Apple Special Event-Tim Cookのスピーチ

2017-09-21 07:10

というわけで前回の続き。Apple Special EventでTim Cookが行なったスピーチ(一部)の勝手な日本語訳。Steve Jobsの声が流れた後、Tim Cookはこう語った。

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Thank you. I love hearing his voice and his inspiring message. And it was only fitting that Steve should open his theater.

(観客からの歓声に対して)ありがとう。彼の声と感動的なメッセージを聞くのが好きだ。このSteve JobsシアターはSteveによってこそオープンされるべきだったのだが。

Thank you.

It is the honor of a lifetime to be the first to welcome you to the Steve Jobs Theater. Steve meant so much to me and so much to all of us. There is not a day that goes by that we don’t think about him. Memories have especially come rushing back as we prepared for today and this event.

ありがとう。

Steve Jobsシアターに最初にみなさんをお迎えすることは人生最大の名誉だ。Steveは私にとって、そして他の全員にとって大切な人だった。彼のことを思わない日はない。特に今日、そしてこのイベントを準備する時、彼のことを何度も思い出した。

It’s taken some time but we can now reflect on him with joy, instead of sadness. Steve’s spirit and timeless philosophy on life will always be the DNA of Apple. His greatest gift, his greatest expression of his appreciation for humanity, would not be a singular product. But rather it would be Apple itself. We dedicate this theater to Steve because we loved him, and because he loved days like this where he could share our latest new products and new ideas with the world. And we do so not only to pay tribute to Steve but to inspire the next generation of creators and innovators.

時を経て、ようやく悲しみとともにではなく、喜びとともに彼を思い出すことができるようになった。Steveの魂と色褪せることのない哲学はAppleのDNAであり続けている。彼の最も偉大な才能、彼が人間に対して持っていた愛情は一つの製品で表されるものではない。それはAppleそのものなのだ。我々はこのシアターをSteveに捧げる。それは我々が彼を愛しているからであり、最新の製品、アイディアを世に発表をする今日のような日を彼が愛していたからだ。そして我々が新しい製品を発表するのは、Steveに敬意を表するためだけではなく、次世代のクリエイター、イノベーターを刺激するためだ。

Steve was a genius and one of the many ways that he showed that was in his uncanny ability to unlock the talent of everybody that he worked with. He thought deeply about our workplace and its surroundings. And he believed that they should inspire talented people to do their best work.

Steveは天才だった。その一つとして彼は一緒に働く人間の才能を開花させる神秘的な才能を持っていた。彼は我々の仕事場そして環境について深く考え、そこで働く才能豊かな人たちが最高の仕事をするためのものであるべきと信じていた。

So over a decade ago, he began to work on a new campus for Apple. His vision for Apple Park was to create an incredible workplace of the future where engineers and designers could all be together, collaborating on the next generations of Apple product to change the world.

そうした考えから10年以上前、彼はAppleの新しいキャンパスについて取り組み始めた。彼はAppleパークに関してビジョンを持っていた。そこはエンジニアとデザイナーが協力して、世界を変えるような次世代のApple製品を作り上げる素晴らしい場所であるべきだ、と。

Steve’s vision and passion live on here at Apple Park and everywhere in Apple. Today and always, we honor him.

Steveのビジョンと熱意はここAppleパーク、そしてAppleのすみずみに存在している。今日、そしてこれからも我々は彼に敬意を表する。

Thank you.

ありがとう。

英文引用元:Apple CEO Tim Cook at iPhone X September 2017 Event Keynote (Transcript)
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この後ハリケーンによって被害を受けた人たちに対する言葉が続くが省略する。


来年にはiPhone9、iPhone X series 2(多分)、Apple TV X, それにApple Watch series 4が発表される。そして我々が幸運に恵まれればそれに続くApple製品を見ることができるだろう。そしてそう遠くない将来iPhone8,iPhone Xは「ビンテージ製品」となり時代遅れと見なされるようになる。

そのようにしてこの日発表された製品が忘れ去られたとしても、Steve Jobsの言葉とそれに続くTim Cookのスピーチは色あせることはない。このSpecial Eventのハイライトは、二人のスピーチだった。


That's entertainment

2017-09-20 07:41

トランプとその支持者はMake America great againと叫んでいる。つまり彼らと彼女たちは今のAmericaはGreatではないと思っている。

どの国もいろいろな問題を抱えている。そこに着目すれば確かにどの国もGreatではないだろう(国名にGreatとはいっていれば別だが)しかしこういうニュースを見ると"Great!"というしかない。

(CNN) トランプ米大統領の初代報道官を務めたショーン・スパイサー氏が17日、米テレビ界のアカデミー賞とも呼ばれる「エミー賞」の授賞式に登場して客席を沸かせた。

引用元:CNN.co.jp : スパイサー前報道官、エミー賞授賞式で自虐ジョーク - (1/2)

今年のエミー賞はトランプをコケにするネタに溢れていた。そこに本物のショーンスパイサーの登場である。

彼はトランプ政権の報道官として、大統領のデタラメな言説を報道陣に伝えるという辛い役目を負わされていた。そして彼をパロディにしたSaturday Night Liveのキャラクターが登場し、これも大受けだったらしい。(写真右側がSNLのキャラクター。ちなみに女性)

Spicerパロディ

引用元:Sean Spicer Has Some Notes For Melissa McCarthy's SNL Impression Of Him

このようにからかわれ続けたスパイサー氏は最近辞職した。

こういう背景を踏まえた上で

自分を散々からかっていたTV業界のイベントに本人が登場。しかも過去の自分の発言のパロディを堂々と言ってのけたのである。Great!以外私に何が言えるというのだ。


via GIPHY

でもってさらに愉快なのが、この観客たるスターたちのリアクション。ビデオを見る限り彼らと彼女たちも「え?」という状態でしばしリアクションに戸惑っている様子がうかがえる。

私はスパイサー氏がどういう人間か知らない。しかしこの「自らをコケにする」度胸は大したものだと感心せざるを得ない。

今後私が死んだ後も日本が発展していったとしよう。しかし100年過ぎても日本でこんなことができる気がしない。ただ脱帽である。


iPhone 6 series and X series

2017-09-19 07:14

今年発表されたのが大方の予想に反して「iPhone8」と「iPhone X」だった。直前まで有力な予想として「iPhone7sとiPhone Edition」というのが語られていたのだ。

誰もが思うのが「じゃあ9はどうなるんだ。その次は?」だと思う。これに関して私はようやく一つの結論を得たのでここで披露したい。


番号たちの声

引用元:Joy of tech


古参のAppleファンなら覚えているだろう。AppleがNextを買収し、OSをNext Stepベースのものに切り替えることを発表した。そのあとも従来のSystem7系統は8,9と続いた。番号は増えているが、これらはSystem7の改良版にすぎない。System 9に至っては、OS Xのベータ発表直前にリリースされている。つまりXという番号はAppleにとって「路線の変更」を意味するものだ。新しい路線が付け加わり、古いものは徐々にフェードアウトする。

一時期iPhoneは番号が増え、翌年にはsがついた改良版がでる、というサイクルを繰り返していた。多くの人が明示的に気がつかなかったことだが、このサイクルはiPhone7がでたところで停止していた。つまり従来のiPhoneシリーズは6で実質的に「終端」に達していたのだ。iPhone7はiPhone6ssであり、iPhone8はiPhone6sssでしかない。単なる改良版だ。つまり従来のiPhone6系統はClassic Mac OS(System7系統)と同じ状態に入っている。小規模な改良をしながらフェードアウトするコースに。

であれば来年以降何がおこるか明白だろう。

・iPhone はXシリーズに移行する。多分Apple Watchと同じくseries 2とか別のナンバリングにするのではないかな。

・iPhone9(実質的にはiPhone6 ssssだが)が合わせて「廉価版」として発表される。しかし2019年にはiPhoneXだけになる。

・iPhoneSEは低価格の入門機として存続し続ける。

おそらく2019年にはサムソン以外からのOLEDパネルの調達が可能になる。その時点でiPhone6シリーズは終焉を迎える。現時点でiPhone8とiPhoneXを比べ、iPhone8を選ぶのは価格以外の点では難しい。しかしiPhoneXで全ての需要を満足することができるようになるまでは、iPhone6シリーズに残ってもらわなくてはならない。SEの運命についてはよくわからないが、おそらく「入り口」として残り続けるのではないかな。

といったところで、私はiPhone Xの発表ビデオを何度見返したことだろう。iPhone6シリーズには全く感じなかった何かが感じられる。商業的に成功するかどうかはわからないが、これはまさしく次のステップ。おそらくAppleの奥深くでは「その次」について研究がされていると思うが。


Give me all

2017-09-15 07:22

Appleの新製品発表会を見る。「全部よこせ」と言いたくなる。特にiPhone X。私はiPhone 6,7,8のデザインに何も感じなかったがこれを見ていると倒れそうだ。落ち着け。君は貧乏なのだから。

まず2010年に買ったMac Book Airの更新。その次に、、、お金が残っていれば、、、

というわけで、iPhone Xは売れると思う。しかしおそらくAppleは過去に行った苦渋に満ちた決断と直面することになる。


iPhone Xの販売可能台数は、ライバルであるサムソンが売ってくれるOLEDパネルの量で決まる。


もっと短くいうと


iPhone Xの販売台数はサムソンが決める。


LGもしくはFoxconn+SharpがいつOLEDを量産するのか。あるいはAppleが直接開発しているマイクロLEDがいつ量産可能になるのか。それまでこの状況は変わらない。


ああ、世の中は皮肉に満ちている。




Apple Special Event

2017-09-15 07:22

先日AppleのSpecial Eventがあった。いろいろな製品が発表され、それについてはあれこれ考えることもあるのだが最も重要なのはそこではない。

“There’s lots of ways to be as a person, and some people express their deep appreciation in different ways,” Jobs said in voiceover in the opening video. “But one of the ways that I believe people express their appreciation to the rest of humanity is to make something wonderful and put it out there.

“But somehow, in the act of making something with a great deal of care and love, something is transmitted there. And it’s a way of expressing to the rest of our species our deep appreciation. So, we need to be true to who we are and remember what’s really important to us. That’s what’s going to keep Apple, Apple, is if we keep us, us.”

引用元:Watch Apple’s moving tribune to Steve Jobs at the iPhone X event - Recode

Eventの冒頭にながされたSteve Jobsの言葉と、それを受けてのTim Cookの言葉。


人しての行き方は様々。そして人間であることに対する感謝の気持ちを表す方法も様々だ。

人類全てに向かって感謝の気持ちを表す一つの方法が、素晴らしいものを作り世の中に届けること。

それを受け取る人は作った人と顔をあわせることはないし、握手することもない。しかしもし作り手が思いやりと愛を持って創造したのなら、その気持ちは受取手に伝わる。そのようにして人類全体に対する愛、感謝の気持ちを表現する。

だから我々は、我々が何者であるのか。何が重要かを常に心に刻まなくてはならない。それがAppleをAppleたらしめ、我々を我々たらしめているものなのだ。

適当な訳


この後のCookの言葉も素晴らしいが、書き起こしがないので省略する。

日本で大きく取り上げられるベンチャーには「金儲け」しか頭にない企業が多い。そうした企業はなんとか既存の法律の網をかいくぐり、小銭を巻き上げることに全精力を費やす。彼らにとってはそれが正しいことであり、やりたいことなのだろう。
Appleは結果的に時価総額が世界最大の企業になっている。しかし彼らがやりたいのはそこではない。愛と使い手への思いやりをこめた、素晴らしい製品を世の中に送り出すこと。それこそが彼らが目指すことなのだ。

何を綺麗事を、というのは簡単でありネットで見かける意見の90%以上は間違いなくそうしたものになるだろう。しかし今回のSteveとTimのスピーチは私にとって長く記憶に残るものとなる。そこに込められた力と誠実さは疑いようがない。何かをする、ということは必ず批判を浴びる。Appleのような巨大企業であればなおさら。

彼らはそれを承知の上で自分たちが最高と信じられる製品を世に送り出し続けている。それが当たり前と思えるのなら、それを公言し、実際にその言葉にふさわしい製品を作り続けている企業が世の中にどれだけあるか考えてみるべき。


日本のスポーツビジネス

2017-09-11 07:14

日本のスポーツビジネスのやり方はここ数十年全く変わらない。それどころかその起源を大本営発表に求めることができるかもしれない。

U-18野球日本代表には歴代屈指の世代最強のメンバーが集結し、悲願の初優勝の期待が高まるが、その前にはアメリカ・キューバ、アジアでは韓国やチャイニーズ・タイペイがそびえ立つ。

引用元:U-18野球W杯2017の優勝予想!本命候補は日本とアメリカか? | プロ野球速報~89オンライン

「今回のメンバーで目立つのは、超高校級の強打者がズラリと名を連ねていることです。今年の高校野球界の傾向である“打高投低”を反映し、とにかく打力の強い選手をそろえたイメージがあります」(スポーツ紙記者)

引用元:超豪華! 野球U-18「ドラ1最強打線」に注目!!|ニフティニュース

となればいやがおうにも期待が高まるというものである。さて結果はどうだったか。

「光が入って……。サングラスでカバーしているが慣れない。日本の球場とは形態(球場の向き)が違う。かわいそうなところはある」とかばったが、「言い訳になるので」と、現実を受け止めるしかない。カナダも同じ条件も「ホームアドバンテージ」が勝敗を分けたかもしれない。

引用元:【侍ジャパンU-18戦記(12)】ミスで負けても前向きな姿勢で (週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース

日本の野球というのは敗戦のときも言い訳まで含めての芸なのではないかと思われる。3位決定戦ではカナダに勝ったのだが、この時は負けた。このカナダという国の高校生がどういう練習をしているか。

カナダでは日本のようにスパルタ式で鍛えようとはしない。
練習時間も少なく、週に2回あるぐらいだ。
それでも、大リーグには日本人選手と同じくらいの数の選手がプレーしてる。

引用元:カナダの中学生 スポーツ 野球 | カナダ留学生活バンクーバー(小中高生)

カナダでは野球はマイナースポーツ。物好きが週に2回練習するだけ。それで頭を丸坊主にし、朝から晩まで、年がら年中野球しかしていない日本の高校生に1勝1敗である。
ちなみに日本期待の「超高校生クラスがずらりとそろった打線」は最終試合以外では全く機能しなかったらしい。なぜか有名な首相清宮選手の最終的な打率は.219。1大会で6本ホームランを打った中村という人の打率は.120。週2回しか練習しないカナダ相手に9打数2安打である。

こうなると、「野球」というのはBaseballと別物なのではないか、という疑念がますます強くなる。あるいはここに

「やたら長時間残業するけれど成果はさっぱりあがらない日本企業」

の姿を重ねるのも面白いかもしれない。
しかしビジネスとしてはそんな実力などどうでもいい。とにかく話題にすれば金が儲かる。かくして「大勝利疑いなし!」と事前にこんな番組を企画する。

大阪・ABCテレビが18日午前9時55分から「密着!U18侍ジャパン~世界に嵐を巻き起こせ!」(関西ローカル)を放送する。嵐の相葉雅紀(34)をナビゲーター、ナレーション担当に据え、今夏の戦いをダイジェストで振り返る。また早実高・清宮幸太郎内野手(3年)=早実=、広陵高・中村奨成捕手(3年)=広陵=の独占インタビューや、西武・森、楽天・松井裕が高校ジャパン時代の思い出を語る。

引用元:嵐・相葉、侍U18の激闘振り返る「祖父に報告したい」 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

この結果をもって「日本人にBaseballは向かない」と結論づけるのは間違いだろう。20年くらい前、まさか日本人が100m走で10秒を切るとは夢にも思わなかったし、400mリレーで決勝にでるなど想像もしなかった。一時は水泳も「日本記録で予選落ち」の連続だったように記憶している。
自らを過ちを素直に見つめ、それに対峙することができれば道はないとも限らない。しかし野球という国技に根付いた「無敵皇軍神話」は未だに廃れそうにもない。東京オリンピックではまた野球をやるらしいので、楽しみにしている。今回の一件で腰がひけるなんてことはまずないだろうし。


なぜ英語で教育するのか

2017-09-08 07:34

公用語を英語にした私が勤務している会社の大株主のことは棚にあげる。

先日こんな記事を読んだ。

私の目標は次の5年から10年の間、日本で過ごしながらベースボールアカデミーを設立することです。英語で子供や指導者を指導するベースボールアカデミーです。子供への指導も、コーチ教育も英語です。

引用元:日本野球の「レベルダウン」に警鐘 クロマティがアカデミー設立を目指すワケ (Full-Count) - Yahoo!ニュース

なぜ指導に英語を使うのか?クロマティ氏はこの記事で述べていない。なので勝手に想像してみよう。

彼は意識してかしないでかわからないが、サピア=ウォーフの仮説を考えているのではないかと思う。

我々の思考方法は、用いる言語によって影響を受ける。日本でなく、英語で話すことによるメリットをあげよう。まず敬語がなくなる。この時点で理不尽な「身分の上下」がなくなる。お互いが同じ立場で議論をすることが可能になる。コーチが理不尽なことを言えば「なぜそんなことをするのか」と質問することが可能になる。

私が知る限り、英語には「先輩、後輩」という言葉がない。(某英語学校の教師は使っていた。それが彼にとって都合がいい言葉だったんだろう)先輩だからといって後輩に理不尽な作業を押し付けることはできない。コーチは選手に命ずるとともに納得させねばならない。

「うん。そうできたらいいと思うんだけどね」

という謎の日本語を英語にすると全く意味をなさなくなる。それを実行しない理由が欠落するからだ。Why? I don't understand.ということができる。

もちろん人間の世界の話だからこうした理不尽さが全て解消するなんてことはない。しかし少なくとも緩和はされる。そしてご存知の通りBaseballではなく日本の野球はそうした

「理不尽な制約」

の塊である。

私はテレビなどで日本のプロフェッショナルの野球のレベルを見ていてがっかりしています。レベルダウンしています。野球に対する関心、ファンの熱意は健在です。しかし、競技面でのレベルは少し落ちてますね。進化という部分というか、メンタル面の部分なのか、日本の野球はワンパターンと言ってもいいかもしれません。

引用元:日本野球の「レベルダウン」に警鐘 クロマティがアカデミー設立を目指すワケ (Full-Count) - Yahoo!ニュース

おそらく彼は分かっているのだと思う。そうした「様式に適合すること」が日本語に必要とされるものだということを。日本の野球はそもそも世界で戦うことを意識していない。お互いに様式美を競うプロレスのようなもの。国際試合を結果をみれば、少年時代を野球だけにつぎ込んだ人間が「うん。野球楽しいよね」の人間に全く歯が立たないことはすぐわかる。おそらくつぎ込んだ時間は外国選手の比ではないと思うのだが。

そう考えれば

野球を外から眺め、Baseballと比較しその弱さと非効率さを語ることは日本の産業がかくも衰退している理由を解明するヒントになるのではなかろうか。

私はクロマティ氏のチャレンジに期待したい。英語で、楽しみながら勉強をしながらBaseballをする選手が増え、TVでは放映されない甲子園で少年野球兵を蹴散らすところが見たい。あるいは直接海外で活躍するところを。


メディアミックス

2017-09-07 07:44

仔細は省くが電車の中吊り広告と、TVCMとYoutubeの動画をどう使い分けるべきかとか少し知識が増えたような気がして面白いと昨日思った。それぞれに特性があるから一貫した主張を特性にあったように届けなければならんのだな。

でもって今日Twitterをみれば、おそらく価格の高い広告枠に

やっぱりビールはおいしい、うれしい。
新しくなった一番搾りから、新CMシリーズをお届け!
CMキャラクターそれぞれの、最高にビールがおいしい瞬間とは・・・?
4人の歌声にも注目です。

引用元:キリン一番搾り生ビールさんのツイート

こんなのがでている。私もクリックしたよ。Reactionがあった。キリンの広報の人よかったね。

このキャンペーンに合わせるように、TV番組でキリンの営業が「部下を叱咤激励する」シーンが放映されたようだ。華やかな製品発表の裏にキリン社員の地道な努力があることがわかる。これで一気に広告効果倍増だ!

広告

引用元:あくえり氏のTweet

いままでビールの銘柄とか一切気にしてこなかったがこれからキリンだけはやめようと思う。一番搾りというのがいかんのだな。

計画して、高い金払って一生懸命ビデオ作って、さあ!と放映しても、残念ながら同じ広報部の「仕事」のおかげで全て無価値。というかこのTV映像の方がはるかにインパクトは大きい。キリンの中で今日のキャンペーン企画した人は(仮にTV取材に立ち会った広報と別の人間だった場合)気の毒としか言いようがない。

今キリンの広報部が上を下への大騒ぎになっていることだけは間違いない。まあ身から出たサビだからがんばってね。またあとで広告クリックしてあげるから。


日本の大企業あるある

2017-09-06 07:11

業界は違えど同じことはあちこちに存在しているのではないかな。

ふ〜ん!
うちと付き合い続けたかったら原価で作業しろとか、諸経費に消耗品代入れたらそんなもんお前らが負担しろとか、てめえらの工程ミスで現場飛ばしても一言も謝らずに圧力かけるのが子供に誇れる仕事だったのか。

引用元:ポニ萌えさんのツイート

ポスター

まあなんというかあれだよね。現実から遊離した世界で「夢」を語らなければ、日本の大企業に勤務なんかできないよね。

とはいえ、こうした浮世離れした企業の文化をすんなり受け入れることができる人間の多さには常々感心する。私が働いていた某重工業の某事業所がある時「これからは残業なし。定時で帰れ」と宣言したことがあった。

「そんなことできるわけないじゃないか。俺たちは月に75時間も遊んでいるというのか?」

とある男に愚痴った。彼はその時事業所の企画部門にいた。そして

「いや、これは意識改革が目的だ」

と真顔で言った。私は

「残業代払わない。これから5時にタイムカード押せ、という命令のどこが意識改革になるんだ?」

と聞いた。彼は

「いや、これは意識改革が目的だ」

と答えた。彼はいまその会社でちゃんと出世している。こういう人間は会社に愛されるよね。本人のためにも会社のためにもいいことだ。ちなみにその命令をだした所長は社長から「やればできるじゃないか」とお褒めの言葉をもらったそうである。

日本の集団の常として、このように上のほうにいる人間が現実から乖離した場合、現実との整合性をとる仕事は必ず前線に押し付けられる。肩をポンと叩いて「頼んだよ」というやつだ。それは伝播していき、もう肩を叩けない位置にいる人間にしわ寄せが行く。

それでも「会社のいうことを聞いていればくいっぱぐれはない」という信仰の元に皆生きてきたわけだ。多分私が若かった頃よりはその信仰はすたってきていると思うし、現実はさらに意識よりも変化していると思うのだけど。


女性差別の伝統

2017-09-05 07:18

思うにこういうメンタリティは「お茶汲みは女にやらせとけ」と同一線上にあるのではないかな。

党の要、幹事長人事をめぐって前原代表は、次期衆議院選挙の「顔」として党内きっての女性論客で当選2回の山尾氏に就任を打診し、内諾を得ていた。

引用元:独自:民進・新幹事長 大島氏で最終調整(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

前橋くん。「ぎーぎーわめく女を出しとけば票が集まるだろう」ってあんたの前任者がそれで失敗したんだけど覚えてる?ひょっとして若年性認知症?

こういうことを書きたくなるほど「顔」として若い女性を起用って、、何をどうしたらこういう考えができるのか心から不思議に思う。

かくして自民党は(この前レイドバトルで本部前まで行きました)は安泰である。小池くんとの仲さえ間違えなければね。

少し前リーマンショックの時の財務長官。ポールソンの回顧録を読んでいた。サラ・ペイリンはまあ山尾くんと同じようなレベルの人間のようだが、下院を仕切っていたペロシは海千山千の強者。日本にもこういう女性議員がいるのだろうか?女性登用とは数を合わせることではなく、平等なチャンスを与えることだ、と安部くんは不幸にしてどうしてもそれが理解できないようだ。この点において彼は前田くんと50歩100歩である。

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北朝鮮とアメリカにいる核兵器をもった狂人がサイコロを投げ合っている。この事実についてなるべく考えないようにしようと思いながら日常を送っている。今から見れば「なぜ声をあげなかったのか」と思われるような状況にあった人々も同じように感じていたに違いない。

その状況において小野寺氏が防衛大臣にいるのは実に心強い。というかそういうポジションに稲田を当てたことは絶対に忘れない。憲法改正の国民投票やりたければお好きにどうぞ。


小型軽量の電子機器なら日本の独壇場

2017-09-04 07:08

30年前はそうだったんだよ。今の若い人に言っても信じてもらえないと思うけど。

撤退の構図

引用元:JIJI.com

シャープがどうなっているかはみなさんご存知の通りだし、ソニーが最近米国で発表した「最新機種」はこんな状況だ。

もっと言うとXZ1のデザインは、去年のXperia XZとも、その前のXperia Zシリーズと比べてもあんまり変化がありません。素材はガラスからアルミに変わったかもしれませんが、角ばった本体は同じです。ダサいとまでは言わないものの、上下のベゼルがたっぷりしているデザインはそろそろ時代遅れです。

こういう手が回ってないところがある一方で、それを無視するみたいに、XZ1には謎の3Dスキャン機能も搭載されてます。自分の顔の3Dモデルを作って、ゲームとかソーシャルメディアアプリに送れるっていうものです。問題は、どのゲーム・アプリメーカーも3Dスキャンをサポートしてないので、現状この機能が純粋な技術デモになっちゃってるってことです。

引用元:Xperia XZ1・XZ1 Compact、米国では特に残念な仕上がり | ギズモード・ジャパン

こうなると何度も感じた疑問がまた蘇る。 「彼らは一体何がしたいのか?」撤退するか、社運をかけて金をつぎ込み真面目にやるか。この2択しか無いと思うのだが、「とりあえず続けてます」というポーズをいつまでとり続けるのだろう。富士通の撤退も遅すぎたくらいだというのに。

完全に気が狂っていて、なぜかFoxconnもそれをやめさせないシャープのスマホ事業は別格と思うが、いずれにせよ馬鹿げた行為ということに変わりはない。

日本の大企業()って偉ぶってるけど人材の質はゴミレベルだらけなんだろ?w

58: 2017/08/23(水) 11:16:01.27 ID:GIc77C3F0
失敗を必要以上に恐れすぎて、余計なことをやるなという風潮が蔓延してるから

引用元:【富士通撤退】スマホで日本苦境…携帯電話シェアの現状をご覧ください… : NEWSまとめもりー|2chまとめブログ

こういう時、例によって真実の声は2chでしか聞かれない。今朝のNHKニュースで、「日本からは新しい産業が生まれてこない。だから人々が集まって交流できるスペースを作った」と言っていた。「共創」とか「コラボレーション」とか「和をもって貴しとなす」日本には受け入れられやすいんだろうけど、ジェフ・ベゾスとかイーロンマスクとか、Steve Jobsとかそういう場所から生まれて来たのか?とか少し考えたほうがいいと思うよ。


Welcome to USA

2017-08-31 07:14

これはいつものアメリカの「災害時の風景」

市民の生活を脅かしているものは洪水だけではない。混乱の極地にあるヒューストンでは、警察になりすました人々による略奪や武装強盗が多発しているという。


ヒューストン警察は「不要不急の車の運転、またいかなる公共の場所に出かけることも禁じます。現在、銃で武装した強盗の被害が多数報告されています。善良な市民を危険から遠ざけ、犯人の追跡に注力するため、一時捜索および救出活動を休止します」と発表。事態は深刻を極めているようだ。

引用元:ハリケーン被害甚大のヒューストンに夜間外出禁止令――強盗が多発 - エキサイトニュース(1/2)

何度か書いたが、自然災害が起こるとアメリカの場合警察やら軍隊が動員される。理由は災害救助ではなく治安維持。もちろん日本の被災地にもこうした憎むべき悪党どもは存在する。しかし彼の国はスケールが違う。捜索、救出活動を中止してまでも治安維持を優先させなければならないのだ。

でもってこれは「昨今特有のアメリカの風景」

問題は、2人が被災地に向かう飛行機に乗り込むために報道陣の前に姿を現したときから始まった。そう、メラニアの足元がどうもおかしい。隣のトランプはいつもの赤ネクタイを封印。被災地訪問にふさわしい、黒のフード付きレインコート、茶色のブーツという地味な出で立ちなのに、メラニアはこの日、ピンヒールできめていた。

メディアは一斉に、このメラニアの「ピンヒール問題」を報じた。AFPは、ライターのマリア・デルルッソのツイートを引用し、メラニアのスタイルを「洪水パトロール・バービー」と揶揄した。

引用元:ハリケーン被災地にピンヒールで向かったメラニア | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

まあしょうがないよね。頭の狂った人間を「合衆国大統領」に選んじゃったんだから。狂った人間の家族がまともな人間だと期待するほうが間違ってるよね。稲田もヒールを履き、潜水艦の視察にいって非難されたらしいがやはり米国はケタが違う。


愚かな人間が組織でできること

2017-08-30 07:10

最近は世の中が落ち着いてきたから、聞かないが昔はよくこういう話を聞いた。

The NYPD has to scrap the 36,000 smartphones it gave cops over the past two years because they’re already obsolete and can’t be upgraded,

引用元:NYPD needs to replace 36K useless smartphones | New York Post

ニューヨーク警察が、愚かにも2年前に「全警官にWindows Phoneを配布する」ことを決定したのだそうな。でもってMicrosoftが先日アナウンスした「Windows Phoneサポート中止の決定」に伴い全部ゴミ箱行きになった、と。

こういう狂った決断をしたのがこの人

Law enforcement sources blamed the boondoggle on NYPD Deputy Commissioner for Information Technology Jessica Tisch, with one saying, “She drove the whole process.”

引用元:NYPD needs to replace 36K useless smartphones | New York Post

リンク先の写真を見てもらえばわかるが、確かに「あまりこの人とは関わりたくない」といった顔をしている。

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私が三菱重工に勤めていた頃、同じくらいバカなひとがいてNECが「これはEngineering Work Stationです!」といって売れ残りのACOSというゴミのような巨大パーソナルコンピュータを大量に売りつけた。これはWindowsですらなかった(フェアに書けば、当時Windowsは1.0とかのひどい状態だったのだが)そして大きな組織は、絶対に自分の過ちを認めることはしない。それが役にたたなければ

「現場の努力が足りない」

ということにされる。NYPDと違うのは、そうしたプロセスは全て会社の中に秘匿され、世間の笑い者になることがなかった点か。このお姉さんも三菱重工の中でこういうことやれば、誰にもバカにされなかったのにね。NECはMicrosoftとはちがい日本企業だから「先進IDEAシステム」まで三菱重工に売り込んだ。それは速やかにゴミになったが現場の苦闘は何年にも渡って続いた。

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とはいえこういう決定がされる背景もなんとなく想像できる。NYPDはMicrosoft製のビデオ監視システムを導入していた。だから「親和性がよい」(これが曲者なのだが)とかあるいは間違いなくMicrosoftはとんでもない値引きを提案したのだろう。頭の悪い人がそういう餌に騙されるのは理解できる。

表にでないだけで、こういう「頭の悪い狂った決断」は世の中のいたるところに存在するんだろうな、とぼんやり想像する。人ごとのように。




Moron

2017-08-29 07:14

ミサイルが飛んだり気が滅入ることが多いこの頃。何か明るい話題はないかと探して見たが見当たらない。というわけで本日は短く。

この度、当社が著作権侵害による削除申請を行った件に関しまして、ご説明申し上げます。
一部ブログ記事で利用されていた画像に関しまして、有識者に意見をいただきながら社内で協議した結果、
当社が著作権を有する画像の無断使用はやめていただきたいとの判断に至りました。
当社からGoogle、Twitterに著作権侵害による削除申請を行った次第です。
多くの皆さまに、ご迷惑とご不安をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。

引用元:Wantedly, Inc. (ウォンテッドリー株式会社) | 当社が行った著作権侵害による削除申請につきまして

株式の上場を控えた大事な時期に、自分たちのIPOに少し批判的な記事がでた。反論のコメントでも出せばいいものを、その記事や、それに言及したTweetをかたっぱしから

「著作権侵害だから、検索結果から削除しろ」

と申請を出しまくったのだ。「愚か」という以外に言葉がない。行為も愚かならば、

「そうやって隠そうとするとますます話題になる」

ことすら理解できていない。これが三菱重工がやることなら驚かないが、Wantedlyはインターネットで飯を食べている企業だ。

Wantedlyについては何度か言及してきた。

お客様に迷惑をかけてもチャットボット

空虚なスローガンの振り回し

この会社のCTOは昔の知り合いである。学会などで何度かお話しし、六本木にランチを食べに言ったことがある。だから「あの人が変なところで働くことはないだろう」と自分に言い聞かせていた。

変なところかどうかはわからない。しかし気の毒なほど愚かな会社で働いているようだ。今回の株式公開がどのような結果になるかわからない。

(昔)お、なんか上がってる ⇒ 公式HP更新チェック&ニュースチェック

(今)お、なんか上がっとる ⇒ twitterで誰か呟いてるか検索

もう今の相場、頭おかしいわ
材料とかホント何も無いんだぜ…(´・ω・`)

引用元:ざら速(ザラ場速報)さんのツイート

冗談ではなく、本当に「雰囲気で株をやっている」のが現実のようだ。だから社長が若い女性というだけで、良い値段がつくだろう。私の友達も億万長者になれる。よかったね。

というわけで、Wantedlyは私の中では終わった話となる。今後は何かとってもいいことがない限り言及しない。R.I.P.


Sherlockの第一話と最終話に関するある仮説

2017-08-28 07:11

というわけで、今日書くことはNHKで放映していたBBC制作のSherlockに関するある仮説である。ネタバレをたくさん含んでいるので、「未見だけどこれから見るかもなあ」という人は読まないでね。


シーズン1、第一話「ピンク色の研究」において犯人は全く同じに見えるボトルを二つだし「一つには無害の薬が、もう一つには毒薬が入っている。好きな方を選んでください。残りを私が同時に飲みます」という勝負を仕掛ける。

犯人はこの方法で、すでに四人「殺して」いる。(形の上では自殺だが)だから偶然ではありえない、と犯人は主張する。ではどうやったのか?シャーロックは一つ瓶を選ぶのだが、それは正しい選択だったのか否か?それは最後までわからない。

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さて話は最終話に飛ぶ。East Windという名前の人物は会話によって他人の行動を操ることに長けている。5歳の頃からそれができた、というセリフがある。その能力の恐ろしさは最終話を見た人には説明の必要がないと思うし、最終話を見ずに彼女の恐ろしさを説明することはできない。

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昨日第一話の謎についてどういう意見があるのだろう、と検索していてふと思いついた。East Windは人づてに(誰経由かは書かないよ)1話の犯人に

「自分が狙った瓶を取らせる方法。あるいは無害な瓶を選んだとしても、そのあと決心を変更させる方法」

だけを伝授したのではないか?East Windにとってそんなことは朝飯前。そしてその能力の一部だけを伝えることにより、Serial KillerをSherlockの元に送り届けたのではないか。そう考えれば筋が通る。

というわけで、おそらくSherlockがどちらの瓶を選んだかは問題ではなかったのだと思う。犯人の意図は「どちらを取っても、最終的に自分が狙った薬を飲ませる」ことにあったのだ、と。そしてEast Windにとってみればそれはほんの「遠まわしの挨拶」だったに過ぎない。

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全話をとおしてなんども笑わせられたり、驚かされたり、しんみりしたり、「もう見たくない」という気持ちにさせられた。その面白さには脱帽する。

それとともに

日本にこんな面白いドラマがあるのだろうか?とふと考える。あまちゃんおもしろかったし、真田丸も良かった。しかしSherlockのように視聴者を先の見えないジェットコースータにくくりつけるようなドラマは存在するのだろうか?

ひょっとしてだが、IT企業の実力において、日米で顎が外れるほどの差異が生じているように、「面白いドラマを作る」ことに関しても日英(おそらく米でも)でとんでもない差異が生じているのではないか?英語の勉強にこれほどいいものはないと長年信じている私にとっては、海外ドラマがどんどん普及して日本のドラマを隅っこにおいやってくれても全く問題ないのだけどね。



次の合衆国大統領

2017-08-25 07:14

私はまだトランプが再選される可能性があるとみている。だって投票した人の支持ゆらいでないもん。

それでも熱狂的な支持基盤は揺らいでおらず、大統領選でトランプに投票した人の80%は就任後の実績を高く評価している。

引用元:白人至上主義の扱いめぐり共和党もじわり「トランプ離れ」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

「評価」ではなく「高く評価」しかも8割。ということは前回トランプに投票した人は今後何が起ころうとトランプに投票する。ISにはいろうっていう人だっているくらいだから、これからトランプ支持に回る人だっているだろう。

結局それは「どれくらい有力な対抗馬がでてくるか」に依存する。前回の選挙は本当にみていて気が滅入るものだった。それくらいロクな候補者がいなかった。その中で「一番マシ」と判断され、トランプと大統領選を戦った人はこんなことを言っている。

クリントン氏はトランプ大統領と激突したテレビ討論会を振り返り、「私がステージ上でどこへ動こうが、彼はぴったりと私につきまとって凝視していた。身の毛がよだった」とトランプ氏の「戦術」を批判している。回顧録は9月12日に発売される。

 米大統領選後に敗者が勝者をこれほど口汚くののしるのは珍しく、泥仕合ぶりを思い起こさせる内容だ。

引用元:「つきまとわれ身の毛よだった」=回顧録でトランプ氏批判―クリントン氏 (時事通信) - Yahoo!ニュース

つまり同じレベルにいって殴り合っているのである。そんなふうだからトランプに負けるんだよ。次回もこんなのしかいないとなればトランプは無事再選し、世界中にとっての悪夢がまた続くことになる。

誰もが「オバマがまたやってくれないかな」と思っている。憲法の規定でそれはできない。私はトランプが核ミサイルを発射しないことをいつも祈っている。祈るしかできないからだ。


ビジョンの欠如

2017-08-24 07:22

「ビジョンを持つ」とは「何かいいことをしよう!」と叫ぶことではない。考えられる作業項目に明確なプライオリティをつけ、やることと、やらないことを明確にすることだ。信じがたいことだが、これを理解しない人の多さには驚く(このブログの内容は個人の意見であり、私が所属している団体とはなんの関係もありません)

Apple even looked into reinventing the wheel. A team within Titan investigated the possibility of using spherical wheels

引用元:Apple Scales Back Its Ambitions for a Self-Driving Car - NYTimes.com

Appleの自動車プロジェクトが一時頓挫したことは知られている。この記事が正しいとしてだが、それは「革新性の欠如」によるものではない。「ビジョンの欠如」によるものだ。プロジェクトTitanでは、何から何まで革新しようとしたと書かれている。車輪を平たいものから、球形のものに置き換えることまで検討したという。

こういう「新しいものをなんでも取り入れるプロジェクト」の末路は決まっている。崩壊だ。私のような古参のApple原理主義者ならば、CoplandというMacintoshのOS開発時にこういうセリフを聞いたことがあるだろう。「Coplandは新しいものをなんでもいれるゆりかごのようなものです」そしてそのOSは世にでることはなかった。

このプロジェクトに責任を持っていたのが誰か知らないが、この単純な原理を知らなかったのには驚く。全く新しい「上物」を試すのならば「土台」は実績があり、ちょっと古いけど信頼できるものにしなければならない。そうしないと爪先立ちで上物を作っている時に、その立っている土台が揺らいでしまう。Appleも過去にNewtonで痛い目に遭っているはずだが。

というわけで、Bob Mansfileldを引退生活から呼び戻し、自動運転にフォーカスさせることにしたのは正しい決断だった。というか最初からそのように「ビジョンを持った人間」をプロジェクト責任者にしろよ、と思うがそういう人はAppleでさえも滅多に見つけることができないだろうな。

My understanding is that it’s more like “Let’s get the autonomous shit down first, and worry about designing vehicles to put it in after that.” Eat the steak one bite at a time rather than all at once.

引用元:Daring Fireball: Some Comments Regarding The New York Times’s Report on Apple’s Titan Project

Appleは自動運転技術に対して投資を続けている。ということは車を作ることを完全に諦めたわけではない。Appleが自動運転技術を他社にライセンスするというのは考えがたい。となるといつの日かTitanはまた「四つの車輪をもった電気自動車」として復活し、世の中にでるかもしれない。そのころ「自動車業界」はどんな形になっているのだろう。

メルケル首相はドイツの週刊誌の最新号で、ガソリン車やディーゼル車の販売終了期限の設定について、「まだ具体的な年月を定めることはできない。だが電気自動車の充電インフラや技術に迅速に投資すれば、全面的な転換は構造的に可能だ」と指摘した。

引用元:CNN.co.jp : メルケル独首相、ガソリン・ディーゼル車の販売禁止を示唆

ドイツの首相がこんなことを言い出した。安倍くんも何か言ってみてはどうかな?自動車業界から強烈な反発を喰らうけど、ここで何もしない、というのは間違った態度のように思うよ。


感動をありがとう!

2017-08-23 07:28

多分そういう文脈でこのニュースを語る人間もいたのではないかな。

 仙台育英の逆転サヨナラ劇が、地元楽天の試合を止めた。

 仙台育英が9回裏に逆転サヨナラ勝ちを収めた瞬間、Koboパーク宮城のスタンド全体がざわつき、石山球審がタイムを宣告。場内が静まり返るまでの約10秒間、試合を止めた。

引用元:仙台育英の逆転サヨナラ影響? 楽天の試合止まる - 野球 : 日刊スポーツ

でもってその試合でどうやって劇的なサヨナラ勝ちがなされたか。

7回に足を蹴ってしまった後、9回二死から大阪桐蔭の一塁手の足がベースを踏んでいなかったことで試合終了とならず、直後に仙台育英がサヨナラ勝ちを決めた。

引用元:痛いニュース(ノ∀`) : 大炎上中のネットに仙台育英の選手が反論 「足蹴りくらい高校野球ではありえること」 - ライブドアブログ

おそらく昔なら、NHKがビデオを封印すればそれで「ちょっと走塁の際によろけたようにも見えたが」で済んだ話だったと思う。しかし今は繰り返し繰り返し誰もがみられる形で再生される。誰がみてもこれは「勝利を得るための懸命なプレー」である。

さすがにこの本人は発言していないようだが、こうした弁護の声がある。

仙台育英のムードメーカーで佐藤世那投手(現オリックス)の弟・佐藤令央(3年)は「いろいろ騒ぎになってるらしいですけど、渡部も一生懸命にプレーした上でああなったわけで、別にわざとやったわけではないんで。いろいろ書きたがる人はいるかもしれないけど、高校野球ではこういうことはあり得ることなので渡部を責めることはおかしい。」という。

引用元:痛いニュース(ノ∀`) : 大炎上中のネットに仙台育英の選手が反論 「足蹴りくらい高校野球ではありえること」 - ライブドアブログ

これはとても正直な意見だ。「あれくらいのプレーは当たり前だ」。少年野球兵にとっては試合とは殺し合いなのだ。

全国大会にでるようなスポーツ選手には相当の割合でロクでもない人間が含まれていることは、誰でも知っている。だから「あれくらいで非難されるのはおかしい」ということ。それはもっともなのだが、それを美談にしたて「感動をありがとう」とか寝言をいうのは詐欺ではなかろうか。かつて日本軍の戦争を美化し、聖戦だの軍神、とか言っていた。その実態がどのようなものだったかは今の我々はよく知っている。戦争が避けられないものならば、せめて現実を正直に報道すべき。しかしこの高校野球という戦場において我々はまた太平洋戦争との時と同じ間違いを繰り返している。

前にも書いたが、この悪習を断つ唯一の方法は、メディアが異常な取り上げ方をやめることにある。スポーツ新聞は部数を稼がなければならないからしかたがないとして、NHKは遠い昔、地元だけで試合を放映していた頃に戻すべき。あるいは国体と同じ扱いにすべきだ。それで多くの少年野球兵は仕事を失い、あるものは勉学にあるものは勤労に勤しみ、そしてあるものは野球を続けることとなる。それでいいではないか。



自動車産業の将来

2017-08-22 07:05

ゴーンくんはなかなか優秀な経営者だが、不幸にして自動車産業の未来に関して私と意見が合わないようだ。というわけで、彼のコメントを引用しよう。

AppleやGoogleのような企業が自動車の生産に関心を持っていないという客観的な理由は、彼らは自動車の生産で得られるよりも多くのお金をIT産業で得ているからです。わざわざ見返りの少ない分野に投資するというのは、あり得ないのです。
通常は逆でしょう。つまり自動車メーカーがIT産業に参入するべきです。しかしIT企業が自動車メーカーになるのはあり得ません。まずこれが第1です。

引用元:カルロス・ゴーン「今後、自動車産業は2つのマーケットに分かれる」自動運転で変わる未来を語る - ログミー

「普通に」考えれば彼のいうことは正しい。しかしたとえばスマートフォンも全く利益をうまないビジネスになっている。サムソンとAppleを除いては。そのことに留意する必要がある。つまり今もうかっていないからといて未来永劫儲からない、と判断するのは間違っている。

次に「自動車メーカーがIT産業に参入するべき」とかいっているが、彼らはそうした試みを10年以上にわたって続けている。そして何も成果をあげていない。Toyotaが出したG-Bookという情報端末について何か知っている人はいるだろうか?そういえば日産もカーウィングスとかだしてましたねえ。誰か知っている人います?

これは、IT企業にとって非常にワクワクするものになるでしょう。彼らが自動車メーカーになるという意味でなく、自動車メーカーとともにこの変革に加わることになります。

引用元:カルロス・ゴーン「今後、自動車産業は2つのマーケットに分かれる」自動運転で変わる未来を語る - ログミー

彼は非常に微妙な表現で「ともに変革に加わる」と言っている。ここに欺瞞がある。ビジネスでは仕切る企業は一つ。連合とか同盟とかは生まれた瞬間に失敗が運命付けられている。おそらくゴーン君もそれは認識しているだろう。

そして彼は「自動車メーカーが、IT企業をベンダーとして取り込む」ことを考えているに違いない。偉大な自動車企業が、君たちを車のIT化というワクワクするプロジェクトに「参画させてあげるよ」と思っているのだろう。

私の予想では起こることは逆である。理由は簡単。ユーザは何に対して金を払うのか?と問えばよい。ユーザはAppleやGoogleがもたらす体験に金を払う。エンジンとかハンドルがついたシャーシは「安くて事故を起こさず、壊れなくて、iPhoneに電源を供給してくれればばよい」ものになる。今なぜ自動車産業がもうからないものになっているかといえば、ユーザが金を払わないから。つまり「日産の車だから、少し高くても買おう」という人がいなくなっているから。そうした「安値の叩き合い」を回避して利益をあげているのがIT企業である。

つまり自動車産業はIT企業に買い叩かれる「下請け」になる、というのが私の予想だ。ゴーン君にとっては悪夢かもしれないが、私にとってこれはワクワクする未来図なのだけどね。


大きな会社で偉くなる人

2017-08-21 07:24

大きな会社で偉くなる人は、顔も赤らめずにこういうことが言えなければならない、という見本である。

なぜ情報が経営トップまで上がってこなかったのでしょうか。

益子:事を荒立てたくない。今やっていることを否定したくない。事なかれ主義。こうした考え方を生んでいたのが、MMCの中で長い時間をかけて形成されてきた「たこつぼ文化」だったのではないかと思います。若い時から「上司には『できない』ではなく『答え』を持ってこい」と教育されてきたと聞いています。

 このこと自体は全面否定できません。部下が常に「できない」と言っていたら、何も進歩しませんから。ただ、「工夫して答えを探してみなさい」は分かるけど、「できないとは絶対に言うな」になってしまうのが良くなかった。

引用元:三菱自動車・益子CEO、「燃費不正事件」を語る (2ページ目):日経ビジネスオンライン

この益子という人は、三菱商事から横滑りで入ってきた人である。したがって「長年にわたる三菱自動車の文化が問題だった」といえば自分の責任を回避することができる。しかし三菱自動車の第3者委員会の報告書にはこういう指摘がある。

経営陣は、会議の場で、専ら事業性の観点から競合車に勝つためのトップクラ スの燃費達成を求めるばかりであったと認められ、技術的観点からの実現可能性について 積極的に議論に参加したといえるような形跡は見当たらない。
結局、経営陣は、MMC の骨格である開発業務について、その開発の実情や実力を十分に把握していたとはいい難く、開発の現場にほぼ任せきりにしていたといわざるをえない。

(中略)

MMC が起こした問題は、MMC が、会社として起こした問題であり、その責任を、すべての経営 陣と役職員が自分の問題として受け止めるべきである。

引用元:第3者委員会報告書要約版

こうした指摘に関して、日経の記者は書いていないし、当然CEOから言及することもない。つまり

「できないとは言わず、答えをもってこい」

という東芝にも通じるような姿勢は三菱自動車の経営陣にあっても同様だったと考えられる。その点についてはなんの言及も反省もない。

「MMCは確かに悪かったかもしれないが、私は何も悪くありません。むしろ被害者ですから」

という姿勢が明確に伺える。偉い人はこうじゃなくちゃ。

というわけで、多分三菱自動車の内部は何も変わってないんだろうな、と推測する。古い知り合いがMMC務めているらしいのだが、人づてに聞いたところによると

「海外でもうかってるから、国内のトラブルなんかなんでもない」

と言っているんだそうな。多分みんなそう考えているんだろう。そもそもCEOも全く反省していないし。というわけで

今回の問題で、財政的な問題では見えなかった内なる問題点が浮き彫りにされました。その部分を今、相当の力を入れて改革しています。

引用元:三菱自動車・益子CEO、「燃費不正事件」を語る (2ページ目):日経ビジネスオンライン

ぜひこの「相当の力を入れて改革している」の中身を聞いて欲しかったところだ。前のリコール隠しでは現場が疲弊するほどコンプライアンス研修をやらせたがなんの意味もなかったと聞く。おそらくいまやっている「改革」も「こういう無駄なことをやってはいけません」という貴重な例として世の中の役にたつのではないかな。