2014-09-30 06:49
女性は常に小さな鞄というかそういうものを持ち歩いているらしい。従ってiPhoneはそこにいれればよい。(ズボンのお尻のポケットが破れるので「なぜ男はそこに財布をいれるのか」と詰問されているのは内緒だ)
問題は私だ。今は本来ベルトがある位置につけるクリップのようなものを使っているが、私ですら「あまり格好よくない」と自覚している。小さな4Sだからなんとかなっているが、あの巨大な6+をこの位置につけておける気がしない。
というわけで、目下のところ「お金」という大変小さな問題を除けば私と6+の間にある最大の障害は「どうやって持ち運ぶか」である。ところが先日こんなものを見つけた。
ぎやああ。これかっこいいではないか。とはいえ上着を着用しない状態でこれをつり下げるのはいかがなものか、という気もしないではない。
もう一つの問題は私はすでにサスペンダーを着用しているという点にある。これとサスペンダーと両方つけると体の上が線だらけになってしまう。というわけでこれとサスペンダーが合体したもの作ってくれませんかねえ。ついでに財布も腋下に持てるし。
あとは「お金」という思わず失念しそうな問題を解決すれば、私のiPhone生活は6+にアップグレードだ。
2014-09-29 06:42
先日あるAdroid Wearのデザインを見た。それについてあれこれ考えているうちに「そもそもウェアラブルでバイスのソフトウェア/ハードウェアはどうあるべきか」について考えることとなった。
名前が示している通り、ウェアラブルは身につけるものである。ここから一つ他のデバイスとは大きな違いが生じる。つまり使っていない時でも一目に触れるわけだ。
ほとんどのデバイスでは使っていない時間のほうが使っている時間より遥かに長い。もちろんデスクトップPCの外観はオフィスに見た目にも影響をあたえるが、なんなら机の下に隠してしまえばよい。ところがウェアラブルはそうはいかない。
かくして私のようなApple原理主義者は、Android Wearにこれができるだろうか、と考える訳だ。
フィンツ・ロー((Finz Lo))は、指折りのファッションブランドがApple Watchに携ったら、というコンセプトでデザインしている。
via: アップルはハイファッション化できるか:Apple Watch、有名ブランドとのマッシュアップ « WIRED.jp
私はこの写真を見て、初めてなぜApple Watchのデザインがあのようになっているか理解した、、ような気になった。
次にこうした「外観」と調和しなくてはならないソフトウェアのデザインについて考える必要がある。ハードウェアほどではないが、ソフトウェアのデザインもつけている人の「見た目」の一部となるのではないか。であればそれが「生産性第一」のPC用ソフトウェアのデザインと同一であってよいはずはないし、スマートフォン用のソフトウェアとも違うべきだ。
もう一つ。今回バンドを取り外し式にしたことで、仮にApple Watch本体が故障したり時代遅れになったとしても、バンドを生かし続けることが可能となった。例えば一番左のシャネルのバンドなんか、Watchがいらないときはダミーの何かをはめ込んでおき、気分に応じてWatchに取り替えるなんて使い方もできるんではなかろうか。
などとファッションという概念から一番遠いところにいる私はこんなこと書いても何の説得力もないのだが。
2014-09-25 06:45
この「憶測」を読んでオーヘンリの短編を思い出した人は少なくなかろう。
How early in 2015? Nobody knows for sure, but a new profile from The Information says “that Apple would be lucky to ship it by Valentine’s Day.”
via: Will Apple hit a Valentine’s Day 2015 target for the Apple Watch’s release? | 9to5Mac
妻は夫にApple Watchをプレゼントしようとする。しかし夫は妻へのプレントを買うため、iPhone6を売り払い、古いiPhone4Sにしていたのであった。ああ、泣ける話だなあ。
おそらく泣きたい気持ちなのは、Apple社内のエンジニアにマネージャ達ではなかろうか。今朝(というか昨日)iOS8.0.1がリリースされたらしいのだが、トラブルが続出し取り下げられた。
Update 2: The update has been pulled. Apple has issued a statement to Re/code:
iOS8ご自慢のHealthKitが動作しない問題といい、Appleは素直にiOS8のリリースをのばすべきではなかったのだろうか。iPhoneがでる直前にもOS Xの人員がiPhoneにまわされていた、という噂があった。おそらく今もApple社内ではそうしたことが行われているのではなかろうか。
ちなみに仕事で、iPhone6,6+を使ってあれこれ試験をしている。これはとても危険な行為で、それらをしばらく使った後では、iPhone4Sが小さなレンガのように感じる。これは困った。
2014-09-24 07:23
iPhone6の発売に伴い各社が値段を合わせてきたりとかいろいろなことをしている。
米アップルは19日、スマートフォンの新機種「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」を発売した。新機種を扱う国内携帯大手3社は、発売直前まで端末の下取りキャンペーンの内容を練り直すなど、顧客獲得に向けたぎりぎりの駆け引きが続いた。ただ料金やつながりやすさはほぼ横並び。このままでは販促費がかさむ不毛な「消耗戦」に陥りかねない。
via: iPhone6発売:携帯各社、消耗戦の恐れ - 毎日新聞
しかしこの「消耗戦」という表現はまやかしにすぎない。携帯3社はあたかもカルテルを締結しているがごとく、横並びでどんどん料金を上げてきたのである。覚えている人がいるかどうかわからないが、最初iPhoneが登場したときは通信量ほとんど無制限で5000円を切っていた。今やDocomoなら通信量2GBで5900円である。(今時誰がそんなに音声通話を使うというのか)
もちろんその間にLTEとかいろいろあった、と主張するのだろう。しかし同じキャリアの回線を使っているMVNOと比較してみよう。私が最初にIIJと契約したときは月900円(くらい)で通信速度は200kbpsだった。それでも「安いからいいや」と思っていたのである。ところが値段はそのままで3G+LTEで利用できるデータ通信料が300MB(だったかな?)つき、それが1GBになり、10月からは2GByteになるのだそうな。
つまり
同じ回線インフラを使っていながら、キャリアはどんどんデータ容量を下げ、値上げをしているが、MVNOは値段そのままでどんどんデータ容量が増えていることになる。
こういった事実が明白になっている時点でも
「キャリアは端末代金を割り引くなど手厚い保障がある」
とかいうセールストークをまともに受け取る人が多いのには驚く。なんでこんなことがまかり通るかね?
2014-09-22 07:07
未来をアンケートで決めては行けない。これはあまりにもしばしば無視される真理である。
なぜ、ソフトバンクはロボット開発に取り組むのか。冨澤氏は、社内でプロジェクトチームを作り、PCやスマートフォンに続く次のIT産業について全社員に対してアンケートを取ったところ、最も多く挙げられたのがロボットだったと話す。こうした未来をイメージさせるプロダクトは稀であり、「ロボットは約束された未来をもったプロダクトだ」と説明した。
via: ロボットで日本は「負けられない」--人型ロボ「Pepper」開発者イベント - CNET Japan
まあなんといいましょうかね。正直に「私の趣味です」と言えばいいと思うのだけど。
ロボットは確かにいつも未来にある。正確に言えば、日本のメディアが愛してやまない「人形ロボット」は常に未来にある。日本において未来にあることは確かに約束されている。
現在のスマートフォンやタブレットは米国製や韓国製のものが多く、日本は存在感を示すことができていないと指摘。ただし、ロボットについてはスポーツでいう柔道のように“日本のお家芸”だとし、「絶対にこの分野で負けてはいけない」と力強く語った。
via: ロボットで日本は「負けられない」--人型ロボ「Pepper」開発者イベント - CNET Japan
いや、そもそもあんたたちが売ろうとしている「ロボット」ってフランス製だし。もはやここまでくると意図的なギャグか何かではないかと疑ってしまう。でもって
「自分たちが提示できない未来を、SDK公開により誰かに作ってもらおう」
というのも「約束された」失敗パターンだ。やっぱりこれは何かの冗談だな。
一消費者としては、Dysonのお掃除ロボットのほうにはるかに大きな関心を持ってしまうのだが。
2014-09-19 07:32
先日Googleから「I/O2014参加者にプレゼントするMoto360だけど、あんたの国には対応してないみたいだから、送らないよ」とメールが来た。私は個人としてAndroid Wearに興味も関心もないのだが、会社で誰かに使ってもらおうと思っていたのだ。まあしょうがない。技適とってないとか、そもそも日本で売らない、とかそういう理由なんだろうな。
というわけで私としては「あの葡萄はすっぱい」と言いたくもなる。実物を目にして驚いたのだが、Moto360はでかいし厚い。LG, Samsungのより見た目でわかるくらい厚い。でもって本日その理由になりそうな写真を見つけた。
2014-09-18 07:17
独占企業は素敵だ。それが問題だというのなら、寡占もすばらしい。手に手をとって値上げすればどんどん利益が増えるぞ。
こちらのページを見ればわかる通り、(キャリアがなんとか割があります、とわけのわからない言葉を使おうが)最近各社がこぞって導入した「新おとくプラン」が3社そろっての値上げであることは明白だ。
最近通勤電車内にDocomoがたくさん広告を出している。家族でわけあえるからお得だ。25年以上Docomoを使っている人はお得だ。それを見るたびに「うげっ」となる。しかし話はこれだけでは止まらない。
◆「パケ死」オプションへの加入は携帯電話会社が望んでいる
一歩間違えればとんでもないことになりかねない「スピードモード」「快適モード」ですが、1つ留意しておくべきなのが、「ドコモやソフトバンクがユーザーに加入させることを望んでいる」という点。
via: 【パケ死注意】ドコモやソフトバンク、パケット代青天井の「スピードモード」「快適モード」加入を割引の条件にしていることが判明 | BUZZAP!(バザップ!)
いろいろなところで、キャリアに加入すると「2ヶ月目から解約してもらえばいいですから」をいっぱいつけられることは知っていた。しかしこんなのもあるとは。
きっとそれぞれの会社のどこかの部署では
「このオプションを強制した場合、2ヶ月目以降に解約を忘れる人間がX%いて、そのユーザからはこれだけの収益が見込める」
とか計算しているんだろうな。商売とはいえ、こういう計算を日々続けていると性格がおかしくなったりしないのだろうか。
とにかく最近の「3社そろって寡占業界!」の動きにはかなり辟易している。でもってあれですよ。多分Softbankのユーザは貢いだ金をアメリカの消費者に(しばらくの間は)還元させられることになるわけですよ。もうあれだ。がんばれ総務省。悪の枢軸を打ち破る事ができるのは君たちだけだ。(上から目線)
2014-09-17 08:21
AppleがWatchを発表してようやく真剣に「腕につけるインタフェース」について考え始めるのが全うなApple原理主義者というものである。
正直に白状するが、私はあの発表をほぼリアルタイムでみていた(ストリーミングのウダウダはまあAppleだからしょうがない)そして
「なんだこれは。普通じゃないか」
と思って寝た。丸くもないし、なんだか分厚いし。まあ用途が思いついたら3代目くらいを買うかな。
しかしその後キーノートやらビデオを見返すにつれ「これが欲しい」と思っている自分に気がついてびっくりした。
そして「もし自分が持っていたら」と考えるようになった。そこで初めて気がついたのだがWatchとSmartphoneの一番大きな違いは、Watchは非使用かつ人の眼に触れている時間が圧倒的に長い、ということなのだな。
私のようにファッションというものに全く興味を持たない人間であってもそれがわかる。つまりつけて美しいことが絶対に必要なのだ。キーノートで示した美しい時計盤のアニメーションはそのために存在しているのだろう。
カーナビメーカーの奇妙な美的感覚については以前書いたことがある。つまり彼らは金をかけたダッシュボード、さらに金をかけたカーナビパネルの中にゴミのような画面を表示して何とも思わない人種だということ。しかしAppleはそうは考えなかった。
この製品が世の中にでたとき、人々がどんな使い方をするか楽しみだ。私にとって一番面白い結果は
「数々の機能は殆ど使われず、”美しい時計”として使われる」
というものだが。腕に美しい蝶がひらひら羽ばたきながら止まっている。私がつければ豚になんとやらだが、かっこいい人がつければ絵になるのではなかろうか?
こう書くと「いや、ウェアラブルをファッションという観点から語るのはもうやっている」といろいろな人がいうのかもしれない。しかしあれですよ。こだわりが違うのだと思う。バッテリの持ちを無視して、とにかく時計盤とその背後のアニメーションを表示し続けるアプリとかでないかなあ。節電のためにiPhoneとの通信機能すらOffにするような。
2014-09-09 06:58
あと24時間もしないうちに、Appleが新製品を発表する筈である。そのうちの一つは腕につけるデバイスらしい。
ようやく何かのイメージがリークされてきた。あと24時間で何がでるかわからないが、この情報統制のすごさには感心せざるを得ない。
それとともにもしかしたら明日Appleは初めて「家電」ではなく「ファッション」を作り出すのかもしれない。こればかりは私には全く想像ができない。たとえばこうだ。来年のアカデミー賞授賞式のレッドカーペットでいくつそのデバイスを目にする事ができるか?少なくともGoogle Glassをつけてあそこにたつ人間はいないし、Android Wearもないだろう。Appleはそれができるだろうか?
というわけでファッションに理解がない人間は「スマートフォンでは解けず、腕につけたデバイスが解ける問題」について考えている。2chにも書いたが(そして全く反応がないが)一つは
「生体情報とリンクしたNFCの決済機能」
だと思っている。これは強力だ。iWatch(仮)をつけた人間が寝ているとき以外、不正使用ができなくなる。仮に落としたとしても誰もそれを使えない。映画にでてくる「特定の人間しか使えない銃」が初めて現実のものとなるのだ。
そして「財布をあけてそこからカードを取り出す」という「かっこうわるい」姿を人々から取り除く、という点についてもこれは意味がある。高級レストランで会計するところを思い浮かべよう。ウェイター/ウェイトレスがもってきた決済台の上に手首を少しかざすだけでスマートに会計終了だ。だいぶ前に主張したことだが、今のデバイスは「使っている人間を美しく見せる」ことに無頓着すぎる。
iWatch(仮)は初めてファッション、自分がどう他人から見えるかに敏感な人が「つけなければならない」ではなく「つけたい」デバイスになる、、、と例によってApple原理主義者の妄想はとめどなく広まるのであった。
いずれにせよそうした観点からしてiWatch(仮)のスペックについて語ることは馬鹿げている。スペックなどどうでもいいのだ。
2014-09-08 07:05
いろいろ理由があって、マシューボーン版白鳥の湖を見てきた。
白鳥が全て男性である。話も全く異なる。なのに音楽は同一で違和感がない。そもそも台詞が全くない(ハッとかいうかけ声はあるが)のにちゃんとストーリー、感情が伝わる。
こうした「舞台芸術」を見ると、自分の想像力の無さを痛感する事が多い。いつかドン・ジョバンニをみたときは「枠」だけがあるのにちゃんと家のように見えることに驚いた。あるいはその「枠」が紐で作られているのでどんどん形を変えるところとか。
舞台芸術の演出方法を見ていると、より自由であるはずの「ソフトウェアで作られたインタフェース」の発想の貧困さが感じられる。もちろんiOS上で動き、使う側の想像力を刺激してやまないインタフェースはいくつもあるのだが、あの舞台芸術を見た後では
「今の10倍くらいはあってもいいのではないか」
と思う。もちろんこんな事を言っていられるのも、今比較的制約が少ない状況でアプリを開発していられるからに他ならない。「製造請け負い」でやるなら「UIは全てiOS標準品を使い、ガイドラインに厳密に乗っ取ってやりましょう!」と力強く宣言する。その方がリスクが少ないからだ。
かくしてどうしようもない日本映画のようなものができあがる。しかし請負ならそれでやるだろうな。
2014-09-05 06:44
「あっと驚くデザイン」というのは、誰もが不便を感じていながらそれになれてしまっていて「あたりまえ」と思っている問題に対して、解決策を提案する物ではないかと前に書いた。
このビデオの中で語られる"Bookbook"のメリット/つまりスマートデバイスに欠けているのだが、誰もがあきらめている問題、というのは確かに存在する(最後のPasswordだけはどうかと思うが)
深いイノベーションを実現しようと思ったら、このビデオをネタにするのもいいかもしれない。もし一つでも解消できる方法を見つければ、それはすごいことだと思うよ。
2014-09-04 07:17
必要に迫られたわけでは全くないのだが、なぜか最近「採用面接」に関する文章を読んでいる。
手元にないので、うろ覚えで書くが、最近読んだこの本。
イスラエル軍で、様々な任務への適正をみるため、数人のグループに課題を与える。心理学の学位を持っている著者はその様子をじっと観察する。この男はリーダシップがある。この男はグループ向きではない。云々。
その結果元に数人で議論し評価をつける。その結果若者達は様々な分野に配属されるが、結果は全く役に立っていない、という話だ。
この話はとても印象に残る。なぜかと言えば著者がちゃんとフィードバックを受け入れており、自分たちの評価方法が全く役に立っていないことを認めているから。世の中に採用面接がどれだけ行われているかしらないが、そもそもそのフィードバックをしている組織は0.1%もないのではないか。
グループワークをさせてその反応を見る、なんてのは実に今時の企業が行っている採用面接を思い出させる(実際は知らんよ。私が新卒だったのは30年も前だから)そして多大なコストをかけ採用した若者は3ヶ月で鬱病になってやめる。
何度か採用面接をする側に回った事もある。某自動車部品メーカーの子会社にいた時を思い出す。彼らは「トヨタグループ以外の人間は、知的にチャレンジされているかわいそうな人」というメンタリティの持ち主だから、採用面接に「かわいそうな人」が同席していても発言の機会等最後の3分しか与えない。そして採用面接というのは「自分が絶対的に正しい」と思える数少ない場面だ。得意になってあれこれ質問する。
端で聞いていると「なんでおれはこんな会社で働いているんだろう」と情けなくなってくる。いや、これも全て私が悪い。そう悟りを開いた頃面接は終わる。総務担当の人が面接を受けた人を送っていくのだが、また会議室に戻ってくる。そして「彼はA型です」と報告する。その後には「最後のサプライズ」が待っている。評価が多くの場合180度異なるのだ。
そんな採用面接を経て採用した人にはいろいろな人がいた。「世の中にはこんな人がいるのか」と勉強になった事も多い。一番驚くのはそれにも関わらず彼らがその面接の仕方を全くかえようとしなかったことだ。
今までの面接を振り返り、プログラムを書く仕事で人を雇う場合、短くてもいいからコードを書かせるのはよい事だと思う、と書いていて「ああ、あのとき書かせてないよなあ」と反省する気持ちがわき起こる。人の面接を批判するのは簡単だが、少なくとも自分だけでもなんとかしなくちゃね。
そして今日読んだ文章。
don’t hire assholes, no matter how good they are;
via: This is why you never end up hiring good developers - Quartz
これを理解しない企業が多い事にも驚く。いや、そういう企業があるから私が職を得ていられるのだろうけど。
2014-09-03 07:17
すっかり聞かなくなったencahntmoonに苦言を呈する、という愚かなことをやったことがある。これはいくつかの意味で愚かな行動であった。まずenchantmoonはとりあえず世の中に出たではないか、という点からして賞賛されるべきだったのだ。
さらにはCerevoの数々の取り組みにつけて難癖をつけたこともあるが、これも愚かだった。なんといってもCerevoは会社として存続しているのである。私が一消費者としてひどいカメラをかわされたとしても、それは消費者の眼が曇っていた、ということなのだから。
しかし
それらはあくまでも「日本のメディアにもてはやされるハードウェアスタートアップのなかでマシ」という意味でしかない。というかTechcrunchはこの「判断」についてどうコメントするんだろうね。
実は去年のTechCrunch Tokyoのスタートアップバトルでは、Ringのログバーを優勝とすることについて審査員の間で意見が割れた。応用の幅が広そうで独自性が高いという意味では、「目線が高い」野心的なプロダクトだけれども、端的に言って「風呂敷を広げただけちゃうの?」という意見もあった。美麗な動画で可能性を語り、ごくシンプルな電灯のオン・オフのデモを1つやったのはいいけれど、結局使い物になるプロダクトを本当に実現できるのかどうか疑わしいのではないか、という懐疑的な意見があったのだ。ハードウェア系のスタートアップの人たちに意見を求めてみても、入手可能なバッテリや通信モジュールのサイズや性能から言って「指輪サイズ」は、かなり無理があるのではないか、という話もあった。
この辺のことをログバー創業者の吉田卓郎氏にステージ裏で聞いたところ、むしろ何故デバイスの実現性に疑問を持たれるのか分からないという回答だった。
via: 指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」がKickstarterでキャンペーン開始、2014年7月出荷予定 - TechCrunch
この「なぜ実現性に疑問をもたれるのかわからない」といった返答の仕方は、今はいない「テレパシー」のCEOとそっくりだ。そして理由はしらないが日本のメディアはこういう人が大好きらしい。
Kickstarterでは、プロダクト創設者・クリエイター(ここではRing側)が、出資者とコメント欄でコミュニケーションを取ることができますが、資金集めが成功する直前の3月25日以降、Ring側からのコメントがない状態です(発送日の決定などに関するアップデートは3回あり)。
資金集め成功後に、バッテリーの持ちへの不安やAndroid対応の遅れ、デザインの変更などが明らかになり、コメント欄では不満や返金を求める声、さらには「返信しないことは詐欺だという考えを抱かせるだけだ」との指摘すら出ています。
via: 指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」の製品化に不安の声、Kickstarterのコメント欄が荒れ模様に | アプリオ
他にまともなハードウェアスタートアップはいくつもあるだろうに、なんでこんなのを「優勝」にするかね?うまくいかないのはチャレンジだから仕方が無い。風呂敷広げたデザインが実現できないのもしょうがない。そもそものコンセプトが陳腐で平凡だ、というのは私の個人的な意見。
しかしコメントが全く返されない、というのはそれらとは別の問題と思えるのだが。
・Ring(株式会社ログバー):最優秀賞
スタートアップバトル最優秀賞に選ばれたRingは全く新しいウェアラブルデバイス(入力デバイス)だ。
via: TechCrunch Tokyo 2013:スタートアップバトル出場24社を紹介 — 優勝は指輪型デバイスのRing - TechCrunch
2014-09-02 07:00
引用元:Joy of Tech
今の私はこの状態である。従って、Iphoneの噂に関する与太話が多くても許してほしい。
問題は5.5 inch iPhoneだ。そもそもそれはなんなのか。これに関しては何度か考察してきたが、情報はあまりない。(4.7inchはほとんど全てが判明しているというのに)
今日考えたいのは名前である。先日こんな記事を読み「うへ」っとなった。
さらに、5.5インチモデルの名称はiPhone6Lとなる説が出てきました。なんかベタだなーと思いますが、ワールドワイドで販売する製品は万国共通のわかりやすさが必要なのでありえる話ですね。
via: 5.5インチモデルの名称はiPhone6LかApple噂まとめ(8/10〜8/17)|Mac - 週アスPLUS
なんだそのセンスのない名前は。お前はCentris 610か。内部的にこの名前で呼ぶのはかまわんが、消費者向けにこれはないだろう、と。
そう思ってげんなりしていたのだが、今日少し期待の持てるニュースを見た。
Today’s offering, courtesy of French site Nowhereelse.fr, is another look at the shell of what the publication is calling the “iPhone Air.”
via: New hands-on footage claims to show 5.5-inch ‘iPhone Air’ (Video) | 9to5Mac
iPad AirにMacbook AirにiPhone Air.いい名前じゃないか。普通より大きいんだけど、驚くほど軽く、そしてバッテリーが長持ちするよ。これなら5.5inchの意味があると思う。貧乏な私だが、がんばってこちらを購入するかもしれん。
とかなんとかいって結局発表されたのはiphone6 4.7inchだけ、ということも大いにあり得る。というかいつも発表前には無駄に期待と妄想が膨らむので、その可能性が一番高い。ふふふ。古参のApple 原理主義者はそれくらいではめげない、とか一週間も前から妄想に喜んだり失望したりできるのが狂信的Apple原理主義者というものである。(何をえらそうに)
2014-09-01 06:52
などと書くと、お前は科学の何を知っているのだということになるだろうがまあそこは見逃してください。こんな実験がなされたのだそうな。
また同時に公園の許可を得て観測所を設置し、広大な国立公園に点在する石の観察を始めました。チームの一人Ralph Lorenz 氏いわく「史上もっとも退屈な実験」。
Norris 氏も、石が動くのを目撃するまで5年から10年はかかると見込んでいたため、開始から2年で確認できたのは幸運だったと述べています。
via: 動画:謎の自然現象「デスバレーの動く石」の仕組みを解明。GPS内蔵石で潜入調査 - Engadget Japanese
デスバレーでは石が動く。その仕組みは今回初めて明らかになったらしい。動く事は知られていたが、その理由は今までわかっていなかったのだ。
ここで言いたい事は
私が知る限り科学というのは「どのように振る舞うか」を客観的に記述する物だと思う。仮説があってそれを検証できたり反証できたりしないといけないわけだ。
ところがこのように「数年に一度ランダムに発生する」事象というのはそうした「検証、反証」が非常に難しい。今回の場合「確かに石が移動している」という事実があったので、それでも実験が行われたが「過去に何度か”石が動いた”と証言する人がいる」では多分「それは見間違いだろう」で片付けられていたと思う。
かなり昔mixiに書いたことだが、例えばこんな「事実」があったとする。数十年に一度、世界中のどこかでランダムに「2回だけ正確に未来を予測できる」能力をもった子供が生まれる。
もしこんな事実があったとしても、それはおそらく「科学の俎上」に乗らないと思う。実験できないからだ。怪しげな話として「東日本大震災を正確に予言した子供がいた!」と東スポあたりにのっておしまいだろう。仮に誰かが検証しようとしても、もうその子の予知能力は失われている。仮にあと一回残っていたとしてもそこでおしまい。
しかし
科学の俎上に乗らない、ということと「そうした事実は存在しない」という認識は一致していない。科学的な方法論ではそうした事実は捉えられない、というだけの話だ。それは地球から月の裏側が観測できないから、月には裏側がない、といっているに等しい。
こういう「実際に存在するのだが、科学の枠組みではどうしても捉えられない事象が、世界に大きな影響を与える」ネタを考えるとSFなんぞ書けるような気がするが、こんなことは既に何人もの人がネタにしているのだろうな。