日付:1998/7/27
夏の日々第一次選抜が終わり、体調を維持するMotivationがどっと低下した。しかしまだそうだらけているわけにもいかないのである。7月19日にはCOWの2次会があった。前座とも言うべきHOKと私の歌の後にCOWの登場だ。8年前に私の送別会でやったコンサートでもすばらしいパフォーマンスを見せてくれたCOWだが、この日はまた格別なShowを見せてくれた。彼のすばらしいパフォーマンスに見とれたり爆笑することのできなかったのがバンドのメンバーである。Queenの名曲にもある。Show must go on.周りが腹を抱えて笑っていても演奏は続けなくてはならない。
今回の2次会は子供達もたくさん来ていた。彼らがとても喜んでくれたのはありがたいことである。キーボードをキーボード担当の家にまで届けて帰るともう時間は12時近かった。これで心底ほっとした。アマチュアの宴会バンドではあるが、一応のどや体調に気を使ってはいたのである。多少暑かろうと脱水症状になろうと、風邪をひいて声をからすわけにはいかない。しかしその必要ももうなくなった。
それからしばらく私は信じられないほどだらけた生活を送っていた。多少ではあるが張っていた糸が熱でのびたような状態である。窓を開けて寝ようが、アイスクリームをたらふく食べようがもう気にすることはない。
7月23日の木曜日。私は再び健康診断を受けていた。
とはいっても宇宙飛行士とは何の関係もない。一週間前にある会社から電話があり「最終的な条件の呈示と健康診断をやるので来てください」と言われて、「また健康診断か。。。」と内心笑った物だ。つい我慢できずに「何をやるんですか?」と聞いてしまったから相手はずいぶんと奇異な感じを持っただろう。
今度の健康診断の項目は、筑波でやったものとほとんど同じである。ただしこちらの緊張の度合いというものは比べ物にもならない。今回検査してくれた女性達もきれいだったが筑波でのお姉さん達に比べればちょっと部がわるいかもしれない。そのせいかどうか知らないが、最高血圧も最低血圧もこの前の測定に比べて40mm近く下がっており、宇宙飛行士の要求範囲内に楽勝で入っている。本来こんなもんさ、、これでしばらくは高血圧の恐怖にとりつかれることもなかろう。
(ここからは予定原稿。8/1)
8月の5日に選抜試験の結果が届いた。結果は予想通りである。紙切れ一枚が入った封筒はいかにもそっけないが、「検査の結果あなたはとんでもない病気にかかっていることが判明しました」というのろいの言葉が入っていないだけでいいとしよう。その前日にはある会社に「よろしくお願いします」と返事をした。今までしてきた仕事とも、宇宙飛行士とも全く異なる仕事だがしばらくはこの道で進んでみよう。
今日は8月の8日。予定原稿は決定原稿となった。