日付:1998/1/25
まえがき 1章 2章 3章 おしまい おしまいの後に 4章 終章 蛇足編 あとがき 追加編 あとがき+登場人物のその後
本文章は、1989年4月から1989年12月までの間の、某中学教師YZ及びその他大勢の女の子と、某課の男の子の交流の様子を述べたものである。
本文章を書くにあたっては、少なくとも某課において公になっている事項のみを記述し、個人的なことには立ち入らないことを心がけた。この方針に基づき面白いが削除したエピソードもあるが、ご容赦願いたい。(特に私に関するまずい事項は思いっきり省いてある。)本文章の終わりが89年12月になっているのも上記の方針からである。この後もYZ姉妹との交流はとだえたわけではない。しかしその重点は集団から個人へと移っていった。その他のエピソードについても同様である。その後に来たものについて皆が知らないわけではない。かといっってここで文章の形で残すことが適当であるとは思えない。
本文章の第1版は、幸いにも世の中に好意的に迎えられた。それに味を占めて第2版を執筆したわけだが、新しく追加された事実は少ない。第1版の誤記及び表現上適切でない点を修正し、また事情をよく知らない人が読むことも考慮して、随所に注記を追加し、また登場人物紹介を加えた。
本文章が対象としている期間の某課は、仕事のシビアさとは裏腹に、友好関係華やかな時期であった。転属等で人の入れ替わりがあっても、今後もこの華やかさは続くであろう。本文章が某課の若い男の子達の、一時の雰囲気を理解していただく上で助けとなれば幸いである。
第21/4版前書き:
第2版をかいてからもうすぐまる2年が経過しようとしている。第1版を書きはじめてからはほとんど3年になろうとしている。月日の流れが早いというのは簡単だが、その間に起こった変化はどうしてなかなか無視できないものがある。
1992年の10月26日に私は上司とS(♀)社員と某六本木の某所に出張であった。帰りの新幹線で、それまで風邪をひいて死にそうだという顔をして、お客様の追及をのがれようとしてきたこともすっかりわすれ私はS(♀)とくだらない話題に花をさかせていたのである。
彼女には、YZ姉妹の第1版を渡しておいた。その一月前で仕事で異様にタフな目 にあっていたからである。何かと人間精神の平行をとることが大切だ。
このときに彼女は第1版の感想を聞かしてくれた。「文章を読んであんなに笑いころげたのはひさしぶりです」
実のところどの部分がそんなにおもしろかったかはさだかでない。しかしというかなんというか人に一人でもおもしろいといってもらうと簡単に調子にのるのが大坪君である。あっさりと「では第2版も見せてあげよう」と約束をした。
約束をしながらふと考えた。この2年の間で世の中は随分変わった。本当に。第2版をそのまま出すのは問題がないだろうかと。
しかし第2版をだすときの方針は堅持したかった。個人的なことには触れないという方針である。したがってこの21/4版ではほとんど新しい記述は追加していない。たんに注の量をふやして、ほんの少し内容を訂正しただけである。
もはや某課も存在しない。当時すったもんだの大騒ぎをしていた連中もみんな嫁にいったり嫁をもらったりして落ち着いてしまった。
後は後書きで。
氏名 : ティーチャーYZ
生年月日 : S38.8.X
職業 : 某中学国語教師
その他 : 本文章の主人公(と言ってもいいだろう)特に美人というわけでも、かわいいわけでもないのだが、もてますね。
氏名 : 南洋美人
生年月日 : S39?
職業 : 某中学生物教師
その他 : ティーチャーYZの同僚。(1年後輩)写真を見れば「南洋美人」と言ってることがわかるはず。
氏名 : 国語教師
生年月日 : S39?
職業 : 某中学国語教師
その他 : ティーチャーYZの同僚。(1年後輩)うーんそうですねー。
氏名 : ナース1号
生年月日 : S40?
職業 : 某病院小児科看護婦
その他 : ティーチャーYZの妹。人気が高いのですけれど。
氏名 : ナース2号
生年月日 : S40?
職業 : 某病院整形外科科看護婦
その他 : ティーチャーYZの妹2号。ナース1号とは双子の姉妹。顔とかスタイルはほとんどナース1号と同じ。
氏名 : KT
生年月日 : S37
職業 : 某課 Engineer
その他 : 黒ぶち眼鏡をかけるとあぶないインターンになる。
氏名 : OS
生年月日 : S37
職業 : 某課 Engineer
その他 : 一途だけど時々危ない。
氏名 : S(♂)
生年月日 : S38
職業 : 某課 Engineer (MHI)
その他 : 好色一代男
氏名 : IK
生年月日 : S35?
職業 : 元某課 Engineer
その他 : 元鉄人28歳。外見だけからはとてもそうは思えない。
氏名 : AY
生年月日 : S36
職業 : 元某課 Engineer
その他 : 原田知世に似ている。でも実は結構歳である。
氏名 : Mr.A
生年月日 : S38
職業 : 某課 Engineer
その他 : 白髪が多いが実は若い。猪突猛進とこけてもめげないタフさが身の上である。
氏名 : Big E
生年月日 : S38
職業 : 某課 Engineer
その他 : ずいぶんと巨大なので、待ち合わせ場所で目立つ男である。
氏名 : 大坪五郎
生年月日 : S38.3.12
職業 : 某課 Engineer
その他 : 本文章の著者などというほどえらそうな物でもない。
氏名 : C
生年月日 : ?
職業 : 某課 Engineer
その他 : 通称キャサリン
氏名 : AYA
生年月日 : ?
職業 : 某課 庶務
その他 : かわいくていいこ
氏名 : D
生年月日 : ?
職業 : 某課 Engineer
その他 : 通称ダサ
まだわからないの?」
− 松苗あけみ著「僕は天使に嘘をつかない」から
田辺聖子-「私本源氏物語」より
-21/4版
昨日の晴れ空も今日は鉛色の曇り空」
守村大-「あいしている」より
-21/4版
異様にタフな目:土曜日日曜日の出勤を含んで、二人とも(私とS(♀)が)超過申請をだすというまあよくある事態なのであるが。このとき課長は労働組合に呼ばれて「女の子をこんなにこきつかうとはけしからん」と叱られたそうである。ちなみに私については「大坪はまあこれくらい使っても大丈夫だろうが」といったそうである。私はこういう類の男女差別には断固反対したい。本文に戻る
キャサリン:このキャサリンという名前の由来が、私がいなかった2年間にすっかり不明となっているのに驚いた。私が入社して3年目のときに、二人の(キャサリンの名字)といっしょに仕事をすることになった。ところが彼らは名字だけではなく、名前の最初の文字まで同じなので、通常使われる「名字に名前の一字をつける」では区別が付かない。しょうがないので二人のどちらかをキャサリンと呼び、もう一人をマリリンと呼ぶことにした。最初にCに”どちらがいい?”ときいたらそれならキャサリンと答えたのである。必然的にもう一人のほうはマリリンになったが、こちらのほうは本人がマリリンと呼ばれることを拒否したので、全然定着しなかった。キャサリンのほうは呼ぶとちゃんと反応するので、定着して本日にいたっているわけである。本文に戻る