What's next for Apple

2017-04-24 07:12

Appleの社名からComputerが落ちたのはだいぶ前のことである。Watchの次にAppleは何を作るつもりなのか?自動車は頓挫したようだし、TVサービスの話は浮かんでは消えている。ARに関しては最近その存在を示す証拠がでてきたが、詳細はわからない。しかしAppleの「探索」はそこで止まるものではない。

Apple関連の情報に詳しいBloombergのマーク・グルマン氏(元9TO5Mac)は、幹部引き抜きの目的を、自動運転車やAR端末などを開発中のAppleが、Googleや米Facebookと同様にインターネット接続環境強化を目指しているのかもしれないし、「マップ」改善目的かもしれないし、新たなハードウェア開発の可能性もあると語った。

引用元:Appleも人工衛星事業参入か? Googleから幹部引き抜き - ITmedia NEWS

そこにでてきたのがこのニュース。Googleがそもそも衛星事業を持っていた(それが何をしようとしているかはよくわからない)こと自体驚きだが、そこからAppleが幹部を引き抜いたのだ。

インタビューでグルマンは

「iPhoneにはブロードバンド接続が必要だが、そもそも世界中ではブロードバンド接続が存在しない地域のほうが多い」

と述べていた。Boeingの衛星インターネット事業に投資することにより、「iPhoneを売るため」彼らは独自の通信網を構築しようとしているのかもしれない。

それはイリジウムではないか、と思って調べてみれば確かに低軌道衛星を使ったインターネット網は屍がつみかさなったエリアではあるが、未だに挑戦する企業も存在するのだな。私は以前からAppleはいずれキャリアに牙をむくと思っているが、それがこんな形で現れるのかもしれない。Apple製品を購入してくれた人には、居住している国を問わず均一品質の通信回線が均一価格で提供される。もちろんそんなことには簡単にならないだろうが、これはあらゆる携帯電話のキャリアにとって悪夢のような状況ではあるまいか。あるいは全く別のことを狙っているんだろうか。

いずれにせよ

悲しいのはここでも日本企業の影も形も存在しないこと。かろうじてソフトバンクの名前が時々でるだけ。決められた枠の中で全力を尽くすことが得意な日本人にはこういう事業は向かないんだろうな



創意工夫

2017-04-21 07:30

「チャンレンジしろ」というと、3日で120億円の利益がでる。これはダメな企業のやることだが、さすがに一代でのしあがってきた企業は簡単には諦めない。

鴻海(ホンハイ)精密工業の提案の全容が判明した。アップル、アマゾンなど米企業3社と、鴻海傘下のシャープなど日本企業と「日米台」の連合を組んで東芝が分社化した半導体メモリー会社を買収し、鴻海の出資比率は2割にとどめる。買収後は米国に新工場を建設するなど約200億ドル(約2兆1800億円)の巨額投資の計画も打ち出した。

引用元:<東芝半導体入札>鴻海提案「米に工場」雇用創出1.6万人 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

よく考えるなあ、と感心する。台湾-中国がだめだというなら、日本-アメリカ-台湾の連合にしよう。さらには(これは純粋に政治的な動きと思うが)アメリカに工場を作り、雇用を確保します!

この提案で心配な点は「船頭多くして」にならないか、というところ。しかしこれがうまく「宗主国」の大統領にアピールすれば、そちらから日本にガツンと指示が行き、、とこの「創造力」にはうならされる。

経産省は、最新の半導体技術が中国などに流出すれば安全保障上問題だとして、2次入札に「日本連合」として新たに加わり、一定の発言権を確保することを目指す。

引用元:東芝半導体出資に「日本連合」案 技術流出防ぐ狙い:朝日新聞デジタル

こちらは「なんとしても取ってやる」というよりは「まあしかたなくやりますかねえ」といった趣。経産省官僚もがんばっちゃいるんだろうが、外野からみていると(この表現ももうすぐ死語になるか)鴻海の提案のほうが面白そう。(すいませんね、関係者のみなさま)

とはいえ

ウエスタンデジタルをなんとかしない限り、この話は絵に描いたもちに終わる。東芝は債務超過を避けるために必要な資金を得られず、上場廃止。さらには会社更正法を申請。ウエスタンデジタルはよそが3兆出すといっている資産を1兆ちょっとで入手しウハウハ。鴻海のアメリカ大統領へのウィンクはこれを避けるためか、ってそういう具合に話が進むのかね。

昼休みに電気をけして利益確保に勤しんで来た東芝の方々には悪いが、監査法人どうするんだ、とか東芝関連のニュースからしばらく目が離せない日々が続きそうである。


ダメな会社

2017-04-20 07:14

Twitterの調子がよろしくない、と随分前から言われている。あれだけ広く使われていてなぜ?と思うがやはり問題があるようだ。

[$TWTR幹部の報酬一覧…株主のみなさんにはハサミやナイフ、バットその他の危険物から離れることをお薦めする]

引用元:TwitterのCFO兼COO、アンソニー・ノトより報酬の少ない幹部一覧 | TechCrunch Japan

Twitterの株価は芳しくないが、幹部はたくさんお金をもらっている。COOですらTim Cookの2倍以上もらっているのだ。

となるとやはりこの会社がトラブルに巻き込まれているのは不運ではなく、何か根本的な問題があるのではないか、という気がしてくる。ちなみにこの「連想」に根拠はない。

2015年12月期決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比39%増の1206億円だったが、純損益の赤字は79億円に達した。15年3月に買収した音楽ストリーミング事業に失敗し、撤退などに伴う損失118億円が響いた。

 役員11人のうち親会社である韓国ネイバー社出身は4人。執行役員17人のうち7人が韓国系だ。役員報酬は慎ジュンホ取締役(44)がストックオプションを含めて52億円。出沢剛社長の同1億3千万円、舛田淳取締役の同1億円を大きく上回った。

引用元:LINE、純損失79億円 役員4人は韓国ネイバー出身:朝日新聞デジタル

親会社出身の取締役が、社長の50倍ももらっている会社で、モチベーションを保ち続けるのは容易なことではないと思う。親族と中学生の同期との連絡用にLINEをいれているが、これを削除できたらどんなにいいだろう。

いや、LINEが「歪な報酬体系」を持っているから信用できない、この連想にも全く根拠はない。しかしなんとなく思うのだ。洋の東西を問わず、ダメな会社はダメなのだなあ、と。LINEがさっさと滅びてWhatsAppとかiMessageに統一されても私は一向に構わない。というか多分誰も困らないのではないか。LINEスタンプ使えなくなった、とぶつぶつ言うくらいで。


21世紀のキューバ危機

2017-04-19 07:46

今のところトランプは、何をやってもうまくいかない。しかしそこに一筋の光が見えた。軍事行動を起こせば、アメリカ人はこぞって賛成するのだ。

あたぃトランプ。大統領。ヘルスケア通らなぃし、議会ともぅまくいかなぃし、みんなデモばっか。あたぃのこともぅどぉでもぃぃんだって、もぅマヂ無理と思ってた。 でもアサドにミサイルぶっ放したら、議会に賞賛サレたの。あたぃハジめて生きてるって感じた。カリアゲにも撃とうカナ

引用元:子供証券(株)さんのツイート:

これは冗談ではない。本当にそうなのだ。オバマは朝鮮半島を放っておいたが、なぜかトランプは積極的に介入しようとしてる。朝鮮半島は「中国に陸続き」という意味しかもたないと思うが、なぜトランプは積極的に発言をするのか。

三代目のデブは何を狙っているのか。彼は安寧に自分の地位を保ちたいのであれば、おとなしくしているべきなのだが。そう「合理的」に考えれば今の行動は全てはったり、ということになる。そう信じたいが、かつて自殺的かつ非合理な戦争に踏み切った国に生まれた身としては、そう楽観的にもなれない。

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さて、時を同じくしてこんな画像が話題になった。

ビル群

これについて興味深いのは「これはデマだ」と一生懸命説く意見が存在することである。

明確にいえば、薄く見えるビルは実在しますが黎明通り付近ではないし、そもそもハリボテではないということです。よって、拡散されている情報には「黎明通りの写真だ」と「ハリボテだ」のふたつのデマが含まれています。

そもそも、建築技術的に高層ビルのハリボテを作るのは、極寒で強風が吹く北朝鮮の気候において不可能なことです。

元ネタになってしまった薄いビル群ですが、それはマンション群で、平屋の施設や民家を囲むように建てられています。そういう建てかたは北朝鮮で珍しい事ではなく、あらゆる場所にあることが「Google Maps」でも目視できるかと思います。もうひとつ付け足せば、薄く見えるだけで日本の団地のマンションレベルの厚さはあります。

引用元:北朝鮮のビルはハリボテなのか? 実際に北朝鮮に行ってビルを調べてみた結果 → デマでした | 世界を旅するガイドブック Photrip フォトリップ

まあそうですね。その通りなんですけどねえ。こうした弁護の声に今ひとつ力がないのは

・平屋の施設を囲む理由は何か?

・仮に一方向から吹いてくる風などから施設を保護するためだとしたら、なぜ広い通り側に「よく見える面」が向いているのか?その理由なら「コ」の字が全て同じ方向を向いていないとおかしい。

・韓国が侵攻してきたときの防弾壁という理屈も同じ理由で納得できない。

というわけで、私が知りたいのは「なぜがんばって擁護するのか」という点。

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もう一つ。例によって軍事オタクは騒ぎたくてしょうがない。なんちゃらクラスタという人の意見はよく目にするが、あたりまえのことを持って回った言い方で書いているだけで極めて退屈

NHKはパレードに出て来たSLBMや北極星2号を強調してるけど、新型ICBMの衝撃が分かってないのかな・・・

引用元:JSFさんのツイート: "NHKはパレードに出て来たSLBMや北極星2号を強調してるけど、新型ICBMの衝撃が分かってないのかな・・・"

スコットランドの羊」式のロジックで言えば、

「北朝鮮の軍事パレードに、従来見られなかった形の車両と少なくともTV画像に映る側からは円筒形に見えるものが確認された」

だけなのだが「新型ICBM」とはしゃぎたくてしょうがないらしい。

昔から軍事オタクというのはとにかく「これはおおごとだ」と騒ぐ。「これがオオゴトだ、とわかる自分って素敵」とか思いたいのだろうと推測している。まあ趣味とはそうしたものだ。

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というわけで、役に立つ情報1割、役に立たない情報9割なのは、どの世界でも同じ。擁護したい人たちがいかに弁舌を振るおうとも、コの字型のビルの写真には圧倒的な説得力がある。こういう情報自体が誰の手にもはいる世の中というのはとても興味深い。


Virtual Realityとはそもそも何か

2017-04-18 07:14

今Virtual Realityといえば、ほとんどの人は目の前にくくりつけたディスプレイを思い浮かべる。しかしながら私はあれが大嫌いだ。

そもそも仮想の現実感を与えるにはどうすればよいか?一つの考えは人間の五感を騙す、というもの。一番支配的な視覚を騙したものがあの目の前にくくりつけたディスプレイ、というわけ。

しかし

それは狭いものの見方である。

実際のところ、本は現在世にでているものの中でも最高のVRマシンなのだ。Oculus RiftのようなVRデバイスが、ユーザーの脳を包みこんで別の世界を映し出す一方、本は読者の脳を働かせ、彼らと本の創造的なやりとりを通して、違う世界を映し出している。

引用元:本はまだ死んでいない―、ウェブメディアが出版業をはじめた理由 | TechCrunch Japan

本に熱中している間、人間の感覚は別の世界に生きている。目の前にディスプレイをくくりつけることなんてなしに。映画にしてもそうだ。なぜわ我々はスクリーンの上に投影された光のパターンに涙するのだろう?それは我々が違う世界に行ったかのように錯覚しているからに他ならない。

昨日某大学で講演を聞いた。自分がスーパーヒーローになって子供を助ける体験をVRでした人は、その直後相手が鉛筆を落とすと「どうぞ」と素早く拾ってあげるんだそうな。講演者も行っていたが、こんな効果は別にHMDとは関係なく昔から存在していた。ヤクザ映画を見た後、人間はヤクザのような顔をしてでてくる。ブルースリーの映画を見た後は、自分が無敵のカンフー使いになったような錯覚に陥る。

そうやって「人間に仮想現実を見させる」技術というのは、人間の歴史とともに長い間積み重ねられてきたもの。そうした本質を無視して

「目の前にくくりつけたディスプレイがVRだぁ」

と叫んでいる若者を見ると微笑みを禁じ得ない。

文句を言うばかりではなく、提案をしろ、と私の中で声がする。滅多に行かないが「演劇」とか「舞踏」というものをみると驚くことが多い。演劇の舞台セットは、リアルなものもあるがいつかみたドン・ジョバンニは上から吊り下げられた数本の棒で様々な舞台を演出していた。

人間は存在するものを見ているのではない。パターンマッティングを行なっているのだ。であれば、その視覚を騙すことは目の前にHMDをくくりつけることなく行えるのではないか。そんなヒントだけはあるのだが、まだ形にできていない。


Appleのビジョン

2017-04-17 07:14

AppleのビジョンというかMission Statementは

"“Making the best products that enrich people’s lives”

である、とTim cookが言っている。

さて、この秋このビジョンは試されることになるだろう。今2種類のiPhone8の予想図が出回っている。一つは

ihpne8_e

引用元:9to5 Mac

であり、(これをEasy Typeと呼ぼう)もう一つは

iphone8_d

引用元:9to5 Mac

である。こちらはTough typeと呼ぶ。

違いは何か。Easy typeでは、指紋認証センサーは背面にある。また自撮り用のカメラは上部にある狭いベゼルにある。

Tough typeでは全体が薄い均一のベゼルに囲まれており、指紋認証センサー、カメラは液晶の裏に埋め込まれている。想像できるのは、Easy type がより技術的に堅実であり、Tough typeにはチャレンジが多く含まれていることだ。

これまた噂によれば、Tough typeは歩留まりの問題を抱えており、AppleはEasy typeを採用することを強いられそうだ、とのこと。

しかし

Easy typeには問題がある。かっこよくないのだ。これはいかにも「現実との妥協点がここでございます」と言ったように見える。こんなのはiPhoneではない。これはBest Productではない。

仮に歩留まりの改善に時間がかかり、発売がHoliday Seasonを逃すことになろうとも、あるいは常に品薄の状態が続き人々の手に渡らなくても。あるいは値段が$1000を超えても、AppleはBest Productを出すべきだと思うし、それが財務的に可能な数少ない企業でもある。

というわけだ。Tim.ここは財務的な困難を抱えるとしてもTough typeに進むべき。などと外野は好きなことを言っていられる。今Apple内部でどのような激闘が繰り広げられているか想像するだに恐ろしい。デッドラインが設定され、約束を強要され、それが守れなければ職を失う危機に瀕する。

というわけで祈るような気持ちで続報を待とう。本当のところが分かるのは9月か10月だが、その前におそらく結論はでると思う。



TIA

2017-04-14 07:35

TIAとはThis is Africaの略。映画ブラッド・ダイアモンドで使われていた言葉。意外なことや理不尽に思えることがあってもTIAでおしまい。これがアフリカというもの。それに対して怒ったり嘆いたり愚痴ったりしても何がどうなるわけでもない。

昨日Potatotipsというイベントでしゃべってきた。案内ページにはこう書かれている。

Mini DisplayPort用アダプタ、USB Type-C用アダプタは会場にございます

引用元:potatotips #39 (iOS/Android開発Tips共有会) - connpass

午後6時半会場。私は最初に発表するので接続確認をしよう、と早めに行った。部屋にはいると、これから設営といった様子。誰かがHDMIケーブルをもってきて壁に埋め込んであるコネクタにつなぐ。

私が「接続確認をしたいのですが」というと「どうぞ」と言われる。しかしそこにあるのはHDMIのケーブルだけ。あの、アダプターはないんでしょうかと聞くと、初めて気がついたといった様子で「探して来ます」という。どうも彼らは「発表者が使うPCには全てHDMIポートが存在する」という前提でいたようだ。結局私が使うMini DisplayPort用アダプタが来たのは開始10分前(ちなみに最初にアナウンスされていた開始時刻)

Mac Book が使うUSB Type-Cでは「そもそも映像がでない」とある人のトラブルの後に宣言された。USB Type-Cの人は他の参加者が持ってきたドックを使用する、あるいはそれができない人は主催者のMacにプレゼンを移して表示、ということになった。

そうした様子をみて私は最初「イラッ」とした。あのイベントページにかいてあったことななんなのだ。しかしそのうちこれは怒りとかフラストレーションの根源、「予測と期待の誤り」であることに気がつく。

なぜ私がイラッとしたかといえば

・会場前に接続などの準備を行っておく「べき」

・多様な接続形態を想定して準備をしておく「べき」

だと決めつけており、かつ現実がそれから乖離しているから「イラッ」としたわけだ。

しかし私が「べき」と思ったのはあくまで私の思い込みでしかない。例えばアフリカの知らない国で同じ状況になったとしよう。その場合おそらく「イラッ」とはしないと思う。

「をを、アフリカではこれが当たり前なのか。TIA」

と思い、怒るより「じゃあどうしたらいいか一緒に考えましょう」と言うのではなかろうか。

なぜ反応が異なるかと言うと昨日のイベントでは、主催者が「自分と同じ考えで行動するべき」という誤った思い込みをしているためである。これが海外の名も知らぬ国だと「そこでは違う”常識”があって当然」と考える。それゆえ、非生産的な怒りより行動が前向きになるのではないか。

このように怒りとかフラストレーションの多くは「誤った予測と、他者に対する行動規範の強制」から来ていると最近考えている。日本に住み、日本語をしゃべる同じプログラミングに興味を持つ人であっても、その常識は様々に異なる。昨日の主催者が誠実に仕事をしようとしていたことは疑いがない。「PCには全てHDMIポートが存在する」というのがサイバーエージェントでは常識なのだろう。TIC.そう考えれば不毛なイライラ感にとらわれることなく、前向きに対処が可能なのではなかろうか。


と悟りを得たようなことをかいておいてなんなのだが


発表時間は5分である。なのにプレゼンの最中に

「あれ、全然時間足りないや」

と呟く人間がいたのには純粋な怒りを覚えた。この人は、「通しのリハーサルに必要な5分」を怠ったがために、無駄に時間を長引かせ、自分のプレゼンの質を低下させているのだ。どんなに忙しくても、5分が捻出できないほどではなかろう。そもそも、会場に来てから自分の番までは1時間以上もあったはずなのに。

ああ、イライラ。



Apple原理主義者の楽しみ

2017-04-13 07:43

というわけで、先日の

「Mac Proをモジュラー式にします。詳細はこれから」

という異例のアナウンスは、いろいろな人たちの想像力に火をつけることとなった。

想像図

引用元:9to5Mac

これが今朝みた「想像図」Mac miniを少し大型化したような筐体に、少し回転する中身を納めた。くるっと回せば内部に簡単に手が入れられる、という構想。全面にはタッチバーもついてます。

「これじゃ排熱ができないじゃないか」とは誰もが突っ込むところだが、こういうのは「あーだーこーだ」といろいろな案をだして議論するのが楽しい。新しいMacの想像図がいくつも発表されるのはいつものことだが、絶対に当たらないのもいつものこと。

大型のGPUボードを格納しなければならない。排熱も考えると、空気の流路にかなりのスペースが必要であり、かつカードのI/O(外部へのディスプレイなどに対するものと、内部へのバスにたいするもの)は固定されている。これだけでかなり全体の設計が制約されるように思う。となると一世代前のMac Proに戻るしかないのだろうか。しかしAppleが単に

「いやー、やっぱり前のほうがよかったっす。」

という回答を示すとも思えない。中央に円形のマザーボードを設置し、Mac Cubeから現行Mac Proに続く「中央に排気用のトンネル」設計を極めるか。周りに円形に拡張カードが並ぶ様はクレイのようになる。

クレイ2

とか書きながら、絶対こうはならない。「正解」が出る前でにあといくつ愉快な想像図が見られるだろうか。いや、楽しい。s


天皇なき大日本帝国

2017-04-12 07:50

最近こんな文章を読んだ。

大本営の判断はすでに常識を超越していました。沿岸部に集めた部隊はすぐにやられるだろう。そうしたら、間髪入れずに後続の部隊が押し寄せる。それもすぐにやられるだろう。次の部隊が押し寄せる。それらもすぐにやられる(繰り返し)。なんと、こんなものがトップの考えだったのです。いや、マジで。

引用元:nosさんのツイート

どこかで「すでに日本への直接進行計画は棚上げになっていた」とか読んだ気がする。しかし仮に連合軍の本土上陸がなかったとしても、昭和天皇が終戦の決断をしなければ、こういう考えを真面目に主張する人たちによって戦争はダラダラと続いていた可能性が高い。誰もが

「こんなことはダメだ」

と思いながら、誰もそれを言い出せない。そして誰もが不幸になる。文字にすると頭がおかしいとしか思えないが、それは現実に起こることである。

東芝の現状

引用元:銀髪推進派(未監査)さんのTweet

東芝が監査法人の意見不表明付きの決算報告を発表した。

監査人が「意見不表明」の報告書を提出するのは、財務諸表に対する意見表明ができないほど、会計記録が不十分であったり、監査証拠が入手困難である場合に限られている。この監査報告がなされると、「不適正意見」と同様に「その決算書は信用できない」ということになり、上場会社は上場廃止基準に抵触することになる。

引用元:分かりやすい「会計・監査用語解説集」:意見不表明 | 日本公認会計士協会

もはや東芝の上場廃止は、1945年時点での日本の敗戦と同じくらい確実なのだろう。

「東芝とWHは海外原子力事業の買収に伴う損失の調査を真摯に実施した。60万通のメールの確認、役員や従業員へのヒアリングを実施した。調査の過程で一部経営者から不適切なプレッシャーとみなされた言動はあったが、財務諸表への影響はなかった。我々とWHの内部統制は有効に機能している」

引用元:「内部統制は有効」、開き直った東芝決算 (2ページ目):日経ビジネスオンライン

しかし東芝の大本営は未だ「帝国陸軍は負けていない」と「本土決戦」を叫んでやまない。彼らが「サラリーマンとしての職業意識上そう叫ばざるを得ない」のか「完全に頭が狂っているのか」はわからない。おそらく両方の人間がいるのだろう。旧帝国陸軍にも畑中少佐のように狂った人間と、そうでない人間がいたように。

あーだこーだと理屈をつけながら、東芝は現実と向き合うのを先延ばしにしているように思える。「明日やる」「今日忙しいから」と夏休みの宿題を先延ばしにしている小学生とやっていることはかわりない。個人レベルではとってもよくやる行為も多くの人の生活がかかる会社の経営となると「しかたないねえ」で見過ごすことなどできない。

しかし

ほとんどの人間、企業にとって現実を認めることはこれほどまでに難しいことなのだろう。彼らはまた一月余りの「結論先送り」に成功した。想像だが、おそらく東芝の取締役は部下に

「なんとかしろ!」

と怒鳴り散らしているのではないかな。もうそういう人間しか残っていないのだろう。


祭りの後

2017-04-11 07:29

ZOZOTOWNという会社が、サイトを一から構築するらしい、と話題になっていた。

zozotown

でもって偉い人が誇らしげに書いている。

ちなみに、新ZOZOTOWNには、全く新しい革新的な機能が実装される予定です。おそらくうちにしかできないやつです。お楽しみに。ってか一緒に作りましょう!笑

引用元:前澤友作さんのツイート

この「既存のシステムはなんともならないから、一から作り直そう」というのは何度か体験したことがあるが、一度もうまく行ったのを見たことがない。そこにはいろいろな教訓があると思うのだが、この広告を見る限り

「気合いだ!根性だ!」

と乗り切るつもりなのだろう。

でもってその会社が大成功している理由というのが「ツケ払い」という払いを2ヶ月待ってあげるシステムなんだそうな。そして世の中朝三暮四にひっかかる人は(私も含めて)とても多い。

ダメだZOZOTOWNのツケ払いに味をしめてめちゃ買い込んでしまったなんてことだそれにしても最高だわZOZO!

引用元:ひぐち なな🐔さんのツイート:

これに関してはこのコメントに一番共感する。

お金を儲けるには頭の弱い人を騙すしか無いのであろうか。 商業とはそもそも何なのか考える夜。

引用元:はてなブックマーク - SNSで「ZOZO ツケ払い」で検索すると阿鼻叫喚の嵐だった件 | MTRL BLOG.TOKYO

日本のインターネット関連企業で有名なところはほとんどこの「頭の弱い人を騙して儲ける」ビジネスだからだ、とようやく思い当たった。親愛なる楽天もすごい。一度本を買ったら、「リボ払いのおすすめ」がなんども届く。


zozotown

いや、真面目にインターネットで商売をやっている企業はたくさんある。しかし「儲かっている」と話題になるのがこうした企業ばかりなのはどういうことなのか。

なんとなく祭りにでている射的屋を思い出した。絶対に取れない景品で客をつって金を払わせる。それ自体はちゃんとした商売であり、なんの問題もない。しかし祭りが終わった後には何も残らない。そこが問題。


自己肯定感

2017-04-10 07:17

今日書くことは、最近気にはなっているが確証がもてないでいる「仮説」である。(考えて見たらここに書いていることはあらかたそうか)

日本人は自分がしゃべるときにやたらうなずくのではなかろうか。

あー、書いちゃった。

朝NHKのニュースを音声を消して見ている。音声なしだから話しての仕草に集中するわけだが、

「うん。このような状況をなんとか変えていきたいと思っているんですよう。うん」

といった具合の発言でやたらとうなづくのだ。


いや、この歯医者さんにもこの女性にも何も意図はない。しかし気がつかないだろうか。彼女が常に小刻みにうなずいていることを。

私の偏見では女性にこの傾向が強いように思われる。じゃあ海外の女性はどうなんだと言われれば


こんな感じである。どちらかといえば、横に首をふるように思う。

もちろん私はここで得意の「過度の一般化」を行なっている。しかしこれが一旦気になり出すと実にきになるわけだ。この「現象」についてはもう少し調べて見たいと思う。


日本が驚くべきニッポン

2017-04-07 07:35

先日こんな「お国謹製」の広告を知った。

日本

引用元:虚構新聞

これは確かにお国が「海外に向けてアピールしたい」日本像であろう。しかしながら私は確信している。これはなんとなく我々が「知っている」武士道と同じような虚構だと。


日本

引用元:世界東京化計画。世界6つの主要都市を東京っぽくしてみたらこうなった

現実の日本はこんな姿である。さらに、街の様相だけではない。

アメリカ
アメリカ
中華圏
中華圏
日本
日本

これのどこに「余白・間の美学」「不足の美」があるのかぜひ冒頭の言葉を並べた人たちに聞いて見たいものだ。

こうした「ポスターの傾向の違い」は日本と海外の美的感覚の違いによるものではない。

「受取手にとってどうか」

という視点を完全に欠き

「作り手担当者の都合を寄せ集めた」

のが東京の街であり、日本の映画ポスター。これは「部品は作れるが、最終製品を作りあげることができない」「社員は真面目で優秀だが、経営者が無能」(個別の問題を考えることはできるが、全体の問題を作り上げることができない)という日本の問題の縮図でもある。つまり経産省こんなパンフレットを作るのなら、まずそれを自分たちで読み、現実との乖離について思いを巡らせるべきなのだ。

いや、頭のいい官僚のことだから、そんなことはとっくにお見通しでこれは国内に向けたパンフレットなのだろう。日本は歴史的に

「俺たちすごい」

と思い上がっている時にはろくなことをせず

「全然ダメ」

と後ろ向きになって開き直った時に成長している。そうした「遠回しの絶望感」を与えようとした、とでも解釈しておこうか。



ソフトウェアの品質

2017-04-06 07:40

ソフトウェアの品質は重要だと言われる。ある製品なりサービスが失敗すれば「このソフトウェアの品質では、失敗があたりまえ」とプロジェクト全体の主原因とされたりする。

しかし

例によって例のごとく、成功も失敗も多くの変数が関係しており、一つの要因だけをあげるのは間違ってる。pokemon Goでひたすらポケモンを集める毎日だが、このソフトウェアの品質には驚くことが多い。少し前のバージョンでは頻繁な動作の停止(同期処理の設計間違い)が発生していた。最初は驚いたが、人間の学習能力には限りがない。そのうち「ああ、また止まったね」でやりすごすようになる。ソフトがバージョンアップして、停止がなくなったと思ったら「画面が全く関係ないところに移動し、戻れない」現象が頻発。ポケモンを捕まえる時に起こるので、レアポケモンをこのバグで逃した時の悔しさといったら。合わせて不意の終了も頻繁に起こる。ソフトウェアのバージョンアップがあるたびに

「今度はなおったか」

と思うが、バグはそのまま。

いや

ソフトウェア開発者として、1000歩くらい譲りこうした「時々起こるバグ」は対処が難しい、と認めよう。しかし話はそんなものでは終わらない。

バグにはいろいろな種類があり対処が難しい方からいくと

・たまーにおこるが滅多に再現しないバグ

・特定の条件だけで起こるバグ(特定の条件がわかっている)

・必ず発生するが、あまり人が使わないところにあるので試験からもれたバグ

・必ず発生し、かつユーザがよく使うところで起こるバグ

特に一番最後のは「新しい機能をリリースしよう」という時には必ず触ってみるので気がつかない方がおかしい。しかし今のPokemon Goにはこのバグが存在するのだ。ポケモンの卵をクリックすると、いつどこで入手したものが表示する機能が追加された。しかしその日付がすべて

May 15, 2016

になっているのである。ややこしい条件でとか関係ない。普通にさわれば再現率100%である。

こんなバグがあるままリリースする、というのは個人ではまあやってしまうことではある。しかしナイアンテックは果たして試験を(簡単でも)やってから出荷しているのか怪しむ。

しかし

Pokemon Goは大成功している。

半年後に500万人残ってるゲーム教えてくれる

引用元:【ポケモンGO】ユーザー数激減により現在はアクティブ500万人に!←メディアは嬉しそうにネガキャンするよな | ポケモンGO攻略まとめ速報

ピーク時に比べて、ユーザは8割減ったがまだ2割使っているのだ。私の考えでは、他のゲームには見向きもしない私のような人間に使わせているのがすごいと思う。

仕事辞めてから家にひきこもりがちだったパッパがポケモンゴーの為に近くの公園とかに毎日出歩くようになったから感謝してるわ
ワイはやってないけど

369: 名無しのポケモントレーナー 2017/04/04(火) 18:35:56.94 ID:jQ5OulaS00404
>>353
これや、ゲームやらないような層でガツガツやるのが苦手なタイプにぴったりなゲームやねん
身近に一緒にやる人がいてもいがみ合う要素ないし

引用元:【脅威】ポケモンGO、現在でも「1日500万人」がプレイ ここまで世界中で流行ったスマホゲーなんて無いだろwwww | ポケモンまとめマスター|ポケモンGO&サンムーン

さて、話は最初の問いに戻る。ソフトウェアの品質はそのプロジェクトの成功にどの程度関係するか?これは「場合による」としか言いようがない。もっと言えば「品質」という概念もそう単純に定義できるものではない。

とはいえ

もう少しなんとかしてほしいぞ。ナイアンテック。私が試験担当をやってももう少し品質があげられるレベルというのはいかがなものか。などと文句を言いながら、ぽちぽちポケモンを集めることとしよう。まだ図鑑に大分空きがあるしね。


2-3%のユーザのために

2017-04-05 07:58

2013年のWWDCでMac Proが発表された時、私はその場所にいた。最初何が発表されたかわからなかった。なんだか小さな円柱がでてきたけど、これがMac Proじゃないよね。

しかしその後の説明を聞き、Appleの明確なコンセプトに驚いた。CPUとGPUだけを内蔵し、外部記憶はすべてサンダーボルト2に頼る(シラーは間違ってFireWireと言っていたが)そして本体は限りなくコンパクト。私が独身だったら購入していたかもしれない。

しかし不幸にしてその「大胆なやり方」は裏目にでた。Mac Proは小さなGPUを二つ搭載しているが、世の中は大きなGPU一つが主流。またCPUのアップグレードもできない。

そもそもMac Proのユーザは一桁しかいないようだ。

Apple declined to describe the Mac Pro’s share of all Mac sales any more specifically than “a single-digit percent”, but my gut feeling is that the single digit is a lot closer to 1 than it is to 9.

引用元:Daring Fireball: The Mac Pro Lives

普通に考えれば「ユーザは少ない。今後成長する見込みもない。Mac Proは廃止する」と考えるところだが、Appleは逆の道を行った。来年のどこかの時点で、全く新しいMac Proを発表するとアナウンスしたのだ。

One of the good things, hopefully, with Apple through the years has been a willingness to say when something isn’t quite what we wanted it to be, didn’t live up to expectations, to not be afraid to admit it and look for the next answer.

引用元:Daring Fireball: The Mac Pro Lives

これはシラーの言葉である。彼らは大胆な道をとったが、それが間違っていたことを認め、そして新しい道を探すと言っている。これには驚いた。

Proユーザの間でも大多数はMac Book Proを使い、次にiMacを使うとのこと。なのに彼らは新しいMac Proを作ろうとしている。モジュラー式でCPU,GPUの交換が可能。発熱が大きくなっても耐えられるようなシステムを。

日本の家電メーカー式に考えれば

「MacはiPHoneに比べ売り上げも少ないし、ユーザも減っている。どこかで中華のOEM/ODMにしよう」

と考えるところ。

いつの日かiPhone/iPadがMacを置き換えるという議論はずっと存在している。私はXCodeが存在する限りMacユーザであり続けるが(あるいはiPadにXCodeがのっても頑なにMacを使い続けるかもしれない。狂信者とはそうしたものだ)AppleがMacにコミットしていることを明確にした今回のインタビューは実に心強い。

というわけで

14インチMac Bookを出してくれ。それがダメならMacBookのキーボードを改良し、USB Type-Cをもう一つ増やしてくれ。私のLate 2010Mac Book Airはご機嫌に動いているが、次のmacosが走るかどうか心許ないのだよ。

今年は残念ながらWWDCに行くことができない。行けたとしてもあの場所でのアナウンスはないだろうが、あの熱気に触れることができない。いや、いいんだ。狂信者はこれくらいでへこたれはしない。新しいMacのニュースをずっと待ち続けることにしよう。


何もしないで給料を

2017-04-04 07:22

なーんにもしないで遊んでいて給料がもらえたらいいなあ、と思うかもしれない。しかし(理由はわからないが)サラリーマン人生でそういう立場に何度かなった私の経験ではそれはあまり楽しいものではない。

最初、オレは3号機の現場で働き出したんだけど、そのWork packegeが全然届かなかった。つまり、やることが決まっていないのに人だけ雇っていたんだよ

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (4ページ目):日経ビジネスオンライン

NTTデータに偽装派遣で行っていたときもそうだった。当時働いていた会社にきた紙には「オラクルを使い慣れている人希望」とか書いてあったが実際の仕事は何もなかった。遊んでいるのは私だけかと思ったが、そこを去る時の宴会で、実はみんな仕事がなかったことを知った。

今の現場では1日12時間、結構ハードに働いている。どちらが疲れるかと言えば、サマー原発でヒマしている方が疲れるんだよ

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (5ページ目):日経ビジネスオンライン

その後本社に戻ってある会社と業務提携をするところまでは仕事があった。その後また何もすることがなくなった。一日中座って何かをしているふりをする。そしてそういう生活はとても疲れる。特に精神的な徒労感がひどい。好きなところに言って好きなことをやって勝手に給料をくれればいいのだけど、さすがにそうはならない。

バブルね。最初に入ったアパートは3ベッドルームで月500ドルだったけど、出て行くときは850ドルになっていた。キャンピングカーも借りると月1500ドル! この辺の土地も急に値上がりしているわよ。じゃあ工事が終わったらどうなるかって。ゴーストタウンに決まっているじゃない!

引用元:米原発作業員も呆れ顔、東芝がハマったWHの泥沼 (5ページ目):日経ビジネスオンライン

軍を指揮するものは、戦場にでて現実を観察しなければならない。かけてもいいが、東芝で経営方針の決定に携わる人間は誰一人こういう実情を知ろうとはしなったのだろうな。日本で妄想を垂れながしながら、喧嘩していた、と。

そうした妄想は結構だが、金融業界ではないのだからどこかで現実との接点を持つことになる。そして現実はパーワーポイントでは動かない。

ちなみにNTTデータで私がやっていた仕事はトラブったという話を聞かないから、うまく終わったんだろう。今から考えれば、おそらく郵政省に「これだけ工数が要ります」といって契約した「頭数」を揃えるためだけの我々はあそこに存在していたんだろうなあ。


日はまた昇る

2017-04-03 07:12

日本の調子が良かった頃(少なくともそう見えていた頃)には「日はまた沈む」とかいう本がでていた記憶がある。であれば、今はこの題名を考えるべき時だ。

入札には、アップルやグーグル、アマゾンのほか、半導体関連メーカーの米ウエスタン・デジタル、台湾の鴻海ホンハイ精密工業、韓国のSKハイニックスなどが参加した。現時点で日本企業は含まれていないという。

引用元:グーグル・アマゾン入札、争奪戦に…東芝半導体 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

東芝のメモリー事業購入に入札した企業に、日本企業が含まれていない。代わりにApple,Google,Amazonが入っている、というのは一時(30年前)からすると信じられない事態だ。

これだけの企業が2兆円を叩こうというのだから、東芝のメモリー事業にすばらしい競争力があることは間違いない。なのに東芝はそれを手放さなくてはならない。自分たちでマネージできないから。日本にあまた存在していたはずの「電機メーカー」も沈黙している。事業に力があっても、購入する体力がないのだろう。

此の期に及んで「中国への技術流出」とか言いたくなる気持ちはわかるが、この状況が端的に示しているのは

「日本人には企業が経営できない」

というその一点ではないか。兵隊、佐官までの士官として与えられた任務を忠実に実行することはできる。問題は「部下に任務を与える」人間がいないことだ。

Appleはまだわかるが、GoogleやAmazonがもしメモリー事業を手に入れたら彼らは何を始めるのだろう?ゴモラ(GoolgeのMotorola買収)のように「噛んで、特許だけ吸い上げて吐き出す」というのも一つのシナリオだが、携帯電話と違ってそれに意味があるようには思えない。彼らは何をする気なのだ?地球上の情報を全て記録できるほどの半導体メモリーを自分で抱えるつもりなのか?

かつてソフトウェア中心の企業と思われていたものが、「自分でやるもん」とハードウェアを作る傾向が存在しており、今回の入札はその一つの現れとも見える。結局我が国は海外企業に部品を売って生きて行くしかないのだろうか。


製品をデザインしよう

2017-03-31 07:31

朝ニュースをみていたらこんな写真が

Gita

引用元:Wired

この写真をみて、「おわ!」と思った人が世界中に数百人はいるものと想像する。

クーゲルパンツァー

引用元:Wikipedia

とうとうクーゲルパンツァーが実用化されたのか。このクーゲルパンツァーというわけのわからない「戦車」ほど我々が今知っている「歴史」のいい加減さを示すものはない。これはドイツ製で、満州で捕獲された。つまりどこかの時点でドイツから日本に輸出されたのだが、開発元にも、日本側にも一切記録が残っていない。ソ連軍が律儀になんでもかんでも強奪して博物館に放り込まなければ、そもそも存在しなかったことになっていたはずだ。

いや

いいたいのはそういうことではない。書きたいのはこの21世紀のクーゲルパンツァーを生んだ組織のことだ。

133年前に設立されたピアッジオは、時代の流れについていこうと必死になっていた。「ライドシェアサーヴィス」や「もののインターネット(IoT)」、「自律走行車」など、同社を取り巻く状況はすべてにおいて変わりつつあったが、「社内だけでは、先見性のある革新的な答えを見つけ出せそうにないと彼らは感じていたのです」とシュナップは語る。

ピアッジオは、より小規模でより動きが速い拠点を必要としていた。それも、本社のあるイタリア中心部より、テック界の動きにもう少し近いところに。

引用元:「21世紀のヴェスパ」をつくろう! そして生まれたのは、かわいい「運搬ロボット」だった|WIRED.jp

こういう「何か新しいことをしなければ」という危機感はトヨタだってソニーだって持っている。問題はそこから生まれてくるもの。

発表会場には12体のロビ2と36体のロビ、計48体がずらりと並びダンスを披露。今回の発表会用に特別なシステムが組まれ、初代ロビと新しいロビとが一斉に踊りだし、点呼やウェーブといったパフォーマンスも行われた。

引用元:“ネットにつながらない”が売り ロボット「ロビ」が進化した「ロビ2」、48体のダンスパフォーマンスで初披露 ロボット同士の会話も (1/2) - ITmedia NEWS

これと同じようなロボットは、いろいろな「大企業」が製品化している。でもってやっていることは、遠い昔にSonyがやっていた「集団でのパフォーマンス」

QRIO

引用元:PC Watch

このダンスは2003年である。うん。そりゃロボットの値段は下がって、台数も増えたよ。

こういう状況を問題とも恥ずかしいとも思わない神経には驚嘆するしかない。いや、この路線を突き詰めていって

「何に使えるかわかりませんが、二足歩行では世界1のすごいことができます!」

ならまだ話はわかる。しかしそうした面でもBoston Dynamicsの足元にも及ばない、ってのはどういうことなんだろうね。

などと書いていると自分の首をしめそうなので、ここで唐突に終わるのであった。


Designer/Engineerの仕事

2017-03-30 07:57

サムソンGalaxy8が発表された。その姿はリークされていた通り。となると次はAppleの番である。半年後に何を発表できるのか。

Apple surely has lots of whiz-bang new features planned for the new flagship iPhone this fall, but the number one feature on my wish list this year is a radical new design.

引用元:Opinion: iPhone 8’s top feature needs to be design | 9to5Mac

この意見には私も賛成だ。というかそれがiPhone7を見送った理由でもある。もはや最新iOSが走らなくなったiPhone4Sでどこまで頑張ればよいのか。

iPhone6/7のデザインも悪いとは思わないし、商業的には大成功した。7のデザインが変わっていないことに皆が失望し、きっと売れないだろう。株価が下がるからそこでAppleの株を買おう、とした私の目論見は見事に外れた。ああ、信者だというのにAppleの株を持っていないなんて。

私が期待しているのは「新しく美しいデザイン」である。それはGalaxy S8と比べなくてもいいようなものになるのか。

噂として流れている情報には、いくつもの不確定要素がある。コネクタは何になるのか。そして一番の問題は指紋認証をどこにつけるのか。特許は確かにあれこれでているけど、それが実用化され量産できるか、というのは全く別の問題だ。

iPhone8想像図

引用元:9to5Mac

というわけで今朝出て来たのがこの写真。これが最終形態に近いとのことだが、本当のところはどうなのだろう。確かにこれが一番技術的には問題が少ない。これには「そんなはずはない」という反論もあるが、本当のところは(Appleの関係者をのぞいて)誰にもわからない。

多分間違い無いのは、前面がほぼディスプレイだけになる、ということ。しばらくすると、日本では

「画面が大きいiPhoneを使っている人と、小さいiPhoneを使っている人」

の格差が生まれることだろう。それとともに、「画面が大きいスマホ」は正面から全く区別ができなくなり、後ろ姿で戦うことになる。しかしなんでGalaxy S8の背面はこうもサムソンなのかねえ。

Galaxy8

引用元:9to5Mac


偉業

2017-03-29 07:36

例えば宇宙人が攻めて来て、地球を救うような活躍をすれば映画にしてもらえる。(映画の中でしか起こり得ないが)しかし本当の「偉業」は我々が気がつかないところで静かに起こっている。

時々ふと思うのだ。文明社会-というか私が行きている今の日本という意味だが-はものすごい分業と専門化なしには1秒たりとも維持できない。ビルが崩れず、コンセントからは常に電気を得ることができ空調が効いている。そのどのシステムをとっても私はその仕組みを理解することはできない。しかしそれが「何事もなく動いている」というのは恐るべき偉業の積み重ねの上でしかなし得ないことである。


なんでこんなことを言い出しかといえば、iOS10.3がリリースされたからだ。iPhoneのOSとかいうよく知らないものの番号が0.1上がったからなんだ、という人間は放って起き、ソフトウェアに感心のあるエンジニアならこの「何も起こっていない」状況に驚嘆すべきだ。

さらに、同アップデートでファイルシステムが「HFS+」から「Apple File System(AFS)」に切り替わり、暗号化が強化され、ストレージが最適化される。米ZDnetは、念のためアップデート前にバックアップをとっておくことを勧めている。

引用元:ニュース - AppleがiOS 10.3正式公開、ファイルシステムを切り替え:ITpro

去年のWWDCでAFSが発表されたときは「そりゃそうだろうなあ。HFS+ってもう何年使ってるんだ」と思った。それから1年もたたないうちに、Appleの生命線とも言えるiPhoneのファイルシステムをそれにアップデートするとは。

しかも

今の所「iPhoneが文鎮化した」という声はほとんど聞こえてこない。この世の中の99%の人は「うん。なんだか再起動したね」としか思っていない。もし私がこのアップデートに関わっているエンジニアだとしたらこの24時間は1秒たりとも気が休まることはなかっただろう。これはいわば住人が買い物に行ってる間に家の土台を最新式の免震構造付きのものにすり替えたような離れ業である。

今年のWWDCに私がいけるかどうかはarc4randomの神様のみぞ知るところだが、仮にApple File Systemのセッションがあったとしたら

"This March, we updated file system of iOS to AFS without any trouble"

と誰かが言ったところでスタンディングオベーションが起こってもおかしくない。WWDCという場でこそ、そう讃えられるべきだ。


全てはお客様のため

2017-03-28 07:22

理由があって、楽天カードを持っている。先日こんな案内が届いた。


詩子


要するに「お客様のため、後から”安心に"リボ払いに変更しましょう!」というお知らせである。

リボ払いというのは、それと知らせずに高額の利子をふんだくる、カード会社にとっては誠に結構な仕組みである。それゆえ彼らは積極的にお客様に知らせてくる。確かにこのメールで嘘は言っていない。


「簡単!にリボ払いに変えられます!」

「リボ払いに変えたいと思った時に”便利”です」

「”安心”してリボ払いに変えられます!」


そして楽天にいつのまにか借金を背負うことになり、高い利子を払います!


楽天はいま勤めている会社の大株主でもあるから何かと難しいところではあるのだが、一度楽天が高々と掲げている「楽天グループ企業倫理憲章」とこのリボ払いのススメがどう関係するのは聞いてみたい気はする。

お客さまの満足の最大化を図ります

私たちは、常にお客さまの視点に立ち、お客さまの満足の最大化を図ります。お客さまに喜ばれるサービスを提供することが社会への貢献につながり、楽天グループの企業価値向上の「大義名分」となります。

フェアに行動します

私たちは、事業基盤であるインターネットの本質がフェアな点にあると捉え、全ての消費者や事業者がその機会を最大限活用できるように、私たち自身のあらゆる事業活動において、フェアに行動します。このため、公正な競争を尊重し、サービス利用者の判断に資する適切な情報伝達を行います。また、職務に公私のけじめをつけ、利益相反行為を回避し、贈収賄に関与しません。

引用元:楽天グループ企業倫理憲章 | 楽天株式会社

前掲のメールの中にさらりと書いてある「5000円〜+リボ手数料」という言葉は私のような情弱を騙すためのさりげない通知。こういうことをやっておいて「サービス利用者の判断に資する適切な情報伝達を行います」とか「いやー、楽天さんすごいなー」としか言いようがない。

リボ払いなんて、「その場しのぎ」のピンチに使うだけの支払方法です。
多用すれば、支払いが追いつかず、借金は減らないまま、いつまでも支払い続けます。


基本的には、リボ払いは「サラ金の支払方法」と同じです。


カード会社はリボ払いを勧めていますが、まんまと罠にハマっているわけです。
支払いが追いつかない=支払いが終わらない=いつまでも利息手数料がカード会社に入る、です。

引用元:楽天カードリボ払いの包括信用購入あつせん手数料とは - その他(お金・保険・資産運用) 解決済 | 教えて!goo

こういう行動は、日本のインターネット関連企業ではデフォルトのようだ。よそもやっているから、これくらい、ということなのだろう。LINEモバイルの社長もこう答えている。

―― それでいうと、自分もLINEモバイルを契約していますが、キャンペーン情報が公式アカウントに送られてきます。あれは正直……。

嘉戸氏 (筆者の質問にかぶせつつ)それは、変えようとしています! 開発はそれなりに入れないといけないので、少し時間はかかりますが。ただ、追加でお買い上げいただく方と、契約しているからもういらないという方がいて、振り分けが難しいんです。ここは本当に悩ましい。どのくらい開発を入れるかにもよりますが、アンケートを取るかどうか。

引用元:本格展開を開始した「LINEモバイル」 嘉戸社長が語る“ユーザー目線”の戦略 (2/4) - ITmedia Mobile

お客様のため、お得な「キャンペーン情報」をお届けしておりますが、ご意見もいただいております。問題は認識していますが、改善には時間がかかります、というのはDeNAでも散々聞かされた言い訳。キャンペーンのお知らせをオプトインにするだけで開発工数もいらず簡単に解決するのだが、当然そんなことは考えない。なぜなら「お客様のためのお得なキャンペーン情報」なので。しかしLINEモバイル契約すると強制的にSPAMメッセージを送られるってのは悪夢に近い。というか私からするとそもそもLINEモバイルと契約する、というところからして信じられないが。

考えてみれば、Amazonからこういう類の「お得情報」は滅多にもらわない気がする。何かと非難されがちな「プライム会員」も日本企業のこうしたやり方に比べれば笑い話で済ませられるレベル。かくして日本国にろくに税金を払わないAmazonはますます反映し、楽天は没落する。嗚呼。



チカチカゆらゆら

2017-03-27 06:57

先日La La Landを見た。今度は日本語字幕付きである。最初に観てからあれこれ調べ、だいぶ知識が増したので前回はわからなかったところがいくつかわかった。

セブの家にやってきて「片付けろ。嫁をもらえ」という女性が誰かわからなかったが彼女はセブの姉。私には「姉」という言葉は聞き取れなかったが(字幕にはでてくる)アメリカ人だとあの状況で母ではなく姉とわかるのだろうか。

でもって後の方で彼女のEngagement Partyがでてくる。黒人の男性と結婚するのだ。そして終盤、彼女から送られて来たクリスマスカードがちらっと映る。初めて観たときはそのどれにも気がつかなかった。

さて、本日の本題。

最後のオーディションで、主人公のミアが歌う。その歌詞の意味が取れない部分がずっと気になっていた。この歌詞も最初は全く聞き取れなかったが、後で歌詞やら訳詞を読み「をを、こんな歌であったか」と驚いた。

セーヌ川に裸足で飛び込み一ヶ月くしゃみをしつづけた叔母について

She lives in her liquor
and died with a flicker
I'll always remember the flame

liquorとflickerが韻を踏んでいると思うのだが、酒に溺れた?はいいとして、次のdied with the flickerというのがわからない。flickerは「チカチカする」ことだと思うが、なぜ死ぬ時にチカチカするのか。

あれこれ調べた結果から想像したのは、「電球はちかちか瞬いて、そして死ぬ(完全に切れる)」という様子をなぞっているのかなあ、と。確かに蛍光灯は切れる前にはチカチカしだすからね。

しかし社内のSNSで「これはロウソクの炎が消える前にゆらめく(flicker)、という意味ではないか。その方がそのあとのflameと意味も合うし」と指摘を受けた。確かにそちらのほうが正しいような気がする。

ちなみに2回目に見たとき、この場面で泣いた。そして考えた。おそらく私にできることは、セーヌ川に飛び込み、一ヶ月くしゃみをして、しばらくチカチカゆらゆらした後に消えること。この世界の片隅でね。

それで結構。しかし欲を言えば、誰かにI'll always remember the flame と言ってもらえたら、これほどうれしいことはない。

私の子供達は私のflameを覚えていてくれるだろうか?そのためにはもっとがんばらないと。

歌詞に曰く、必要なのは少しの狂気。もう自分には何も残っていないと思った時初めて顔を出す狂気。それをあと何回チカチカさせられるだろうか。


最近とみに思う。なんとかメソッドとかなんとか思考とかかんとかシンキングとか。みなこの「狂気」を見過ごしている。複数人での合理的な議論と協力から良いものが生まれると説く。しかし私は確信している。なんとかメソッドと定型化できようができまいが、偉大なデザイン、革新とは狂気じみた個人の考えから生まれるものだ、と。その実現に集団が必要だとしても、それをひっぱっているのは一人の狂気だ。

GoogleはAndroidで最初Blackberryもどきを作ろうとしていた。当時「合理的」に考えればそれが正しい方法だった。AppleはSteve Jobsのキチガイじみた発想に引きずられiPhoneを作った。デザインの方法論を声高に語る人間は、iPhoneというキチガイじみた現実をその方法論で説明してから出直してこい。「Appleは例外」と切り捨てる同じデザインファームが同じ口で「Extreme Userに新しい発想が潜む」と語っているのはどこか微笑ましい。

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映画のエンドロールにはいろいろな曲のタイトルが並んでいる。でもどこででてきたかわからない。大砲ぶっぱなす1812序曲とかどこであったか?そもそもなぜ滝廉太郎が?と分からなくなる。調べてみればセブが自宅で練習していた曲が荒城の月のアレンジなのだな。あとで気がついたのだが、1812は最初のタイトル画面か。と書きながらも自信がない。でもさすがにもう一度映画館では見ないと思う。

いいかい、と自分に言い聞かせる。2度観れば十分だからね。何度か聞いた意見だが、この映画は後からジワジワくる。楽しく、華やかで、悲しく、そして観る人間に何かを考えさせる。