日本に足りないもの

2017-07-24 07:08

先日こんな文章を見つけた。

iPhone を見て、日本の携帯電話メーカーのエンジニアたちは口を揃えたように、「うちだってあんなデバイスは簡単に作れる」「うちも前から同じようなデバイスを計画していた」と言いましたが、結局は Apple に大きく市場を奪われてしまいました。

そして、その一番の原因は、現場の技術力でも発想力でもなく、トップのビジョンにあった事実は未だにちゃんと理解されていないと思います。Tesla の Model S/X が自動車業にとっての iPhone であると私が感じる一番の理由は、高らかなビジョンを掲げてエンジニアたちを引っ張り、消費者たちを虜にする Elon Musk にあるのです。

引用元:Life is beautiful: Tesla は自動車業界にとっての iPhone か

この人の言うことには(誰に対しても同じだが)賛同できる部分と鼻で笑う部分がある。これは前者。文科省は「分野横断」とか「協創」とかくだらないキーワードにご執心のようだが、日本が冴えない原因はただ一つ。リーダーがいないことによる。

ソニーの盛田氏とか、松下幸之助とか、稲盛氏とかそういう名前が聞こえなくなって久しい。海外のニュースフィードをみていてでてくる名前は孫氏だけ。

まずはこの現状を見つめようではないか。文科省が作った小さなゴールをうまくゲットしていく人間をいくら集めたところで何もできんのだよ。

次の問題は、なぜかつては強力なリーダーを生み出すことができたこの国に、それができなくなったのか、と言う点。今ぼんやり考えているのは「型の呪い」と言うやつである。

日本人は様式美が大好きだ。例えばデンソーでは「デンソー流」という言葉がよく使われる。それが何かを誰も説明できない。自分たちの奇妙な行動様式に合理性を与えること以外の意味を持たない言葉だ。

しかし

一旦「デンソー流」という「型」ができると、それが唯一絶対の基準となる。そしてそれへのハマり具合をもって人の評価がなされ、そのうち

型にはまることに全精力を費やす

ことになる。そして会社と国が衰退する。太平洋戦争末期に行われた理不尽な行為の多くはそれで説明がつく。とにかく死ぬことが「型」になる。だから民間人に自決を強要したり、戦艦大和を出撃させたりする。そもそも戦争の目的はなんなのか、という本質論はどこかへ消え「死ぬ」という型にはまることが重要になる。

とかなんとか

分析してもなんともならんのだよね。本でも書けば金になるかもしれんが、これだけのネタで数を出せるのは有名な人だけだしなあ。


音声認識技術の現状

2017-07-20 07:23

なぜかサラリーマン人生で「音声認識」に関わることがある。私自身はとってもその技術を嫌っているのに。

高い金出してViaVoiceというIBMのソフトを買い、それを動かすための小さな東芝製のコンピュータまで買い、かなり長い間訓練用の音声を吹き込んだのは少し前のこと。今ではクラウド上の処理により何も訓練しなくても「相当な」精度で音声を認識してくれる。じゃあコンピュータに音声で語りかければいいじゃないか。

とはならない。今もなっていない

これは車の中でAndroidとiPhoneのSiri(本当はちょっと違うけど、まあ説明のために簡略化する)を対決させた時のビデオである。結果はAndroidの圧勝。しかしそのAndroidを使う時であってもユーザがどれくらい緊張しているかを見て欲しい。発音した住所が正しく認識されるか否かは未だに神頼みの状態だ。

そして

仮に「音声」をちゃんと認識してくれたとしても、その次に「相手が何を言っているか理解する」というもっと巨大な難問がそびえている。こちらは簡単な「一問一答型」の会話以外では全く解決の見込みが立っていない。人力で大量の「問答パターン」を定義する以外方法がないのだ。

昨今の「人工知能ブーム」は楽しいが、この後者の問題、すなわち「人間が何をいっているか理解する」という問題はほったらかしになったままである。もちろんちゃんと取り組んでいる人はいると思うのだけど。

そして、ヘビーユーザーの属性は52歳の女性で、音声アシスタントを月に平均1.5時間使っている、ということが分かりました。
 
一般に、年配の女性は電子機器類の操作が苦手、というイメージを持たれがちですが、話しかけるだけで操作できるというSiriなど音声アシスタントの手軽さにより、端末の操作を手軽に感じているのかもしれません。

引用元:Siriの利用者数が前年比16%減、ヘビーユーザーは意外な属性 - iPhone Mania

ちょっと記事の書き方に疑問はあるが、現状音声認識をよく使っているのは40歳以上の女性なのだそうな。これは意外な結果だった。もっとちゃんと内容を調べて見たいと思う。今の音声認識は前述した通り「幅広い問題に対して手軽に使える」ような代物ではない。しかし40歳以上の女性が使う、ということは目新しさとかそういう理由ではなくちゃんとしたメリットがあるはず。それはなんなのだ。その女性たちは多分私が考えつかないような「日常生活での便利な使い方」を見つけたらしい。

上記引用記事でもう一つ面白かったのは、今だに音声インタフェースで一番よく使われているのがSiriということ。これも意外だった。端末の数からいったらAndroidの方が多いはずなのだが。。。って書いていくとこの調査大丈夫か、という気もしてくる。

とにかく

音声認識はまだまだ未来に存在している。共産主義のユートピアと同じくそれがいつ現実世界に現れるのかは誰にもわからない。


「正しいこと」の意味

2017-07-19 07:30

先日某研究会で「情報の信頼性評価を支える批判的思考と情報リテラシー」という講演を聞いた。日本の選挙について

「政治に関する基本的な知識と、支持政党の関係を調べたら、公明党支持者だけダントツで知識の点数が低かった」

という結果が紹介されていた。彼らが「間違った政治的”事実”」を教え込まれているか、あるいはハナから何も調べずに「とにかく公明党支持」をしているのかが興味深いところだが、おそらくそれ以上は誰も突っ込めないのだろう。

そうやって「何も考えず党のいうことに従う」人が政権を1/4くらい握っているというのが我が国の実態。これだけでも十分気が滅入る結果だが、やはり自由とデモクラシーを掲げるアメリカは一味違う。

only 45% of Trump voters think Donald Trump Jr. met with Russians last year to discuss their offer to help his father win the election.

And 32% say it didn’t happen at all.

This is after Donald Trump Jr. already admitted publicly that he met with the Russians, and Donald Trump Sr. tweeted the fact that his son met with the Russians.

引用元:Only 45% of Trump voters believe Don Jr. met with the Russians, after Junior admitted it - AMERICAblog News

いい加減な訳:トランプに投票した人のうち、ドナルド・トランプ・Jrがトランプの選挙支援に関連してロシア人に会ったと考えている人は45%。32%はそんなことは決して起こっていないと考えている。
これはトランプJrが公にロシア人と会ったと認め、トランプ大統領自身が、Jrがロシア人と会ったとTweetした後の調査での結果である。

大統領も本人も「ロシア人にあった」と認めているのに「そんなことは起こっていない」という人が32%もいる。つまりこの32%の人間はトランプの発言すら信じていない。つまり彼らと彼女たちは「自分が信じたいものを信じる」こういう人間の1票も、どんな問題についても、両方の意見を批判的に吟味し、慎重に考慮した上で自分の意見を決める人も一票。全く同じ扱い、というのが民主主義である。
こうなると「批判的思考」などというものは民主主義を考える上で「悪い冗談」としか思えなくなってくる。今の段階でもトランプの支持率は30%を上回っているようで、誰が支持しているのかと不思議に思っていたが

「何があってもトランプを支持する」

という人間の数は私が思うよりはるかに多いようだ。

世の中の形がこうなっている、という事実を、私のような理屈っぽい人間はすぐ忘れる。何度も書いているが、私はトランプが再選されても驚かない。

AI馬鹿につける薬

2017-07-18 07:13

例えば私の前で「Appleはもうおしまいだ。Steve Jobsは死に、最近の製品には革新性が感じられない」と力説すれば、「そうですね」という私のニヤニヤ顔が見られるだろう。何が言いたいかといえば、

「狂信的原理主義者に道理をといても無駄」

ということである。

同じような理屈でAI馬鹿につける薬はない、ということも知っている。少し勉強すれば簡単にわかるようなことを、勉強しないことによってあえて空想の世界に浸る人はとても多い。これは別に最近の風潮というわけではなく、30年前の第二次AIブームのときもそうだった。こういう人は騒ぐだけ騒いで、熱がさめるとすっかりそこから手を引く、という性質を持っている。それはかなりハタ迷惑なことだが。

さて

第二次AIブームが去った後もしつこくAIの研究(彼らの言葉を使えば「コグニティブコンピューティング」だが)を続けていたIBMである。

近年IBMは、重要な成長部門のひとつとしてWatsonをますます重視していた。それがまるで、IBMの未来を投射する影絵人形であるかのように。

引用元:IBM Watsonはウォール街の今の基準から見ると不評、Jefferiesが酷評レポートを発表 | TechCrunch Japan

「IBMはサービスである」というのは、有名なビジョンだが、最近私が触れる(つまり遠いところからつまみ食いするという意味だが)IBMのビジョンは

「IBMはセールスである」

ではないかと思わせるようなものだった。ソフトバンクと組んで、あやしげなプレゼンをやりまくる。金儲け至上主義のソフトバンクと実に最近ウマが合っているように思える。

でもって

そろそろ第三次AIブームも終息の気配が見えてきている。そうした「秋の虫の声」を一つ紹介しよう。

。MD AndersonはWatsonのプロジェクトに6000万ドルを浪費した挙句にIBMとの縁を切り、“人への治験や臨床的利用にはまだ適していない”、と断じた。

MD Andersonの悪夢は特例ではない。AI系のスタートアップのファウンダーの多くが、顧客である金融サービスやバイオテック企業がIBMと同様の経験をしている、と語っている。

しかしそれは特定の不具合に関する話ではなくむしろ、誇大なマーケティングや、ディープラーニングとGPUの稼働の欠陥、そしてデータ準備の要求が厳しすぎることを指している。

引用元:IBM Watsonはウォール街の今の基準から見ると不評、Jefferiesが酷評レポートを発表 | TechCrunch Japan

私なりに要約すると

・大規模がんセンターが、IBMのWatsonを使ったプロジェクトに60億円を投資した結果として「まだこの技術は使えない」という結論を出した。

・そうした「実際に商用化しようとして、困難につきあたっている」AIプロジェクトは多い。

・「なんでも人工知能のおまかせ」という言葉が誇大広告であり、AIをビジネスに応用して収益を上げるのは、「人工知能がやってくれる」ことではなく人間の粘り強い努力が必要なことが(またもや)明白になった。

AIは、大量の非定型データを吸い込んでインサイトを吐き出す、摩訶不思議なブラックホールではない。堅実なデータパイプラインと、AIに対する自己の業務レベルでの正しい理解が、利用者の最低限の必要条件だ。

引用元:IBM Watsonはウォール街の今の基準から見ると不評、Jefferiesが酷評レポートを発表 | TechCrunch Japan

このセリフは、第二次AIブームが終焉に向かう頃に発せられた言葉とそっくりである。そして過去の事例が何かを私たちに教えてくれるとすれば、こういう馬鹿騒ぎにうかれることなく、騒ぎが終焉した後も地道に研究・開発を続けなければ収益をあげることなどできない、ということ。あ、詐欺的商売は別ですよ。

ただ、いずれにしてもどの会社も大きな障害にぶち当たるのは分かっています。インタフェースをAIと統合するテクノロジーを成功させるためには、長い時間、何度も繰り返して取り組むことしか解決策はありません。

 そして日経ビジネスの読者の皆さんに特に申し上げたいことがあります。次の10年間を主導していく企業の話の中で、日本企業がこうした議論に列挙されることがありません。この背景を特に私は主張したいのです。

引用元:日本人は「ロボットの心」を創れますか? (3ページ目):日経ビジネスオンライン


ゴミコンサル

2017-07-14 07:45

だめな文章にいちいち突っかかっていてはインターネットなど触っていられない。しかしこうまで突っ込みどころが満載だと何か書きたくなる。

日本のプロ野球においても、この10年の地域密着革命にパ・リーグ球団が火をつけたのは必然だったかもしれません。そして、プロ野球界にとって明るい材料は、巨人戦の全国生中継という鉄板の商品を持っていたがゆえの「イノベーションのジレンマ」に陥っていたセ・リーグ各球団も、来場客を中心に据えたビジネスに本格的に取り組み、成果が出てきていることでしょう。

(中略)

 スマートフォン、漫画、ごろ寝、映画……これらはライバルにもなりますが、アライアンスを組むことで、魅力を高め合う仲間にもなり得ます。市場も日本に留まらず、スマホでの視聴を想定し、世界の津々浦々まで広げられる可能性が生まれています。そんな77億人(編集部注:国連の推計では2020年に世界の人口は77億人に達する)の余暇の争奪戦において、球界としての経営戦略が見えてきたとき、野球界の未来はより明るいものになると思います。

引用元:プロ野球が密かに復活していたことをご存じ? (4ページ目):日経ビジネスオンライン

なんというか、こういう「耳障りのよいデタラメ」を並べると仕事がもらえることもあるのだろう。

彼の四ページにわたる文章は、「私はプロ野球でプレーしたし、経営にも携わりました!」という自己顕示欲の塊をそぎ落とせば

「結構売り上げあがってます」

という一文で済ませられる。

なんども書いているが最近の若者は野球のルールを知らない。「ダブルプレー」が日常語として注釈なしで利用可能だった我々の世代とは違うのだ。現在野球場に通っているファンが、どうやって野球を覚えたかは定かではない。

出場チーム数はこれまでの8から6へと減少したが、大会関係者からは「1次リーグから緊迫感のある試合が展開されるだろう」との期待がある。

引用元:東京五輪野球は決勝トーナメント3チームの新ルール…1次Lからメダル争い緊迫感UP : スポーツ報知

スマホで視聴できるから、市場は世界中に広がっている、なんてのはインターネット普及期によく言われたデマだ。未だにそんなことを言われて「そうか!」と膝をうつ人間は私が思うより多いのだろうな。

野球というのは、ルールが変更されない競技でもある。最近ようやく高校野球での延長戦での規定が変更になるらしいが、それくらい。バレーボールは私が子供の頃とは全くルールが変わっているし、柔道も少しずつ大きな変化を遂げている。

その結果が「出場国が8から6に減少」であり、もはや一つの競技として成立が危ぶまれるようなレベル。

そうした現実から目をそらし「野球の未来は明るい」とは今の野球関係者が聞きたがっている言葉。「ちはやふる」という漫画のセリフだが

「人間は自分が聞きたがっている言葉に簡単にあやつられる」

そう考えれば、小林氏は見事なコンサル。商売上手とは思うが、真似したくはない。

野球はプロレスと同じく縮小均衡で生き残るのだと思う。(生き残るとすればだが)未だに過去の惰性でスポーツニュースといえば野球だがあれも早晩変わる時が来る。つまり野球は「知る人ぞ知るスポーツ」になる。つまり普通に生活を送っており、親が野球ファンでなければ

「野球って何?」

という人が大多数になる。それでも熱心なファンは球場に足を運び、鐘や太鼓を打ち鳴らし、奇妙な歌を合唱する。その収入の範囲内で生き残ろるのだろう。

私は別に野球に恨みはない。しかし他のスポーツと同じくフェアであってほしいとは願っている。暴力団に脅され、何億円も支払った人間がそのまま何事もなかったように監督を続ける、なんてデタラメな話は私の世代で終わりにしてほしい。


Sitcom:President of the United States

2017-07-13 07:32

トランプが立候補してから、数年の出来事が後世どのように評価されるのだろう。私は未だトランプが核兵器をつかうのではないかという懸念をもっているが、彼がアメリカの武力を意味のないことに用いなければ、

「ホワイトハウスを舞台にしたリアリティショウ」

となるのではないか。

まるでアフリカの奥地の部族のような、「親族の登用」にはじまり、すぐバレる嘘の連続、はてまた特定のニュースメディアを相手にした動画をTweetなどとにかくネタに困らない。Sitcomの作家でもこれほどまでに滑稽な「大統領一族」を描くことはできまい。

その華麗な一族の最新作がこれである。

「ヒラリーにとって不利益となり、ヒラリーがロシアと関わりがわかる文書と情報をトランプ陣営に提供できる」

「あなたのお父さんにとってとても有益となるだろう」

「これは、高いレベルの機密情報で、取り扱いを十分に注意しなければいけない。ロシアの一部とロシア政府はトランプ氏をサポートしている」

といった、ロシアがトランプ陣営にとって有益な情報を持っていることを示す内容がメールには書かれている。

これに対し、トランプ・ジュニア氏は「君が言っている通りなら、素晴らしい情報だ」と返事をしている。

引用元:トランプ氏の長男「ロシア弁護士との会合は父親には伝えていない」

話はこうだ。大統領選のさなかに、ロシア政府と関係のある弁護士と、トランプの娘婿が会っていたのだそうな。事前にかわされたメールが上記の引用文である。

今までトランプは「我々はロシア政府と一切接触をもっていない」とか公言していた。例によってこれは嘘。そしておそらくアメリカ人のプライドを傷つけることだが、世界に冠たるアメリカの民主主義は、バカな候補者一族と、ロシアによって簡単に操作され、ねじ曲げられるようなものだった。

形の上ではトランプの娘婿は、自分でこのメールを公開している。理由はただ一つ。そうしなければ、ニューヨークタイムスに公開されていただろうから。

なぜこれが日本で大きなニュースにならないのかわけがわからない。こういうことだ。日本に多数の軍事基地を有する、もっとも重要かつ親密な同盟国は、ロシアに支配されている。ロシアは一発でトランプを弾劾に追い込むネタを山ほど用意にしているに違い無い。具体的に言おう。おそらくこの時ロシア政府からトランプ陣営に情報が渡され、かつそれに対して謝礼が支払われている。もちろんトランプは否定するだろうが、その「証拠」は間違いなくプーチンの手元にある。それをチラっとみせただけでトランプはプーチンのいいなりである。

トランプを大統領にしてしまった過ちは過ちとして、早く弾劾しないと米国にとって大変なことになる、と思うんだけどねえ。もともとトランプに投票する人はそんなこと考えないか。そして例によって日本人は自らの生活にとっても影響がある地位に就く人を選ぶことができないのであった。ああ、民主主義はすばらしい。


未知の世界

2017-07-12 07:20

戦国時代だったら、とっくに人生終わっている年齢である。とはいえ世の中のほんのごく一部しか知らないで人生を終わることを最近確信している。

いきなりなんの話かといえば、お馬さんである。今日こんな記事を見た。

セレクトセール2017(両日)
購買者トップ10
1.里見治 16億9700万円(16頭)
2.近藤利一 11億4500万円(13頭)
3.ダノックス 9億5200万円(11頭)
4.DMM.com 6億7500万円(3頭)
5.金子真人HD 6億500万円(11頭)

引用元:馬・写・道さんのツイート

競走馬の購入が行われたんだそうな。でもってセガサミーの経営者が16億円。エロが一番有名なDMMが7億弱を払っている。

DMMというのは面白い会社で、一番有名なのはエロ動画だが、他にもいろいろなことに手を出している。トラブルばかりおこし、全く売り物がないUPQが倒産しないのもDMMの資金が元になっているから、と2chで報じられている。私は2chに書いてあることを真に受ける人間なのでその前提で話をする。

そもそもなんでそんなことをするのか不思議だったが、おそらくDMMにとっては競走馬と同じ扱いなのだろう。競走馬は購入もさることながら、その飼育にとんでもない金がかかる。UPQなんぞそれに比べれば「誤差」の範囲ということか。

これだけ金をはらって誰が競走馬で「投資のリターン」をえることができるか?多分誰もできない。目的は別のところにあるらしい。

「馬主なんてものは採算で考えられるものではない栄誉、社交界におけるステータスを巡る争いである」と考えれば、「セレクトセールの億馬を競り落とす行為」が必要。

引用元:メジロマイさんのツイート

こうなると私のような貧乏人には全く想像もつかない世界があるのだな、としかいいようがない。自らの生活を振り返って「採算を度外視して金をつぎ込んでいるもの」といえば、、、なんだろう。映画かなあ。でも暇つぶしに感動、を考えればトータルでは採算が取れている気もするし。お馬さんにお金をつぎ込む人は、何億円分の「感動」を得られるんだろうかなあ。想像もつかないが。

自分たちのかせいだ金が、こうやってお馬さんに消えて行くのを知りながら、その会社の社員がどうやって働くのかはよくわからない。「そういうもの」と割り切っているのだろう。そう考えれば、LINEで会社自体はちょっと赤字だが、韓国人の取締役がものすごい報酬を得ているのも社員にとっては「そういうもの」ということなんだろうなあ。


商品についてくる芸人

2017-07-11 07:13

何度か書いたことだが、日本では商品とか映画の発表にとにかく芸人をつけなくてはならない、という法律があるらしい。少なくとも暗黙のうちにそれは了解されている事項のように思える。

会社で今広報部の隣に座っているからそこの人に聞けば何か教えてくれるのかもしれないが、聞きたくないような気もする。さて、なんで改めてこんなことを書き出したかといえば、この二人である。

Amazon.co.jpは、7月11日に開催するプライム会員向け大型セール「プライムデー 2017」の特別企画として、剛力彩芽さん、千原ジュニアさんが配達員として「Fire TV Stick」を届ける「プライムデー 2017 Fire TV Stickを有名人がお届けキャンペーン」を展開する。

引用元:Fire TV Stickを買うと剛力彩芽と千原Jrが配達員に。プライムデー2017 - AV Watch

NHKしか見ない人なので、千原なんとか氏は、すご技対決にでてくる顔の四角い人。剛力某はゴリ推しの人である。でもってこの二人がなぜかAmazonのセールスにでてくるのだな。

「うわー。剛力さんがFire TV Stickを届けてくれるんだ。じゃあ申し込まなくちゃ」

と思う人が果たして銀河系に何人いるのだろう。そもそもなぜAmazonはこの微妙な立ち位置の二人を選ぶのか、と不思議に思っていた。しかし選んだのではないのかもしれない。

配達員となる剛力さんは、プライムビデオ新番組「フェイス -サイバー犯罪特捜班-(7月11日配信開始)」に出演、千原ジュニアさんは「千原○ニアの〇〇-1GP」(7月14日配信開始)に出演。同番組を視聴できるFire TV Stickを出演者自ら届けるという企画となる。

引用元:Fire TV Stickを買うと剛力彩芽と千原Jrが配達員に。プライムデー2017 - AV Watch

つまり彼と彼女が宣伝するのは「Amazonプライムデー」ではなく、自らが出演するTV番組なのでは、という推測である。となるとAmazonは選んだのではなく、どこかに押し付けられた、というのが妥当な推測ではなかろうか。そもそもそんな芸能人(彼らに何の芸があるかは知らないが)などなくても、プライムデーは私が今まで見たことがない

「Amazonの404ワンちゃん」

を見せてくれるほど人を集めている。(つまりAmazonのトップページがアクセス集中により、エラーを起こした、ということ)まさか生きている間にAmazonが陥落するところを見られるとは思わなかった。

---

そう考えると、私の記憶に残っている限りAppleは芸能人をこうした「イメージキャラクター」として起用していない。それはとても賢明なことだと思う。


類は友を呼ぶ

2017-07-10 07:07

日本の「ベンチャー業界」と呼ばれるものの気持ち悪さには何度か言及してきた。でもってちょっと会社員的に微妙な点もあるIVSでこんな事業が5位になったとのこと。

Facebook Messenger のボットとのやりとりで、イベントの2次会に女子を呼び出すことができる「キャバクラ版 UBER」を展開。

客単価 2.7 万円、30日以内のリピート率68%。今年の2月のローンチ以降、MoM の成長率は40%。820名以上の女性が登録している。

引用元:IVS 2017 Spring Kobeのピッチコンペティション「LaunchPad」の優勝は、VRソーシャルルームアプリ「cluster.」が獲得 #IVS10 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

風俗営業もスマホをかませると、たちまち「素晴らしいベンチャービジネス」に早変わり。でもってこのイベントの審査員がまたすばらしい。

ディー・エヌ・エー 顧問 川田尚吾氏
楽天 執行役員 北川拓也氏
Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦氏
gumi 代表取締役社長 國光宏尚氏
セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 佐藤光紀氏
KLab 代表取締役社長 CEO 真田哲弥氏
スマートニュース 代表取締役会長共同 CEO 鈴木健氏
グリー 代表取締役会長兼社長 田中良和氏
投資家 / The Ryokan Tokyo 代表取締役 CEO 千葉功太郎氏
ウォンテッドリー 代表取締役社長 仲暁子氏
YJ キャピタル 代表取締役 堀新一郎氏
フリークアウト・ホールディングス 代表取締役 Global CEO 本田謙氏
慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長 山岸広太郎氏
500 Startups Japan Head & Managing Partner James Riney 氏
スペシャルコメンテーターとして、堀江貴文氏が参加した。

引用元:IVS 2017 Spring Kobeのピッチコンペティション「LaunchPad」の優勝は、VRソーシャルルームアプリ「cluster.」が獲得 #IVS10 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

私が給料をもらっている会社の、大株主がはいっているところだけはちょっとスキップして、あとは「日本駄目ベンチャー列伝」の目次をみているようである。

思うにこのIVSというのは、彼らにとって大変居心地のいい空間なのだろう。それとともに、一歩離れた位置から見るとどれくらい異様に見えるか何も考えてないんだろうな。

そういう人間がひとまとまりになっているのはありがたいことだ。願わくば彼らを収集に出す日を間違えないようにしたい。というか「ベンチャー」ではなく「ウェーイ系」とか「ゴロツキ」とか新しい言葉を普及させる必要があると思う。



アメリカ的潔癖さと問題と

2017-07-06 07:33

その昔サッカー場で暴れまわるフーリガンなる人の映像を見ていた。「英国といえば紳士の国ではないか。なぜこんなことが起こるのか」というと友達は「階級の差が激しいから」といった。

もちろんその時の私(20台後半だったと思う)は物事を単純に捉えすぎていた。「●◯の国」などという表現は全て間違っている。それはスローガンからもしれないが実態とは異なる。

さて

とかなんとか自分が悟りを開いたようなことを言っているが、現実はそれより複雑である。そもそもセクハラという言葉が英語ベースであるように日本ではそうした言葉すら生まれなかった。宴会の席で女性が不快ないやがらせを受けるのは「当然」と見なされていたのだ。

そこにアメリカから「セクハラ」という概念が輸入された。でもって一時はなんでもセクハラだった時期もあるように思う。それでなくても「アメリカは訴訟の国」だから、そんなことすればすぐ訴えられるに違い無い、と頭のどこかで思い込んでいた。そこにUberのスキャンダルが報じられ、さらにはこんな報道も眼にする。

先週、マクルーアは500を襲った嵐の中心だった。 ニューヨークタイムズの記事でファウンダーのSarah Kunstに対してマクルーアが不適切な性的ほのめかしを行ったことが報じられた。マクルーアは500の運営中、女性に対して不適切な行動を取ったことが複数回あることを公開状で認め、謝罪した。昨夜、500 Startupsはオーストラリアの投資パートナー、LauchVicに対し、マクルーアのセクハラの苦情に対する社内調査を隠していたことについて謝罪した。

引用元:デイブ・マクルーア、500 Startupsのゼネラル・パートナーも辞任 | TechCrunch Japan

このスキンヘッドの男には会ったことがある。500 startupに見学に行った時"Hi"といって座っていた。

私が未だに理解できないのが、アメリカ的「なんでも訴訟」とこうしたセクハラの蔓延がどうして両立しうるのか、ということ。そもそもUberがそんなひどいところだったら働くべきではないし、Uberで職を得られるひとだったら他の会社でも働けるはず(と書いていたら、知り合いがUberで働き始めた)ではなぜこうした問題が放置されるのか。GMに駐在していたとき、長く駐在している人から「ちょっとまて、そんなことを言ったらセクハラで訴えられるぞ」と注意されたこともあったように思うのだが。その発言の内容は忘れたが、日本的感覚では問題ないものだったことは確かだ。

アメリカでは会議で自分の意見を言わないと評価されない、と読んだこともあるし、聞いたこともある。

その一方、「リーマンブラザーズ・コンフィデンシャル」にはこんな記述がでてくる。暑い中皆がCEOの家で会議をしている。奥さんが「何か飲みますか?」と聞くとCEOが「いや、彼らは何も飲みたく無い」と答える。奥さんは冷水を出すが、誰もそれに手をつけない。こうした「親分にひたすら追従する」態度と先ほどの「自分の意見を言え」をどう両立させるのかもわからない。

結局どこの国でも同じことだが「ボスのご機嫌を損ねない範囲の中で、独自の意見を言え」ということなのかもしれない。その場に存在しているが、眼には見えない「ここから外は危険地帯」を見極めるのはどこでもとても難しい。



既視感

2017-07-05 07:20

東京都議会選挙が行われた。私の母は選挙開票を見るのが大好きで

「面白いから、毎週選挙をやりなさい」

と言う人である。私は初めてテレビ東京の速報をみていたけど、あれ面白い。どこから集めてきたのか、という「素手で林檎をつぶせる」とかいうどうでもいいエピソード紹介が楽しい。そこで、私の勤めている会社があるところの選挙区で自民党から出ている人が、「ちょっとこれは」という人であることも知った。だいたい「若さと性別」を前面に打ち出した候補はロクな人間だったためしがない。27歳女性で慶應大学出身とくれば、これは数え役満である。(この表現わかりますか?)

さて

「崖から飛び降りた」小池氏は見事に勝利を収めた。ここでにこりともしないところがベテランだろう。仮に蓮舫がこの場所にいたとしたら、どんな顔をして何を言うかは想像もしたくない。その姿をみながら

「ああ、これは何度もみたな」

と思う。

政権与党は、まああれこれ問題がある。とはいってもそれに甘えきった抵抗野党にはもっとうんざりしている。しかたない。与党に投票しておくか、といったところで与党から分離して新党を立ち上げた人がでてくる。これはいいじゃないか、ということで一気に支持が集まる。

古くは新自由クラブもそうだったし、新党さきがけとかみんなの党とかこのパターンは飽きるほど見てきた。でもってそうしてできた新党は議席だけはあるけど、まともな人間がおらず腰砕けになり、いつか元の鞘に収まる。

というわけで年寄りは「まあがんばってください」と小池氏を生暖かく見守ることになる。彼女が今後どうなるかわからないが、少なくともリオ五輪閉会式で豪雨の中ものすごく高い着物をきて出演しただけでも歴史に名を残したのはないかな。



Apple原理主義者の憂鬱

2017-07-04 07:15

詳細は本家の方にいつか書くつもりだが、5年にわたり使ったiPhone4Sは箱の中に鎮座し、私は今iPhone5Sを使っている。ちょっとまて、少し前に言っていたことと違うではないか、と問わないでほしい。

iPhone4SのWIFI機能がお亡くなりになったのが、しばらく前。いや、これでも使えるのだが、Pokemon GOができないのが困る。というわけで急遽iPhone5Sの中古を買ったのだ。あちこち凹んでいるが十分使える。おまけに12500円である。

使ってみると

これが素敵に早い。4Sでは「うんこらしょ。どっこいしょ」といった感じで動いていたアプリがさくさく動く。さらにはTouch IDの便利さに今更気がつく。こりゃパスワードなんかいらないね。(今頃何を言っているのだ、と問わないように)

さて

問題はMacをどうするかである。いや、WWDCでMac Bookがでた、と聞いたときにはもうこれにしよう、と思ったのだよ。ところがそこから購入手続きが(ある理由により)さっぱり進まない。じりじりしているうち

「そういえば、MacBook ProにはTouch IDがついてるよな」

と思い出した。そう考えながら家でAppleのサイトをみている。横で息子が「何悩んでいるの」と聞く。いや、かくかくしかじか。お父さんは小さいのと大きいので悩んでいるのだ。

すると息子は「カバンにはいるんだったら、大きいのにすればいいんじゃないかな」と言う。

うーんそうだよねえ。そりゃ15inchのTouch ID付きは確かに高いけど、壊れたり無くしたりしない限り次に買い換えるのまた6年後とかだからなあ。となるとここで一発、、touch ID便利だし。

と思っていたところに今朝このニュースが流れる。

KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏(郭明錤)は、5.2インチの有機ELディスプレイを採用したiPhone 8には仮想ホームボタンが搭載されるものの、液晶ディスプレイ一体型のTouch IDといった機能は搭載されないと予想していると伝えています。

引用元:KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏、iPhone 8からTouch ID機能は無くなる? | Rumor | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)

がびーん。となるとTouch IDはあっというまに「捨てられた技術」の仲間入りをしてしまうのだろうか。いつの日かこれがMacにも搭載されればここで大枚払って、、いや、、、

そうこうしている間にも、購入手続きはさっぱり進まない。悶々としたまま湿度が向上し、夏がやってくる。夏がくると言うことは秋が遠くないということ。秋といえば「正解」が明らかになる季節でもある。ああ、悩ましい。


本を書くなら

2017-07-03 07:40

昨日「本を書きたいけど、一人だとなかなか進まない」人が集まりひたすら書く、というイベントに行ってきた。アトラシアンという会社が場所を提供してくれ、参加費は無料である。ああ、なんと懐が広いことであるか。

技術関連の書籍という緩やかな縛りがあるなか、参加者が自己紹介+自分がやりたいことを語る。それを聞いていて

「そうか、技術関係の出版は誰を知っているかが何より重要なのだな」

と思った。ある会社の編集者の人が言っていた。On demandで出版するから、少ない部数でもいい。でも一番期待しているのは「執筆者の影響力」とのこと。ようするに「フォロワー数10万のTwitterアカウント」を持っている人に書いてもらえれば、それで売れるということなのだろう。

実に弁がたつコンサルタントの人の演説を聞き、その人が執筆した本を読み。なるほど、こういうビジネス書はこういう人が書いているのか。

私が書いている本には

「技術系イベントでお約束のように行われる自己紹介はクソだ」

という主張があり、それを話そうかと思ったのだが「こういう場所では必ず自己紹介をしていますので」といって自己紹介を一生懸命やっている人が二人いた。安易に人がやることにケチをつけるべきではない、と改めて思い直した。別のことを話してよかった。

というわけで、このブログの推定読者数が10万人くらいになったら今書いている本を出版社に持ち込むことにするか。アトラシアン社のオフィスは、座っている場所からポケストップにアクセスできるため、どんどんアイテムを貯めることができる。それがなくてもいろいろな勉強になったイベントであった。

帰り道にぼんやり思う。「をを、こんな視点があったか」という驚きには出会えなかったな、と。しかし次の瞬間その感想自体的外れだと気がつく。技術系の本だと「このツールをこうやって使います」で本になるし、世の中のためになる。出版社の人が、最近はやった言葉「マストドン」に関する本を一週間で書き、10日で出版したと言っていた。商売の上からそれは正しい。瞬間風速にのって売り上げを上げることができる。そういう世界に何を望むのかと言われれば、答えに詰まる。

とするとそもそも私は何をやろうとしているのだろうか。



政治家に求められるもの

2017-06-30 07:45

民主主義というのは、「たくさんの人の意見を集めた方が勝ち」というシステムである。でもって私のように頭でっかちの人間というのは、往々にして世の中の姿というものを見誤る。

トランプの嘘

引用元:New York Times

就任以来トランプが嘘をついた日の一覧なのだそうな。そりゃ政治家だからたまには嘘をつくよね、とかそういうレベルではない。すぐばれるような嘘ばかりついている。

でもって彼は世界で最も強力な国の元首であり、意のままにどこでも戦争をしかけらる立場にある。アメリカ人は彼のその役にふさわしいと判断したのだ。(もちろん”アメリカ人”などという人間は存在しないが)

かくのごとく

政治の世界というのは一筋縄ではいかないらしい。下村くんというのは、小保方を弁護していたあたりから完全に気が狂っていることはわかっていたが、政治家としては価値があるらしい。ちゃんと要職につき、そしてあいかわらず狂った発言を連発している。

稲田朋美防衛相が誤解を与えるような発言をしたことについては残念だ。ただ、実際に自衛隊とか防衛省に選挙応援をお願いするわけじゃないし、もちろんそういう風にはならない。それくらいみんなで応援しますよ、と漠としたイメージで言われたんだと思う。選挙の応援に来て、サービス的な発言という風に思われたんじゃないかと思うが、これで辞任となったら続けられる人は、誰もいなくなるんじゃないか。

引用元:稲田氏発言「イメージで言われたんだと」 自民・下村氏:朝日新聞デジタル

別の見方をすれば、人前でこれだけバカな発言を堂々とできる、というのは才能とも呼べる。私にはとても無理だ。でもって下村くんに弁護してもらっている稲田氏だが

東京都議選(7月2日投開票)の応援演説で「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」と発言した稲田朋美防衛相に対し、自民党内からも批判が噴出している。ただ、稲田氏は安倍晋三首相が「次世代のホープ」と見込み、要職に起用してきた経緯がある。辞任させれば、かばい続けてきた首相自身も傷を負いかねない。

引用元:稲田防衛相:自衛隊発言 批判の矛先、首相にも 内閣改造、難しい選択 - 毎日新聞

こちらは完全な無能なのだが、不可解な理由により安倍くんの覚えがめでたいようだ。俺が野党の宣伝担当なら

「安倍首相と自民党を支持することは、近い将来稲田首相を認めるということですよ!稲田首相でいいんですか!(蓮舫首相よりはマシかもしれないけど、それは言わないよ)」

とアピールするがなあ。

これが政権交代前なら、安倍くんは引きずり降ろされているころだが、痛い経験から

「誰がやっても同じ」

ではないとわかっている。最近ポールソン回顧録を読んでいる。リーマン危機の裏で何が行われていたのか、手に汗握るような記述が続く。日替わりで訪れる危機を、素晴らしい知性、勇気で切り抜けていく姿は本人の記述という点を割り引いても感動せずにいられない。この人間のカウンターパート(時期はずれてるけど)を、鳩山は菅直人にやらせていたのだ。これは悪い冗談ですませられるような話ではない。

人間誰しも100%えらい、ということはありえない。2度目登板の安倍くんは誰かいい補佐でも見つけたのか1回目とは別人のような働きを見せている。とはいえ、彼はおそらく女性に対する見る目が決定的に欠けている。こんなことを続けていると、あんたが心から望んでいる「憲法改正」も国民投票で否決されるよ、と誰かが囁いていると思うのだが。


人の死に反応するということ

2017-06-29 08:03

何度か書いていることだが、我々は「絶対数」ではなく「差分」に反応する。学校の乱射事件で二十三人殺されることは「日常」なのですぐ忘れ去られ、ボストンマラソンで三人死ぬと映画ができる。

ボストンマラソン爆破事件では、イスラム教に改宗した女性が「シリアでは無実の人が毎日たくさん死んでいる」と自らの行為を正当化しようとする。しかしアメリカが直面している「戦い」は映画になるものばかりではない。いや、この戦いは映画になったか。

フアレスで麻薬捜査をすることは町全体を敵に回すことを意味し、もはや犯罪の域を超えた麻薬戦争の得体の知れない闇へと飲み込まれていくケイト。そして、さらなる想像を絶する真実を目の当たりにするのだった……

引用元:【ボーダーライン】あらすじ・映画を見る前に知っておきたいこと

私が愛するエミリー・ブラントだが、この映画は恐ろしくて見ることができない。もっと気が滅入るのは、これが事実を元にしているということだ。

CPJによれば、メキシコでは2017年に入ってこれまでに、7人のジャーナリストが職業と直接的に関係する理由で殺害された。
その背景として、政府が十分な捜査を行っていないことや、犯人が摘発されないことが問題を深刻化させていると指摘。「麻薬密売組織は地方自治体当局に保護され、結託していて、ジャーナリストを殺害しても罪に問われないと基本的に認識している」と述べ、「彼らが情報の統制やジャーナリストに対する見せしめ、あるいはジャーナリストの検閲をしたいと思えば、訴追されることなく実行できる」と話している。

引用元:CNN.co.jp : 拉致のジャーナリストが遺体で発見、今年7人目 メキシコ

アメリカという巨大な麻薬の消費国は、アメリカ自体だけではなく周辺国にもその被害を広げている。これは恐るべきことだ。

ジャーナリストが拉致・殺害されても、極東の国にいる我々はCNN.Co.JPの小さなニュースでそれを知るだけ。しかし私が行ったこともあるメキシコという国がどうなってしまうのか、その前途を考えると暗澹たる気持ちになる。

フィリピン版トランプは、超法規的な命令を出し、それに対して非難の声をあげる人はいる。しかし国がこうなってしまった場合にどうすればよいのだろうか。悪い政府より無政府状態のほうが恐ろしいとは何度も聞くことではあるが。


将棋盤の改革を要求する

2017-06-28 07:10

iPhoneの「ぴよ将棋」Level2にようやく勝ち越しつつある私であるが、あいかわらず見るのは大好きである。昨今藤井くんのニュースで将棋に触れたという人も多かろう。

しかし

解説を聞くたびに思うのだ。いい加減この解説用の将棋盤をどうにかするべきではないか、と。

解説用将棋盤

21世紀になってそうとう時間が経っている。なのに将棋盤は昭和時代のままだ。磁石をつかった駒をぱっこんぱっこん動かすって冗談ですか。

いや

目的をちゃんと達成しているのであれば、こうした信頼性が高く、コストも低い方法を使うのは妥当だ。しかし問題は目的がちゃんと達成されていない点にある。

・「ここでこうすると」と候補手の検討を始める。そのうち画面が検討中なのか、それとも現在の状況を表しているのかわからなくなる

・手が進むと、泡食って検討中の駒を元に戻し、現在の状況を更新する。プロであってもこの手順には間違いが多く、見苦しい。盤の両脇に立ち、とった駒を受け渡し、あっているかどうか別の画面をみて確認し。。。

・候補手の検討というのは複数の可能性に対して行われるものである。だから検討図も複数存在しているべきだ。しかしこの物理的な盤面では一種類しか示すことができない。

情報系を専攻している学生に、将棋を興味を持つ人はいくらでもいるだろうに、「タッチディスプレイを用いた検討用将棋盤」が一つも作られないのには正直驚いている。上でばらばら問題をあげたが、これを解決するデザインというのはかなり難しい。しかも誰もが間違いなく、トレーニングなしで使えなくてはならないのだ。それこそ学部の卒論や修士論文にうってつけのテーマだと思うのだが。

というか

藤井くんがこれだけ注目を集めている今、そういうのを開発して無料で寄付し、ありとあらゆる解説で使ってもらい画面の隅に「●◉大学開発品」と小さくテロップをだせば宣伝効果抜群ですぜ、大学のみなさま。変な広告代理店に金払って怪しげなイベントやるよりずっと効果あると思うけどなあ。


Saya Virtual Human Projects

2017-06-27 07:12

6/23に聞いたもう一つの講演はVirtual Human Sayaを作った夫婦のものだった。

Saya

引用元:Sharp Blog

この写真はソーシャルメディアで以前に目にしていた。そして「人の顔を作ることはなんと難しいのだろう」と思った。不気味の谷を超えた、とはしゃぐのは自由だが、このCG画像が示しているのは「進歩」よりも「困難さ」だと思う。

まず第一に顔の造形が不自然だ。100%CGで作られた顔を見るたびいつも思う。なぜ人間の顔はこうも難しいのか。Sayaの顔もいかにも「がんばって作りました」でしかない。さらに髪の毛というのはCGで再現しようとするものにとって悪夢としかいいようがない。講演の最中、前に座った女性の髪型をじっと見つめる。なんという複雑さだ。おまけにこれが一本一本それぞれの物理法則とお互いの干渉によって動くのだ。

講演を聞けば、この作品についてお話しはたくさんいただいているとのこと。しかし彼と彼女たちは自分たちの貯金を取り崩しながら制作を続けているという。「お話をいただく」ことと「それで生計を立てる」ことの間には深くて広い溝がある。

友香:アセットとしては2017年の春には完成させる予定です。そこからはビジネスにつなげていくための活動を行なっていきたいですね。生活の糧を得なければならないので(笑)。

引用元:「アーティストとしての本分をまっとうしたい。」バーチャルヒューマンプロジェクト『Saya』、中核メンバーたちが思いの丈を語り合った。 (CGWORLD.jp) - Yahoo!ニュース

DMMもUPQなんかに大金を捨てているのだったら、こういう活動を支援すればいいと思うのだが。こういうのは偉い人の趣味で決まってしまうのでなんともならない。

あと夫婦の講演スタイルについて。

彼と彼女はひたすら手元にある原稿を読んでいた。その言葉は淀みなく、かつ「失点が少ないように」と考えられたものだったが全く私の心には響かなかった。もっと聴衆の目を見て、むき出しの本音を語ってもらえたほうが、聴衆としては興味深いものになったと思うのだが。


この世界の片隅に

2017-06-26 07:15

Facebookから、私の知り合いが近くで開催されるイベントに参加すると知らされる。なんだそれはとリンク先を見てみる。グラフィクス関係の面白いシンポジウムのようだ。内容もさることながら、招待講演に「この世界の片隅に」の監督が出ることを知る。OMG.あの映画を作った監督の話が聞ける機会。しかしこの日は別の展示会に行くつもりだったからなあ。

そう思っていたが、同じグループにいる若者が私が行こうとしていた展示会に行きたいと言う。であれば年寄りは引っ込んでいるべき。もう講演に行くしかないだろう。

来たのは一橋講堂。昔某イベントで毎年来ていた場所。招待講演のみの聴講ということで、料金は1000円。開始10分前だというのにまだ空席が多い。どういうことだ。片渕監督の話が聞けるというのに。


-中略-


壇上に片渕監督が現れる。いろいろなサイトでみたあの姿が目の前にある、というのは少し不思議な感じがする。以下聞き取った内容と、感じたことを書いていこう。

監督は日大芸術学部での講師も務めているとのこと。そこで今日こんな議論をしたという。ドキュメンタリーといっても現実そのままではない。現実世界を映像のフレームで切り取った時点で、別のものになる。映像化できる時間も現実の時間の一部分でしかない。現実世界はドキュメンタリーフィルムの画面の外側、時間の外側にずっと続いている。

だから実写の映画といっても、それは現実ではない。作り手側の創作物。

アニメーションはさらに人工的。アニメーションといってもいろいろあるが、最近作られているもののように、対象年齢を高くすると、現実を反映したものが必要だと思う。ではアニメーション作品の中にどうやって人工物を忍び込ませるか。

昨日(講演は6月23日だったので、平成29年6月29日)昭和20年6月22日呉に対して行われた空襲について、実時間に合わせてtweetした。当時の一般の人にとって空襲警報が発令されてから解除されるまで90分以上。しかしその場面は映画の中では1分にも満たない。原作漫画でも9コマ。当時の人は1時間半もの間空襲の恐怖と向き合わなくてはならなかった。映画でも漫画でもそうした時間を直接体験してもらうことはできないが、Twitterを使うとそうした体験を拡張できるのではないか。

原作漫画には、19年2月、という章がある。年号がないことに注目してほしい。漫画の中の世界では昭和19年2月だが、漫画自身は平成19年2月に発行された。つまりこの漫画の読者は実時間の流れに付き合わされている。

このように漫画も映像もメディアを選べば、その枠を超えてリアルの世界に広がっていくことができるのではないか。

そう述べながら、監督は普通プレゼンで使われるパワーポイントではなく、PCの中から直接ファイルを開けて見せる。「私はみなさんのようにパワーポイントを使えないので」と言っているが、これは監督の「罠」だと気がつく。

PCの中から説明用のファイルを探す様子が画面に映し出される。それを見ている我々は、監督が講演中に示す画像以上に膨大な数のフォルダがあることを知る。つまり映画化されたものの空間的、時間的に外側にあった時代、背景について監督がどれだけの取材を行ったのかを聴衆である私たちに見せているのだ。我々はそのフォルダの山-パワーポイント上のスクリーンショットではなく、実際のデータ-をみながら監督の体験の一部を知ることになる。

監督は言う。こうやって調べて行くと、有名な火垂るの墓という映画で白い服を着た巡査がでてくるが、あの時代には夏であっても巡査は黒い服を着ていたことがわかる。なぜかというと、物資が枯渇し、白い服を洗濯することができなくなっていたから。

「この世界の片隅に」を制作するにあたり、このような背景を全て調べた。参考にした日本海軍軍装辞典をつくったのは、東宝の衣装部の人だった。なぜ映画会社がそんなことをするか。実はそのように時代の背景情報をまとめたデータベースが存在していない。だから東宝が戦争映画を作るにあたり、衣装部の人が独自に調査をした。

監督は「この世界の片隅に」を作るにあたり膨大な一次情報を調査し、まとめあげた。たとえば漫画でノリが屋外に干されているコマがある。実際にその場所に行き、同じ風景を撮影した。すると漫画に描かれている松がつい最近まで存在したことがわかった。このように築き上げた膨大なデータベースをこの後どうするか?このままだと古本屋行き。

講演後の質問で「集めた資料をたとえば広島原爆資料館に保存できないか」とか「この資料を利用してまた映画が作れないか」という声があがった。当然そう考えたくもなる。しかし私は考えるのだ。こうした地道な調査が映画を作る人によってしかなされない、というのはどこかがまちがっている。監督も「太平洋戦争の映画しか作れない人」になるつもりはない。もともと継承するつもりがないので、Excelで独自に調査したものをまとめた、と言う。こういう「本当の姿」の一次資料を地道にまとめ、公開することこそ国がやるべきことではなかろうか。

監督の話は続く。昨日フランスで、この映画のクライマックスは?と聞かれた。空襲のシーンかあるいは原爆投下のシーンか?監督はこう答えた。エンドロールで女性たちが再びスカートをはいたときだと。なぜならそこで、作りもの映画が我々の現実世界につながっているから。

監督はその前に女性の服装がどう変化したかを示した。大正15年の女性は現代に通じるような洗練された格好をしていた。それが戦争に向かいズボンやモンペをはくようになった。戦争が終わり、しばらくたってようやくスカートが戻ってきた、と。今の日本はその延長線上にある。

---

娘が学校の課題で使うから、といってこうの史代氏が書いた本を借りてきた。様々な表現方法にチャレンジした興味深い本だった。この映画の原作もそうした試みの一つだったのか。

こうの史代氏がTVで言っていた。

「戦争を起こした人たちが愚かだったと習うけど、我々が知っている祖父や祖母は愚かな人ではなかったですよね」

我々は戦争について、今とは隔絶した別の世界のように教えられているし、捉えている。しかしそれはまちがっている。当時も普通の人が今と同じように笑い、喧嘩し、生きていた。つまり今とあの漫画・映画に描かれた時代は連続している。

そう示すため映画の制作にあたり綿密な調査を行い、浅く紋切り的な人物を描くのではなく、実際にあったこと、あったものに即した生活、人物を描こうとしたのではないか。だからあの映画は観客の心を揺さぶる。時代は違っても「人ごとではない」ということが感じられるから。

そしてふと考えるのだ。今インターネット上で触れたつもりになっている情報は「現実の一部を切り取ったもの」の集合体。ではどうしたらそうした切り取った情報にリアリティ-他人事ではない-という感じを乗せられるのか。そんなことを考えながら会場を後にする。




たくさん描かないと死んじゃう病

2017-06-23 07:56

先日こんな文を見つけた。

このテーマは、テーマ名「Minimalism」にある通り、デザインは最小限のみに抑えてあり、「美」をとことん追求しました。

引用元:シンプルで美しいはてなブログの新テーマ「Minimalism」を公開しました。 - ひつじの雑記帳

をを、これはすばらしい。わくわくしながら、デモサイトを見た。

minimal

引用元:シンプルで美しいはてなブログの新テーマ「Minimalism」を公開しました。

一つ明白なのは、この作者と私では「シンプル」「美しい」「minimalism」という言葉の定義が異なる、ということ。私だけじゃなくて、たとえばこのページにあるブログ群とかと比べればそれは明白だ。


minimal

引用元:orderedlist

何度も何度も何度も言われているし、私も書いていることだが、日本でみかける多くのデザインは全て「作り手の自己弁護」でできている。聴衆に笑ってもらいたい。だからワイプで笑うポイントを教える。これとこれとこれは絶対書いておかないと安心できない。だから読み手にとって不要な情報が詰め込まれた映画ポスターやらブログができる。

これらは作り手の「自信のなさと想像力の欠如」を表している、ととりあえず言い切ってしまおう。こう断言すると自分でも不安になり、「あれはどうかな、これはどうかな?」と自問自答するので頭の体操になる。

服を脱ぎ捨て自分の体をさらす勇気がないので、ごてごてとあれこれ飾り付ける。そう考えるとAKBの衣装というのは実に日本的にできている。衣装自体がごてごてと可愛くできており、あれを着るとほとんどの女の子が(ぱっとみ)可愛く見える。

akb

引用元:AKB48

これは日本的デザインの象徴。中身はどうでもいいのがまたすばらしい。どことなく日光の東照宮を思い出させる。そう考えると「日本の伝統美」ってのは禅寺なのか、東照宮なのか。両方ともある、というのが模範解答だが、それではつまらん。一般庶民に広く親しまれたのは東照宮のほうではなかろうか。

そして東照宮たるAKBグループは今も莫大な収益を生み出し続ける。この「いいもの=もうかるもの」という図式も私が大嫌いなものの一つだがこれについてはまた別の機会に。



悪は滅びる、なんてことはない

2017-06-22 07:24

あれこれ問題を起こしまくっていたUberのCEOが解任された。

“Travis has always put Uber first. This is a bold decision and a sign of his devotion and love for Uber.” (For those who don't speak fluent tech director, there are four things in those two sentences that are not true.)

引用元:Uber CEO Travis Kalanick has resigned due to investor pressure, and a search for a new leader is on - Recode

「トラビス(首になったCEO)は常にUberを第一に考えていました。これは難しい決断であり、Uberへの愛と献身を示すものです」

この短い文章に4っつ間違いがある、ということは全て嘘ということだろう。そんな人間でも「画期的な事業を起こしたヒーロー」扱いされていたのだ。少し前までは。日本語で言えば「とうとう年貢の納めどきがきた」ということなのかもしれない。日本では頭が狂った議員がその正体をようやく暴露されたようだ。

「週刊新潮」2017年6月29日号(6月22日発売)では、“安倍チルドレン”の豊田真由子代議士による暴行被害を受けた政策秘書(当時)の男性の告白とともに、ICレコーダーで録音した現場音声の詳細を掲載。その一部分を公開する。
 本音声は、車を運転中の男性に対し、後部座席豊田代議士が大絶叫しながら殴りかかっている様子の一部。

引用元:【週刊新潮】凶暴代議士「豊田真由子」による秘書への“絶叫暴言&暴行傷害”音声 - YouTube

思えばいい世の中になったものだと思う(もちろん弊害もあるが)小型録音機という便利なものが発明されていなければ、この秘書は泣き寝入りするしかなかったことだろう。仮に告発しても

「ちょっと言葉に強いところがあったかもしれないが、”しっかりやってくれ”という激励の意味だった」

とかなんとでも言いわけはできたはず。

小市民としては、こういう「悪がその正体を暴露される」ストーリーに喜ぶわけだが、間違いなく「年貢の納めどきを迎えないまま円満退場した」悪はその何千倍もいる。

倉澤清忠陸軍少佐

菅原道大の部下で第六航空軍の参謀。特攻隊を次々と送り出し、機体不良で戻ってきた搭乗員を監禁して毎日毎日
「死ねないようないくじなしは特攻隊の面汚しだ。国賊だ!」と罵り殴りまくった。悔しさのあまり自殺したものもいる。
戦後は元特攻隊員の復讐を恐れてピストルを持ち歩き、寝る時は枕元に日本刀を置いて寝た。天寿を全うする。

引用元:オラ、美しい日本の歴史にワクワクすっぞ!

桜花の発案者はこういう人だというのを最近ようやく知った。

作家柳田邦男も「大田少尉は結局、時流に乗った目立ちたがり屋の発明狂でしかなかったのかも知れない」と結んでいる[33]。

引用元:大田正一 - Wikipedia

歴史に名を残している軍人だけでこれだけいるのだから、実際には何人いるのか想像もつかないほど。

生き方にはいろいろあるなあ、と感慨に耽るのが年寄りである。その人の信条はいろいろあるだろうが、あまりに真面目な人は少し物事鷹揚に考えてもいいんじゃなかろうか、と思ったりする。



広告を出したがる者

2017-06-21 07:43

楽天は、私が今働いている会社の大株主でもあるので何かと難しいところではあるのだが、1消費者として驚くことがあったので書いておく。

先日久しぶりに楽天のトップページにアクセスした。そして驚いた。スーパーセールをやっていることもあるだろうが、画面一面に広告が所狭しと並んでいる。これに匹敵するのは、中国の不動産サイトくらいなものである。

下の方までスクロールすると、ようやく商品が見えて来る。ためしにクリックしてみると飛び先がまたすごい。上からずーっとお店の宣伝が続いており、はるか下方までスクロールしないと商品情報を見ることができない。いや、これは中国のサイトを超えている。

なぜこんなことになったのか。

ユーザとして見た時には「使いにくい」としか言いようがない。だって、商品情報見られないんだもん。楽天にしかない商品というのがあり、それを買うためにやむ追えない場合にしか楽天には触りたくない、と私は考えてしまう。

しかし

おそらく中の人はそんなことなど承知の上でやっているのではなかろうか。この商品情報をはるか彼方に追いやり画面いっぱいに広がる広告は何のためにあるのか?私の推測ではそれは「出店者から広告料金を取る」ためである。

これは

そもそもその会社はどこからお金をもらっているかによる。例えばAmazonは自分たちで商品を仕入れ、消費者に売っている。つまりお金は消費者から来る。であるからして消費者が見たい商品情報を、消費者がみたくもない広告より優先することなどありえない。

逆に楽天は出店者に場所を貸すことでお金をもらっている。つまり神様たるお客様は出店者なのだ。それゆえいかに多くの出店者をあつめ、そこからどれだけ金を搾り取れるかが勝負になる。だから出店者あたりの売り上げを最大化すべく、広告をどんどん販売する、とかそんな図式ではなかろうか。いや、本当のところは知らんよ。

でもって

当然楽天は一般消費者のことも忘れていない。楽天ポイントを大盤振る舞いしているらしい。この「消費者をひきつけるためには金をばら撒けばよい」というのは楽天の一貫した哲学である。それはそれでいいのだが、今の楽天は常軌を逸しているようにしか見えない。

注文をアプリ経由にする、プレミアムカードを利用する、電話サービスの楽天モバイルに加入するなど、あらかじめ決められた条件を満たすと、通常ポイントの比較で最大7倍のポイントをゲットできるというものだ。

ポイントは最終的には商品と交換できるので、このキャンペーンは事実上の値下げということになる。このため楽天では、キャンペーン実施のために、かなりの予算を確保する必要に迫られ、これが営業利益を押し下げた。

引用元:楽天が具体策を打ち出せず Amazonとの決定的な違いは - ライブドアニュース

いや、大株主の景気が悪くなると我が社も危機に瀕するので「楽天がんばれ!」ということなのだが、それにしても1.5ページ分くらいスクロールしないと肝心の商品情報にたどり着かない、という状況が「これはおかしい!」と誰も言えないんだろうな。こうした「賢者の集団の愚行」は歴史上にも時々現れるが、私はいまそのもう一つの例を目にしているのだと確信している。サラリーマンとして楽天の躍進を心から願うが、消費者としてこのサイトには触るのもいやである。