正解はどいにある。

2020-02-28 07:48

引用先の文章はもう全て同意で、全部引用したいくらいなのだが

当時の携帯電話はほとんど見分けがつかないほどに形も似ていて、機能もほとんど同じだったわけです。なんでそういうことが起こるかと言うと、みんな「正解」を出そうとしたからなんですね。消費者調査をやります。大規模な消費者調査をかけて、それを統計の分析、重回帰分析とか因子分析にかけるわけです。

出てきた結果というのをエンジニアに渡して、精密にその統計の結果どおりにものを作る。正確にサンプル抽出して、正確に調査設計して、それが正しければ正しいほど同じものになりますよね。当然の結果です。

引用元:「正解」で戦うとビジネスが弱くなるわけ 山口周氏が説く、負けるビジネスの三要素 - ログミーBiz

iPhone登場前の日本の携帯電話に関する言及である。私はこの「日本の携帯電話の滅亡」は「デザイン思考」の問題点とも直結しているように思える。

ユーザーインタビューやって、ペルソナつくってカスタマージャーニー作ってペインを抽出して、、なんてことをいくらやったところで、「今の正解」しかでてこない。これの何が問題かと言えば、問題を考えている枠組み自体が間違っているかもしれないからだ。当時の日本のエリートたちは「正しい日本の携帯電話」を一生懸命模索していた。実は「日本の携帯電話」自体が間違っていた。それよりもずっと価格が高く、そして大画面液晶と恐ろしいまでに複雑かつ高度化されたOSをもったiPhoneが「正解」だったのだ。

結果どうなったか?あっというまに日本の携帯電話は一掃された。ユーザー調査も、数々のデータ分析も全部無意味だった。

いや、もっと大人しく言い換えるべきだ。現在のユーザにいくらフォーカスしたところで「現在の枠組みの中での正解」しかでてこない。そもそも「現在の枠組み」が間違っている場合には全く手が出ない。

もう少し理論づけないとだめですね。でも多分そのうち本書きます。「デザイン思考失敗の本質」と題名だけは決まっているのだが。


会社で出世する方法

2020-02-26 07:33

無駄に長い社会人生活でいろいろな人を見てきた。そして今や「会社で出世する方法」についてかなりの確信をもって語ることができる。

まず「関係ない」ことからいこう。その人の能力。これは全く意味がない。次に同僚、部下の人望、これも無意味だ。前者に関してはちゃんと調査結果がでている。

意外かもしれないが、いま大きな成果を上げているからといって、職が安泰とは限らない。私はさまざまな業種で大勢の企業幹部のコーチングを担当するなかで、成果を上げていた人が職を失った事例を、たくさん目の当たりにしてきた。

 この点にはデータの裏づけもある。ジャック・ゼンガーとジョセフ・フォークマンの研究によると、解雇された人の77%は、その前年に勤務評定で好ましい評価を受けていた。この研究では、解雇の判断にさまざまな要素が関係してくることを明らかにしている。

引用元:あなたが解雇を言い渡される4つの兆候 どれほど成果を上げても安泰ではない | HBR.org翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

じゃあ何が関係するのか?その場所において人事権を握っている人間の趣味。これ以外にはない。その人間に気に入られていれば、どんなに無能で、どんなに部下から嫌われていても出世する。いい例が破綻したリーマンブラザーズのCOOだ。

マクドナルドさんによれば、不動産市場が暴落寸前だとの警告は2005年ごろからあり、当時のリチャード・ファルド(Richard Fuld)最高経営責任者(CEO)やジョセフ・グレゴリー(Joseph Gregory)社長兼最高執行責任者(COO)の耳にも入っていた。ところが、上層部は警告に耳を貸さず、何の行動も起こさなかったという。

「社員2万4992人が稼いだ金を、たった8人の幹部が台無しにしたんだ」

引用元:リーマン・ショックから1年、元トップトレーダーが明かす破たんの内幕 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

様々な評伝によればこのCOOは仕事はできず、いうことはでたらめで人事は無茶苦茶。では何ができたかといえば、CEOであるファルドの無二の親友であることだったのだそうな。それだけで彼はCOOという地位を得て、かつ巨額の富を築いた。

別にこれはリーマンブラザーズに限った話ではない。サラリーマンとはそうしたものだ。公正な人事評価とか悪い冗談でしかない。なぜ人事部勤の人はあんな無意味なことを続けられるのか不思議でしょうがない。

もっと面白いのは、この方式がそれなりに機能することだ。こうなると好悪の判断というのは我々が思っているよりもずっと高度な判断ではないかと思える節があるのだが、それについては以下次項。


Dear Tim

2020-02-25 07:53

Tim.私は長い間君に訴えかけてきた。icloudの値段を下げてくれ、ARM Macをだしてくれ、と。私は最速でそれが今年かと思っていたがどうやらちがうようだ。

Kuo is predicting that one of Apple’s new products to be released within the next 12-18 months will be a Mac with an in-house processor, instead of using an Intel CPU.

引用元:Apple to launch ARM Mac without Intel CPU in 2021, says Kuo - 9to5Mac

噂はずっと存在していたし、状況証拠は山盛りだ。Windowsマシンは既にARMベースのものが存在しており、そこそこ動くらしい。

なので

私はせっかちなので、具体的な方法を考えている。今年のWWDCで移行をアナウンス、来年最初にいきなり発表。それはMac Book(Air?)から始まるのか?それとも全部がいきなり入れ替わるのか?Mac ProのパフォーマンスをいきなりARMが代替することはできるのか?Adobeはついてきてくれるのか?既存のアプリは動くのか?エミュレーションの性能はどれくらいか?

などと疑問は尽きないし、こういうことを考えている間は(私のような古参のApple原理主義者にとっては)楽しい。「中継ぎ」として購入したMac Bookにあまり不満はないけれど、私はこれを何年使うことになるんだろう。ああ、今年のWWDCが楽しみだ。Timはどんなふうにアナウンスしてくれるだろうか。SteveのIntelへの移行アナウンスは見事なものだったが。

などと書きながら

わかっている。私は古参のApple原理主義者だ。今年のWWDCでなんのアナウンスもされなくても、2−3日うつ状態になるだけで立ち直って見せる。それくらいの心構えはある。


デザイン思考のアンチパターン

2020-02-21 07:51

デザイン思考が嫌いだと言っていたら、それが生業になってしまった。世の中はこのようにできている。

いや、この経験は悪いことばかりではない。私が従来考えていたよりも多くの「失敗パターン」が存在することがわかってきたのだ。というわけで目につくたび描いていこうと思う。今日書くのは「一周遅れの新アイディア」

ブレーンストーミングの原則はあれこれ述べてはいるがじゃあそれにのっとればいいアイディアがでるかといえば、そんなことはない。ダメなブレストにあるパターンのうち今日取り上げたいのは「参加者の頭が一周遅れ」というやつである。例えばこんな人がいる。

まとめ。
経験して思ったことは、在宅はやはり最高。
通勤、というのは恐ろしく精神と体力を消費するものである。
もちろん、毎日顔を合わせるからこそコミュニケーションが生まれ、仕事が円滑に進む、という考え方もあるかも知れない。
でも、それを抜け出せなかったら、いつまでたってもグローバルには戦えないと思う。

引用元:GMOの在宅勤務体制を経験したので、所感を残す

在宅勤務最高!グローバルに戦うには在宅勤務必須!と叫んでいる。この人が例えば「業務効率を上げるには」というブレストに参加すれば「在宅勤務で一発っすよ!」と主張するだろう。

じゃあその「グローバルで成功している企業」はどうしているか?

「米IBM」や「米ヤフー」が在宅廃止に
しかし今、以前から在宅勤務を推進してきた海外の大手企業が、同制度を廃止する方向に舵を切っている。

THE WALL STREET JOURNALは今月、数十年にわたって在宅勤務を推進してきた米IBMが同制度の廃止を決め、数千人の従業員にオフィスで働くか退職するかの決断を迫っていると報道。

フルタイム雇用者の約25%がなんらかの形で在宅勤務していた米ヤフーも2013年、社員の在宅勤務を禁止し、オフィスへの出勤を義務付ける方針を明らかにした。

引用元:米ヤフーや米IBMが在宅勤務廃止に チームワーク不足や節約失敗が原因か - ライブドアニュース

在宅勤務を実際に採用した会社には、問題点が見えておりその適用を縮小する動きが既にでている。こうした動きを承知の上で「それでもメリットがある」と主張するのは有意義だが、なーんにも知らず、何も学ばず「最高っす!」と言われてもねえ。

こういう「事実」を知らず、「在宅勤務最高っす!」といくら叫んでも、そのブレストからでてくるアイディアは的外れなものになる。Googleの実験結果によれば「チームの成果を高める要素は心理的安全性」とのことだが、それはGoogleに採用されるような人間にとっては、という注釈を付けるべきではなかろうかと思う。

いや、最近になって気がついたけど、東証一部上場の大企業であっても(いや、大企業だからか)信じられなくらい無知は人は多い。しかもそのことに全く気がついておらず自信満々に「二十年前の新アイディア」を述べる。デザイン思考はこの現実の前に無力だ。


野球における礼儀正しさ

2020-02-20 07:38

年をとると、プロ野球というか野球というものに(Baseballじゃないよ)どうしようもない「チンピラの雰囲気」を感じるようになった。実際反社会勢力との結びつきは根強いのだと思う。巨人の原監督の一件といいね。

まあそれは私の偏見というものかもしれない。こんなことを言う人もいる。

甲子園に行ってまず感じることは、礼儀に溢れているということ。テレビ中継では映されないベンチ周辺や練習中など、あらゆるところで礼儀正しさが溢れている。驚くことに、全てのチームに置いてこの礼儀正しさがある。だから、僕自身は、野球が強いだけでは甲子園にはこれない。この礼儀を身につけたチームに野球の神様は微笑むのだと思っている。

引用元:甲子園での高校野球から学んでいること。【社長の甲子園視察ツアー】 – 環境整備・経営計画書など経営のカンドコロ

しかし私は甲子園に存在している「礼儀正しさ」はただの軍隊的な習慣ではなかろうかと考えている。先日こんな記事を見つけた。

弱いチーム、経験の浅いチームは捕手が投手のボールを受けるので精いっぱいであり、走者を刺すことはほとんど不可能だ。二塁手、遊撃手も捕手の送球を受けて走者にタッチすることはほとんどできない。パスボールも多い。このために、延々と「出塁―バント・盗塁―得点」が続く。そして大差がついてコールドで決着することが多いのだ。小学校の塁間はボーイズでは22.86メートル、軟式野球では23メートルと短く、それだけ盗塁も容易なのだ。

 実は少し前まで、女子野球は国際大会でこうした手法で勝つことが多かった。女子野球では日本と他チームとの実力差が大きい。特に、野球がマイナースポーツの国ではナショナルチームでも「捕る、投げる」が精いっぱいというレベルであることも多い。こうした試合で日本チームは、コールドゲームで簡単に勝ち抜くために、バントや盗塁を重ねて早い回に大量得点をする戦法をとっていた。

 ある日本チームの監督は、大敗したチームの監督に「お前たちは確かに強い。しかし、俺たちはお前たちのような試合の仕方はしない」と言われたという。「日本は強いが、リスペクトされない」という評価が定着しつつあったのだ。

引用元:少年野球に「盗塁」は必要か? 一方的試合、捕手の怪我撲滅へ「規制」の動き(Full-Count) - Yahoo!ニュース

少年野球を経験した人間が高校野球に進む。小さいころからこうした「相手を見下した勝利至上主義」を叩き込まれてきた人間が、とたんに「礼儀正しく」なるものだろうか?

スポーツに打ち込む姿は美しいだの、スポーツをやると人間性が鍛えられるだのは幻影にすぎない。確かにそうした人間もいるだろうが、そうでない人間は山のようにいる。とはいえどうもスポーツの種類によって濃淡があるように思うのだ。本当のところは人間に合ってみないとわからないが。だから私は年をとるごとに野球が嫌いになっている。


他人事

2020-02-19 07:40

「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざがある。つまるところ、それぞれにとってどれほど深刻であっても他人にすれば「どうでもいい」ことに他ならない。恋愛のあれこれも似たようなもので(私にとっては遠い昔の話だが)どれほど嘆き悲しもうとも、他人にとってみれば「ありふれたどうでもいい話」にすぎない。

不安に陥った人に、あなたならどのような助言をするだろうか。私は不安に悩むクライアントに対し、友人やチームのメンバーが似たような状況になったとき、自分ならどんなふうに相談に応じるかを考えてもらう。すると、どうしていいかわからなかった人も、すぐに健全な助言を思いつく。

「追い詰められた」「どうすればいいのだろう」「逃げ場がない」と思ったときは、「同僚がいまの自分と同じ苦境を抱えて助けを求めに来たら、どう声をかけるか」を考えてみよう。このように一呼吸置くと、より客観的になって、囚われていた思考の罠から抜け出しやすくなる。

引用元:不安を適切にコントロールする5つのヒント 思考の罠からどう抜け出すか | HBR.org翻訳リーダーシップ記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

ゴータマが開いた悟りがなんだったのかについては結局後世の人が好きなことを言っている状態らしい。その説の一つに「まあどうでもいいよね」という悟りを得た、というものがある。自分に起こっていることを他人に起こっていることのように思えれば、「まあどうでもいいよね」と思えるかもしれない。


ある司法国家

2020-02-18 07:37

ウィルスがどうのこうのというときに、桜の会がどうのこうのというのもいかがなものか、と思うがこれには驚いた。

バー長官に対しては、トランプ大統領の盟友だったロジャー・ストーン被告の裁判の求刑をめぐり批判が出ていた。検察は先ごろ、ストーン被告に対して禁錮7~9年を求刑したが、これに対して、トランプ氏がツイッターで検察批判を展開。司法省は求刑を軽減した。その後、当初の求刑を承認した検事4人が担当を降りる事態となっていた。

引用元:CNN.co.jp : 元職員ら1100人、バー司法長官の辞任要求 トランプ氏盟友の減刑受け

無茶苦茶である。大統領だろうがなんだろうが、其の国の法律の元にあると思っていたがどうやら違うらしい。

しかももっと驚くのはこの大統領が再選される確率が高いということだ。つまり共和党を支持する人間にとっては法律なんぞどうでもいいのである。普通なら「それは言い過ぎ」と思うところだが、そうとしか解釈のしようがない。だって共和党および共和党支持者は一部を除いてトランプを支持しているんだから。

民主党の候補を見ていると、「これでトランプに勝てるのかなあ」と不安になる。もし民主党が敗れれば、世界はあの痴呆症老人に四年支配されることになる。

いや、あれですよ。こういう時はユーモアの側面を見出すべきって私にはあまりユーモアのセンスがないのであった。


Made in Japan

2020-02-17 07:25

といっても、工業製品のことではないよ。映画とかドラマのことだ。

日本の映画は予告編でしかみないが、よくもまあああも型にはまっていると感心する。イケメンと美女が出会う。どちらかに悲劇的な事情があることがわかる(大抵白血病)どちらかが「ぎゃー」と叫ぶ。そして明るい音楽が流れ、「あなたにあえてよかった」とモノローグが流れる。

逆にコミックの世界を見ると、その様々な世界観に驚くことが多い。だから「日本人がストーリーがダメだ」とは思わない。となるとこれは構造的な問題なのだろうな。そういうマーケティング主導で作られた「効果が計算しやすい凡作」しか企画が通らないと。

このドラマからは、実にたくさんのことを教えられた。哲学者カントの倫理思想、いわゆる「トロッコ問題」、そして誰が着てもダサいのに昨年なぜか流行したカーゴパンツといったことだ。

関連記事:感情をもつAIは人の共感を呼ぶ存在になる? ドラマ「グッド・プレイス」が描く新たな未来

それに、興味深い議論も展開されていた。第12話では、人間たち4人とマイケルとジャネットの6人が“本当のグッド・プレイス”にやってくる。チディはここで、憧れの学者であるアレクサンドリアのヒュパティアに会うことになるのだが、何百年にもわたって天国で暮らし続けた彼女はすっかり知性が失われて凡人になっていた。

引用元:Netflixの「グッド・プレイス」最終シーズンに見る、“本当の幸せ”の意味:ドラマレヴュー|WIRED.jp

これはNetflixのドラマのレビューである。こんな興味深いコメディがあるとすれば、私は是非観たい。Cheersのテッド・ダンソンもでてるみたいだし。

私がみている洋画と比べても、日本の映画はどこかが根本的におかしいとしか思えない。シン・ゴジラは一石を投じただけに終わり、カメラを止めるな、は奇跡の一作だった。今後日本の映画が大人の鑑賞に耐えうる興味深い物語を語ることが果たしてあるんだろうか?


〇〇Payの争い

2020-02-13 07:40

とか題名をつけておきながら、今日はなんとかpayについては書かない。書くのはApple Payについてだ。

Apple Watch上のApplePayは無茶苦茶便利である。冗談ではなく現金の出番が減少しており、あとは近所のスーパーがSuicaに対応したらそれでもう現金を見ることはないであろう。(子供にお昼代渡すのはあるか)

でもって

そもそもAppleはなんでApple Payなんてやっているのか?利用者にはApple製品の代金以外かからない。これでは持続ができないではないか、などと私などは考える。しかしいつの間にか状況は大きく変わっていた。

It was yesterday estimated that Apple Pay now accounts for a staggering 5% of global card transactions, and that the number could hit 10% by 2025.

The Financial Times reported in the run-up to launch that Apple takes a 0.15% cut on all Apple Pay transactions.

引用元:Apple Pay revenue is heading toward multi-billion dollars - 9to5Mac

ある推定によれば(もちろんこの推定の正しさを疑うことはできるが、面倒なのでスキップ)すでに世界中のクレジットカードを利用した取引の5%がApple Pay経由になっているという。

そしてAppleはそうした取引の0.15%を手数料として徴収しているらしいのだな。

0.15%ということは、1万円の取引があって15円。消費税のほぼ1/100。ではあるが、その取扱額がものすごいことになると0.15%でもとんでもない額になる。

そのころ我が国では何がおこなわれているか。

時代を逆行したような〇〇payの乱立。それ同士による現金ばらまきによるシェア争い。そしてこれは推定だが、現金ばらまきの終了と同時に誰も使わなくなる。

もう何て言うか。。。


いつものパニック

2020-02-12 07:27

人間は絶対的な危機の大きさにではなく、変化に対応する。だからコロナウィルスがどうのこうのと言えば、大騒ぎになり、そして人間が動くところ必ず商売のネタがうまれる。

売りたい

消費生活センターから「効かないから。買うだけ無駄。」と断じられた商品がこうも大々的に売られるのって商道徳的にどうなのよ?不安商法にも程があるだろ。

引用元:iga9984さんはTwitterを使っています

こういう機器を販売し続ける会社も会社だし、それを店頭に並べる小売も同罪である。わかるよ、サラリーマンとしては。売り上げ第一だもんね。

そしてこういうわけのわからない情報を発信する謎の商売の人もいる。

ただ、新型コロナウイルスとインフルエンザを単純にかかった人の数や死者数だけで比べて良いのだろうか。

 共にウイルスによる感染症であり、比較は容易いと思われるが、新型コロナウイルスはいまだ明確な治療法がなく、しかも次々と新しい情報が発信されているという、いわば「クライシス」(緊急事態)の状態にある。こうした「クライシス」の時には、コミュニケーションの仕方に注意が必要とされる。

(中略)

出典:クライシス・コミュニケーションとは
 こうしたクライシスの状態では、安易なリスク比較は危険だとされている。

新型コロナウイルスはインフルエンザよりも死者は少ないので、大したことない、全然怖がる必要ないと言い切ってはいけないということだ。

引用元:新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ〜比べて良いのか(榎木英介) - 個人 - Yahoo!ニュース

いやね、もちろん今後コロナウィルスが突然変異してスペイン風邪みたいなことにならないとは限らないよ。でも今のところその兆候はない。そういう時にわけのわからない理屈で「言い切ってはいけない」と断言されてもねえ。

思うのだよ。これだけ情報発信が容易になったからには、その人がどういう発言をしてきた人かを記録するデータべースがあってしかるべき、だと。それがあるだけでもずいぶんと世の中はよくなるのではないだろうか。

もちろん無数の訴訟に悩まされるだろうけど。



●●ペイとはいったいなんなのか

2020-02-10 07:34

2019年、雨後の筍のように登場した●●ペイ。一体あれはなんだったのか。

「あれ? そのほかの○○Payはどうしたの?」と思われるかもしれない。それらサービスのことを忘れているわけではなく、○○Payの世界はすでに次のステージに進んでおり、決済単体をターゲットとした話から離れつつあり、「決済を含む周辺の行動領域をカバーするサービス群」に食い込むことが重要になってきている。

引用元:○○Payのゆくえ。今後1年でモバイル決済の世界に起きること【鈴木淳也のPay Attention】-Impress Watch

次のステージというか、そもそもそれ単体では儲からず他のところで儲けなければならないシステムだというのは最初から明白だったはずだ。

なのに

多くの企業はそんな目算など全くなく「とにかく他がやってるから。国から認定もらわないと」の「バスに乗り遅れるな」方式で始めたようにしか思えない。

私は石橋を叩いて壊すタイプであり、結局何もしていない。だからこういう「バスに乗り遅れるな」方式の意思決定には強い反感を覚える。というか●●ペイとは令和の時代に繰り返された小さな大東亜戦争だったのではなかろうか。

遠からずあの奇妙なQRコード決済は残らず消えることになる。それで結構。私はApple Pay + Suicaでご機嫌だ。ポイント還元とか知ったことではない。便利なものこそ使い続けられる。どうしてこの簡単にして単純な原則がわからないのだろう。


一人ぼっちで

2020-02-07 07:25

いきなり引用

個人でやるよりチームでやったほうが、画期的な発明(ブレークスルー発明)は生まれやすい――。これは広く信じられていることだ。数多く引用される技術特許や科学文献など、影響力のあるイノベーションを生み出すうえでは、個人よりもチームのほうが優れていることは、研究でも示されてきた。

引用元:チームでの協働が必ずしもイノベーションを生むわけではない コラボレーションの効果は「モジュラリティ」で決まる | HBR.org翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

おそらくこれは正しい。問題は「チームがどのような個人で構成されているか」など重要な要素が抜け落ちている点だ。

先日ある若者たちが「デザイン思考プロセス」を用いて数時間に渡って検討した結果を聞いた。結果は恐るべきものだった。まるで小学校低学年が作ったようなものだったのだ。

彼らは良い大学をでていて、かつ有名企業に就職できた人たちである。つまり会社から見た時のコミュニケーション能力は折り紙つきである。おまけにチームで長い時間にわたって(取り組んでいた課題としては)デザイン思考プロセスを使い、付箋をたくさん使って検討した。しかし結果は小学生なみ。

なぜこうなってしまうのだろう。彼らと彼女達の発表は私にその問題を考えるきっかけをくれた。私はそのことに感謝したいと思っている。何が欠けているのか?


人生皆苦

2020-02-06 07:28

などと思わず仏教用語をつぶやいてしまうのはこれを読んだからだ。

「クビとははっきり言わないのですが、『察してね』という話し方で早期退職を勧められました。いろいろ質問しても、事務的にのらりくらりと答えるだけで、親身な面談という感じではありませんでした」

 この社員が不審に思うのも無理はない。実際、リストラ資料には、「質問と応答例」という、管理職社員向けの面談時の回答マニュアルまで明示されている。例えば以下のようなやり取りが管理職の“模範解答”だ。

引用元:ファミリーマートの早期退職に応募殺到、リストラ資料が明かす大混乱の裏側 | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

課長さんとか部長さんになったとする。となると会社から渡されたマニュアル通りのらりくらりと相手を辞職に追い詰めなければならない。仮に心を鬼にしてそれに成功したとしよう。するとどうなるか。

「澤田社長の年頭挨拶で、会社への危機感は増幅し、1月には1500人近い社員が応募意向を示しているといいます。経営サイドは急遽、応募しても『適用否認』という判断を下す場合があることをアナウンスし始めた。適用否認をされた社員は、辞めても早期退職金2000万円が支払われないというのです。初めは辞めろといい、今度は辞めるなら退職金は払わないと脅し始める。社内はパニック状態です」

引用元:ファミリーマートの早期退職に応募殺到、リストラ資料が明かす大混乱の裏側 | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

管理職ががんばったせいか、あるいは会社に見切りをつけた人が多かったのか、希望者が続出。かくして「希望しても会社が認めるかどうかはわかりません」となったのだそうな。この話にはまだ続きがある。

伊藤忠から送り込まれた経営企画部幹部は、いまこう周囲に喧伝して回っているという。

「早期退職制度に応募した社員は忠誠心が低い奴らだ。降格を覚悟してもらう!」

 この言葉を聞いて、社員の間では「降格=店舗送り」という認識が広がっているという。会社の慰留で残留したとしても、同じポジションには留まれない。「店舗再生本部」送りになって直営店舗に配属されれば、収入は激減することが予想される。

引用元:ファミリーマートの早期退職に応募殺到、リストラ資料が明かす大混乱の裏側 | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

辞めろと言われました。悩んだ末辞めることにしました。ところが会社に退職を認めてもらえませんでした。辞めると言うなんて忠誠心が足りないと文句を言われ、コンビニ勤務になり給料が激減しました。

これは控えめにいって悪夢である。心を鬼にして退職を推奨した課長さんもさぞかし寝覚が悪かろう。

どんないい人だろうが、真面目に働いていようが、有能だろうが、たまたまファミリーマートに勤務していただけでこういう運命が降りかかる。こいう出来事を他人事と思えないということは、私が経験してきたあれこれもきっと無駄ではなかったのだと思う。


不動産Xテクノロジー

2020-02-05 07:30

なんというか一昔前、世の中には「ITテクノロジーで旧態依然とした不動産業会を改革!」みたいな企業が山ほど存在していた。そしてそのうちの多くが「誇大広告の看板をもった不動産業」だった。

予定していた株式上場を撤回するなど波乱を経験中のWeWorkは、シェアリングエコノミーのスタートアップという企業イメージを捨て、むしろオフィス賃貸の世界的巨大企業という方向に転じたいなら不動産業出身のトップを選ぶべきだろう。 実はそれがまさに実現するという。 Wall Street Journal(ウォールストリート・ジャーナル)のスクープ記事によれば、WeWorkはSandeep Mathrani(サンディープ・マトラニ)氏を新しいCEOに指名した。
引用元:Techcrunch

AIにしか投資しないなどと寝言を言っていたSoftbankが投資していたことからも分かるように、そしてようやく誰の目にも明らかになったようにWeWorkとは不動産業である。ようするに賃貸屋なのだ。

やれアプリとITで快適でかつオープンなコミュニケーションをどうとかこうとか言っていたような気がするが、全ては虚飾だった。

思うにこういう詐欺はこれからも形を変え何度も出てくると思うのだよね。そうしたものには用心したいし、「用心すべき」ということを子供達にも伝えたいが果たしてそれができるかな。


私が興味を持つイノベーション

2020-02-03 07:27

付箋ペタペタのブレーンストーミングと呼ばれるものが大嫌いだ。その後に投票で「最もいい案を決める」など愚の骨頂。多数決はそういう場合に機能しない。なのにどうしてそうした愚行を繰り返すのか。

付箋ペタペタは瞬発的なアイディアを可視化すること以外何もやっていない。それはそれで役立つ場面もあるのだろうが、私が考えるイノベーションとは程遠い。私が興味を持つのはこういう話だ。

インド政府と米国の非営利環境研究組織ロッキーマウンテン研究所(RMI)などが連携し、次世代の空気冷却システムの設計を目的とした優勝賞金100万ドル(約1億円)のコンテスト「世界冷房技術賞」を立ち上げた。

引用元:CNN.co.jp : エアコンに新しいデザインを エコを見据えてインドでコンペ

ファイナリスト達は、インドのデリーで60日間のテストにさらされる。その手法は様々だ。そして

ファイナリストにはインドから3チーム、米国から3チーム、英国と中国からそれぞれ1チームが選ばれた。キャンベル氏によると、ファイナリスト8チームの内訳は、大手メーカー3社、最先端技術を持つ大学1校、そして、より少人数の4つのグループだという。

引用元:CNN.co.jp : エアコンに新しいデザインを エコを見据えてインドでコンペ

ここには日本が含まれていない。応募したが選ばれなかったのか、それともそもそも応募しなかったのか。まあそれは問うまい。

私が興味を持つのはこうした地に足のついた革新だ。付箋ぺたぺたで新しいサービスのアイディアとか20年遅い。周りをよくみてみよう。大きく儲けているのは

「当たり前の不便をなくす、見事に磨き上げられた製品」ではないだろうか?