを考えながら運転することしばらく。「第3駐車場」に着く。

定光寺


忘れてはいけないのは、今回私が来ているのは「定光寺駅」ではなく「定光寺」。従って本来であればこの橋を渡り定光寺に行くべきなのだ。

しかし私はバチあたりであるからしてそんなことは考えもしない。いずれにしても気温は高く(道端にあった表示では37度だった)歩くと日射病になってしまう。そして振り返ればこんなものがあるのだ。

目

ここは定光寺公園の第3駐車場。なぜそこに両手で支えられた目がある。

などと勿体をつけるのはやめておこう。ここに彫刻群がある理由はすでに明らかになっている。野外彫刻展用の作品を作ったはいいが恒久的に置く場所がない。そこで定光寺の和尚さんが設置を了承してくれたとのこと。そういう経緯を知れば平和に眺められるが、普通駐車場の脇に「目」がでてくりゃそりゃ驚くわな。

というわけでさらに車を進め第2駐車場に向かう。車を降りるとすこしうろうろする。まもなく「何か」が見つかる。

駐車場

なんの変哲もない駐車場のように見えるが、松の陰に何かあるのかわかるだろうか。その先にこんな「道」がある。

階段

この階段は最近設置されたもののように思える。いずれにせよこういうものがあるのはありがたい。その先にはこんな光景が広がっている。

彫刻群

これが第2駐車場脇の彫刻群である。今こうして見返してみてわかるのだが、私が訪れたこれまでの「珍スポット」と比較した時、やはり「狂気」を感じない。彫像の由来を考えれば当然と言えるが。とはいえ夏草に囲まれた中にあるとやはり何かを感じずにはいられない。

松の中

彫像そのものではなく、周りとのコンビネーションがある種の感慨をもたらす。間違っているのだ。仮にそれが存在している理由が全く正当なものだとしても。

奥の方にケースに収められた像があるらしいのだが、そこらへんの葉っぱに空いている虫食い穴を見ると恐怖に足が動かない。車に戻りぶろろろろんと発進する。しばらく山の中の道を迷いながら走るがまもなく見慣れた道に戻る。

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注釈