題名:映画評

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日付:1998/3/8

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950円-Part2 (Part1へ)

キャスト・アウェイ-Cast away(2001/3/5)

今日の教訓:歯医者には早めに行きましょう。

トム・ハンクスが飛行機事故にあい無人島に漂着する。そこから彼の生きるための戦いが始まる。

いくつかのシーンが印象に残る。浜辺に流れ着いたFedExの荷物を本能的に拾い集めるところ。それを開けるのはかなりたってから。そして開けずに残った一つの荷物。なんとか二等兵は死ぬまでラッパを離しませんでした。彼は苦労の末に火をおこす。そして海岸で有頂天になって踊る。きっと天にも届くような気持ちなのだろう。しかしカメラは冷静に少し離れた位置からその様子を撮す。結局状況はあまり好転していないのだ。また彼の「歯痛の演技」は

「早めに歯医者に行こう」

と思わせるほどだ。私が最近愛し始めたヘレン・ハントの演技もすばらしいがいかんせんこの映画の大半の部分ではトム・ハンクスしかでていないのだ。

そう考えるとセリフもなく、場面の転換もしようがない映画で最後まで緊張感をとぎらせずにみせるというのはなかなかすごいことのようにも思える。しかし話し全体は「ほお」という感じであり、それほど印象にも残らない。アカデミー賞には主演男優賞にだけノミネートされていたと思うが、それも宜なるかなである。

 

ザ・ウォッチャー-The watcher(2001/2/17)

何故この映画を観たかと言えば、外に出てたまたま時間が余り、そしてちょうど映画の始まる時間が迫っていたからだ。館内は既にくらくなっており、腰を下ろすと同時に本編が始まった。

ストーリーはとぎれなく、過大な緊張感や残虐シーン、それに感動もなく進んでいく。途中緊張がきれそうになるところで、きちんとクライマックスになってくれる。2時間足らずの短い映画だが、その長さによくあった内容。つまるところ

「そんなにすごいところやひどいところがありはしないけど、その時間と980円分の価値は十分」

といったところか。

キアヌ・リーブスがSerical Killerを演じる。整った顔の中にどこか歪んだ異常な雰囲気をただよわせてなかなか素晴らしい。彼は道を間違っていたら有名悪役として名を馳せたかもしれない、などとふと思う。大作からくだらない作品、善のヒーローから100%の悪役までつかみ所がないキャラクターが面白い。

その整った顔を最後にぐじゃぐじゃにしてみせたり、某有名映画の場面を彷彿とさせるようにビルの屋根の上を走らせてみたり(こけたり、転がったりしながらだが)でてくる女性がタイプはあれこれながら結構Attractiveだったり、決してアカデミー賞にノミネートはされないだろうが「きれいに決まった小技」という感じがする。

 

アンブレイカブル-Unbreakable(2001/2/12)

The Sixth Senseの監督とブルース・ウィリス。それでなくても「列車事故で唯一人生き残った男」という予告編は「これは観なくては」と思うに十分だ。先に公開された米国での評判は、と思いCNN.CO.JPの「2000年のベスト10,ワースト10」を観ると、この映画はベスト、ワースト両方に入っている。さて、どんなできなのか。

冒頭いきなり「全米で毎年発行されるコミックの数は。。」といった字幕が流れる。まさか漫画オタクの話ではあるまいな、と思えば、あのサミュエル・L・ジャクソンが髪の毛を沢山生やしてアメリカ版漫画オタクを演じてくれる。彼は将軍から、汚名を晴らそうとする警官から、Star Warsからなんでもこいだ。彼のが演じるところのオタクは日本のそれとはだいぶ桁が異なる。何故か「海外で評価される」ことをやたらと誇らしげに叫ぶ日本のアニメだか漫画だかもちょっとだけ言及される。私はその言われように声を立てて笑ってしまったが。

彼からのメッセージを受け取り、久しぶりに希望に満ち、Badな目覚めをしなかったブルースウィリス。彼が何故いつも目覚めるときにBadな気分になるのか、何故妻とうまくいかなくなるのか。「世の中で自分があるべき位置を見つけること。自分がなすべきことをすること」の重要さが繰り返し語られる。私の父は「仕事をしていないと人間が駄目になる」といった。言葉が違うがその意図するところは同一かもしれない。私にも少しだけその感じが解る。いくら責任がなく、拘束時間が短い仕事であってもそれが「自分がなすべきこと」と思えなければ少なくとも朝目覚めるときにはため息しかでない。

映画を見終わって印象に残ったいるのはこの点だけかもしれない。2時間あまり、緊張感とぎれることなく最後まで観ることができた。しかしThe Sixth Senseが「自分が負けたことにも気がつかないほど見事な一本を取られた」映画だとすればこれは「あーあ。時間まで粘ったけどやっぱり技有りでまけちゃったか」という感じである。なるほど、そうきたか、と思うがそれほど深く心に響く物があるわけではない。であるから私にとってはベスト10に入れるほど良い映画とも、ワースト10に入れたいほど悪い映画とも思えないのだが。

 

キッド-The Kid(2000/8/16)

ディズニー映画である。ディズニー映画であるから子供をつれて観にいくのも安心である。The Sixth Senseでブルースウィリスは知らぬ間に部屋に進入した男に拳銃で撃たれる。この映画で誰かが部屋に進入した事に気がついてブルースウィリスが手にする武器は野球のバットである。主演の女優は大変Attractiveだが、妙な色気などはいっさいない。では心安らかに笑い、涙を流すだけかといえばそうではない。

 

イメージコンサルタントという虚業につく40才の男のもとに8才の自分が訪れるという物語。豪華な家に住み、仕事は大繁盛だが

"I don't have time to be crazy"

と叫ぶ男はどこかがおかしくなっている。8才の自分に言わせれば

"Dogless, chickless"(犬なし、女なし)

のLooserなのだ。

この映画を観ながら、自分は子供の頃何になりたかったのだろう、と何度も考えた。そして確たる夢を持っていなかった事を思い出した。父がエンジニアであると聞いて「エンジニアになる」と言い、将来の夢は「(責任の少ない)ヒラのサラリーマン」であった。であれば今の私は子供の頃の夢を実現していると言えるのだが。

しかし自分が8才の時の自分に会えば、たぶん自分も8才の自分もそれだけでは納得しないことだけは解っている。

"I am not a looser!!!!"

と空に向かって叫ぶためには何が欠けているのか。

そんな事を考えながら観ていると、ディズニー映画らしいHappy Endにも素直に

「ぱちぱち」

として終わりにするわけにはいかない。

かくの通り40前後の男には場合によってはなかなかつらい映画だ。この映画をみて「ああ。楽しかった」と言えるほうが世の中幸せに暮らせるのだろうとは思うのだが。

最後に一つ印象に残ったシーンを。冒頭TVのキャスターと隣り合わた主人公は、そのキャスターに助言を求める。そしてキャスターはこう言うのだ。

「助けは求めてみるものよ」

本当に困った時は、見栄など張らず助けを求めてみるのも一考かと。それで助けが得られるかどうかは別の問題だが。

 

TAXi2(2000/8/20)

楽しいフランス映画である。とにかくふっとばすTAXiの運転手がフランスを訪問した日本の防衛長官を誘拐を試みるヤクザから救うため大奮闘。

この映画を観ていると、普段観ているハリウッド映画とはちがったタッチを随所に感じる。私は正直いって

「カーチェイス」

をみて面白いと思ったことはないのだが、この映画のは面白かった。またお約束の

「車が山のようにクラッシュする」

シーンでもどこか違った雰囲気が漂う。つぶれた車から苦笑いしながらでてくる警官とか、あるいは後ろでクラッシュする車の山を気にもせずぼんやりとエッフェル塔を見上げるカップルであるとか。

フランスらしい、と言えばこんなシーンもある。男が女を口説いているところが無線で全員に流れてしまうのだが、それを聞いている男達は冷やかし、とかいうのではなくうれしそうに歓声をあげる。「愛の国」とはだてに名乗っていないと思ったりもする。

それだけにどう考えても

「弱い」

ラストシーンが残念だ。笑うこともできなければ「へっつ?」としか声がでない。

さて、日本の防衛長官がキーパーソンだから、日本人の習性をギャグのネタにするのもてんこ盛りだ。いつもの

「やたらおじぎ」 とか

「ビジネスシーンでやたら大声で笑う」とかだ。

その中にちょっと変わったシーンが一つあった。

至急パリに行かなければならないのに、次のパリ行きは3時間後とつげられる。その瞬間日本の女性SPが大きなののしりの声をあげ、それをみてフランス人二人がひくのだ。

私にはこれも「海外にいる若い日本人女性」のある面をデフォルメしたものに思えるのだが。

 

リプリーThe talented Mr. Ripley(2000/8/5)

「太陽がいっぱい」のリメークという言われ方をすることもある。しかし全く別の映画という印象を持った。「太陽がいっぱい」は幼い頃にTVで見ただけだが、その印象はずいぶんと鮮明に残っている。衝撃的な最後のシーンとそこに流れる音楽も。

「太陽がいっぱい」の主人公はハンサムにして野心的な男で天下の2枚目(当時は少なくともそうだった)アランドロンが演じていた。この映画の主演はマット・デイモン。単純にしてハンサムな男から

「気持ち悪い」

と連呼される「気味の悪い男」を好演している。そして最初だけは「太陽がいっぱい」と重なるプロットかと思えるのだが、殺人が行われた後からはずいぶんと違った展開を見せる。

映画の最後近く

"I'm completely lost too"

と主人公が言う。その言葉の通り二つの立場を巧妙に使い分け、難しい局面を切り抜けていた主人公も最後に至って全く抜き差しならない羽目に追いやられる。

しかし残念なことにここで"Completely lost"になったのは主人公だけではなく、観客である私もだ。このシーンには二人の重要な人物がからんでいる。一人はまあ映画にありがちなむちゃくちゃな偶然で関係する人だから良いとしても、もう一人に関してはあまりに説明不足という感がいなめない。おまけにその男ははストーリー展開の上でかなり重要な役目を果たすからなおさらだ。

であるから映画が終わりクレジットが流れ出したとき

「へっ?もう終わり」

と思ったのも嘘ではない。

自分の過去を消してしまいたい、できれば上着を借りたときから、という主人公のセリフは確かに聞こえるほど心の動きはうまく描かれているとう思える。それだけになおさらストーリーが残念に思えるのだが。あるいは私の理解力が足りないだけかもしれない。最後の全く意味をなさない幕切れは彼の追いつめられたあげくの錯乱を意味をしているかと思うこともできるのか。

 

マン・オン・ザ・ムーン-Man On The Moon(2000/6/11)

時代に先駆けていた、という言葉は時としてとても無責任な言葉だ。

実在したAndy Kaufmanという男の物語。既存のコメディのコピーを頑なに拒否する男は、やがて行き着くところまで行ってしまう。コメディと実生活の線を見失い、ついには自分が癌である、という事実を家族にすら信じてもらえない。

この映画に描かれているコメディアンをみると、何人かの消えていった漫画家を思い出す。自分が乗っていて、しかも幸いにしてそれが対象となる人たちの許容範囲-笑いとはタイミングのよい狂気、という定義に私も同意するが、その狂気にも許容できる線がある-にある間は彼はもてはやされる。そしてその線を見失ってしまうとその人は迷走を始め、そして対象となる人たちも離れていく。

コメディとは人を相手にするものであり、先駆けもある距離を超えれば自己満足になり、自己満足とは定義によってプロのコメディアンのやることではない。たまたまその要素のいくつか何年か後に一般的となったとしてもそれが本当に「時代を先駆けること」なのか。かりにそれが「やらせ」であっても誰がTVで本気の喧嘩など見たいと思うだろうか。

時代に先駆けていた」というならば、今のコメディは彼がやったような無性別プロレスや本の朗読、それに「やらせ」の喧嘩に満ちているというのだろうか。

彼がもし死後の名声を求める人であれば、彼が35才でこの世を去ったのは彼にとって幸いだったと言うしかない。彼が作り上げた別のキャラクターはまだ生きているが、引退した芸能人コミュニティでひっそりと暮らすだけで誰も彼の名を呼んだりしない。癌で死ななければ彼にも同じ運命が待っていたかもしれない。

映画はそうした男の生涯を丁寧にたどっている。その真面目さは認めるがその映像は必ずしも私の心を動かさなかった。そして最後のシーンはKaufmanの「やらせの喧嘩」と同じく同意しかねる。映画の後にプログラムを買ったが、それは映画に感動したからではなく、最後のシーンがあまりにも唐突で他の映画の筋から離れていたからだ。観客の理解を無視した内容を提示すること「先駆的」と無条件に呼ぶことが出来る人であれば、この最後のシーンも「Andy Kaufmanと同じく時代に先駆けていた」と言うことができるだろうが。

 

 

ストレート・ストーリー-the Straight Story(2000/4/2)(1000円)

この映画を観る前、私は会社でのあるトラブルのことが頭から離れずに困っていた。なんともならないことなのだが、こうした思いは妙に頭から離れない。

しかしこの映画を観ているとき、そして観たあと、その考えがだいぶ軽くなっていることに気がついた。

兄が倒れた、と聞いた73才の弟が、芝刈り機で隣の州まで会いに行く、というストーリー。この題名であるところのStraightとは兄弟の名字-last nameなのであるが、そのほかにも主人公が通る道筋、あるいはこの映画そのものに当てはめてもいいような気がする。

その旅はもちろん簡単にはいかない。アメリカの中部の道だから基本的に起伏はとても少なく、まっすぐだがそれでも芝刈り機は公道を何百キロも行くようにはできていない。彼は途中でいろいろな困難や、人間達に出会う。その描き方は決して「心温まるハートウォーミングストーリー」のようなものではない。実にStraightに真面目に描いている、という気がする。

たとえば途中で自転車競技をしている(?)一団と出会い、一晩を一緒にすごす。そこで若者が「歳をとって一番悪いことは?」と尋ねる。答えは

「自分が若かった頃の事を覚えていること」

そこで画面はフェードアウトし、翌朝になる。彼はまた運転を始める。そこには余分な会話や感傷が入り込む余地はない。

最後の場面もセリフだけみれば実にあっさりとしているが、彼らの会話はそれまでの道筋で十分語られていると思う。時にこうした映画が見れるのはうれしいことだし、

「歳をとると、何が身で何が殻かわかるようになる」

というセリフや、何度か映し出される星空をみれば、自分が小さな問題に固まっている姿を、ちょっと笑ってみよう、という気にもなるというものだ。

 

海の上のピアニスト-The legend of 1900(2000/1/3)

アメリカーイタリア合作の生涯を船の上ですごしたピアニストの物語。Cinema Paradisoの監督と音楽の二人が再びすばらしい音楽を聴かせてくれる。

冷静に考えれば「そんなことがあるか」と思うような設定ではあるが、真剣に画面に見入ってしまった-途中までは。現実にはあり得ないような設定で、なおかつ人を引き込み感動を呼ぶ、それがMovieというものだろうかと思いながら。特にそのピアニストが(たぶん)生涯で唯一惚れた女性に出会うところ、一生懸命自分の意図を伝えようと苦闘するところ、そしてその女性との最後の会話のところは、その場面で使われている秀逸な音楽とともに胸に迫る。

しかし最後のキメの会話がちょっと間延びしてしかも内容が今ひとつ平凡(私にとっては)だったのが惜しまれる。そのために映画全体の印象が軽くなってしまった。Cinema Paradisoと同じ様なトーンを感じはする。しかしそれと比べると、より現実離れしたシチュエーションであるだけに、うまく人の感動をかきたてる物語にできなかったのかな、という気がする。

しかしながら音楽は素晴らしい。サントラで聞いてみると映画のなかであれほどかがやいていた曲がちょっと甘っちょろく聞こえるのは常であるが、私はそれを知りつつきっとサントラを買うのだと思う。

 

オースティン・パワーズ・デラックス-Austin Powers The spy who shagged me (1999/9/5)

冒頭歌が流れる。ちょっと007シリーズの主題歌をもじったような感じだが、いきなり字余りの歌詞が笑わせてくれる。

全編この調子。アメリカ流の徹底的なばかばかしさだけが存在する。実はこの日何の映画を観ようか考えずに家を出た。「エリザベス」を観ようかとも思ったが、まだ残暑の厳しい折、あの暑苦しい衣装は観たくない。もっと軽い物はないだろうか。。。。それでなくても今の私はちょっと落ち込み気味のムードにあるのだ。

そうした私の気持ちからすればこの映画は大当たり。とにかく軽くあほらしく頭を使わずに観ることが出来る。悪役のDr. Evilの息子というのが、観客の「なんなんだこれは」という心の中の叫びを代弁してくれるのがまた結構気に入った。映画の本筋と全然関係ない話だが、ヒロインの女性は見事なスタイルで結構日本人好みのどっかくずれたかわいい風貌だ。こういう人というのはどういう路を経てコメディ映画のヒロインになるのかな、、などと考えてしまった。

こうしたコメディ映画の常として、米国人でなければ笑えないギャグというのも結構多い。まあそれはご愛敬というところか。

 

Star Wars Episode I (1999/8/4) 

作る側がなれすぎたのか、観る方がなれすぎたのか。

映画を見終わった後自問自答した。

・今後につながるようなストーリーか? Yes,2作目以降が楽しみだ。あのアナキン・スカイウォーカーがどうしてダースベーダーになったのか、興味津々だ。またどう見ても腹黒そうな「議長」もきっと何かをやってくれるに違いない。

・Computer Graphicsはすごいか? Yes,正直いってCGを使っていないシーンがどれだけあるか不思議に思うくらいだ。それどころかCGだけで作ったシーンのほうが実写のシーンよりも多いかもしれない。

・登場人物の衣装はすばらしいか? Yes, 特にQueenの衣装はすばらしい。

・アクションはすごいか? Yes, ダースモールと二人のJediの戦いは今まで観たことがないようなすばらしさだ。

・では何故映画が終わったときに「へっつ?これだけ?」と思ったのか?

最後の質問だけは答えがでない。私は別にStar Warsに特別な思い入れがあるわけではない。公開直後に並んで観よう、とか顔にペイントして行こうなどとは夢にも思わない。しかし物語はあまりにも淡々とすすみ、そしてすんなり終わる。すごい迫力のレースがあり、誰もが予想するトラブルがあり、誰もが予想する結果になる。戦闘があり、誰もが予想する大逆転があり、平和に終わる。ダースモールは現れそして消える。おちゃらけシーンがある。ただそれだけだ。

あるいはStar Warsは全3作で完結した物語だったのかもしれない。あるいは前3作で観客は満腹してしまったのかもしれない。

もう一つだけ自分に問いかけた。これがもしこの世の中に最初に公開されたエピソードだとした反応はどうだっただろうか?この質問に対しても私は答えを持っていない。

とりあえず今は数年後に公開されるであろう2作目を楽しみにしていよう。最後に一つだけ思った。確かにCGはすばらしい。しかしちょっとCGに溺れた感じがしないでもない。「何でもできる」のはわかるがちょっとうるさい感じがした。

最初この映画を第2作以降への期待も含めて1080円にしようかと思ったが、1080円にいれている映画の題名を改めて眺めて考えを変えた。自分の受けた印象を偽ることはできない。どう贔屓目に見ても他の1080円にランクされている映画(除くTitanic)を観た後の時のような感動はうけなかったのだ。 

  

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注釈

おかしくなっている:私が観察したことところによれば、必要な事に対し「そんなことをしているヒマはない」と言う人間は、一時的にか恒久的にかは知らないが無能である(トピック一覧)。本文に戻る

 

 時代に先駆けていた:彼が嫌っていた(実際はそれで名声をはせたのだが)SitcomことSituation Comedyは今も全盛で、しかもみていていらいらするような古典的ドタバタのFraiserは常に上位にランキングされているのだ。本文に戻る