委員会を雇おう

2018-12-28 07:28

何か不祥事がおこる。すると「第3者委員会」とかとにかく調査のための委員会が組織されるのが最近の流行りである。

問題はその「委員会」を雇っているのは誰か?という問題。不思議なことだが、私が知っているケースでは不祥事を起こした企業自体が雇っている。これは少し考えればわかるが無茶苦茶だ。

それでもなんとなく世間を納得させる結論を出す、というのが雇われる側としての委員会の腕前なのかもしれない。

TATERUという企業が証拠改ざんをやりまくっていたことが判明した。そのために二箇所の弁護士事務所から人を雇い報告書を作成した。その書きっぷりがすばらしい。

前述のとおり,貴社の経営陣においては,様々なデータに基づいて設定した年間 販売棟数は決して達成困難なものではなく,かつ,その販売目標はノルマであると は考えていなかったが,営業職員,特に営業部長らは,これを必達のノルマと捉え, 通常の営業方法ではその達成は極めて困難であると考えていた。
かかる意識の乖離が是正されないまま,経営陣は,エビデンス改ざん等の不正行為による実績を元に 販売目標を年々増加させていき,営業職員は,これを達成するためエビデンス改ざ ん等の不正行為を止めることができないという関係にあると考えられる。
引用元:報告書

この「強制の意図はなかった。下の者が勝手に勘違いしたのではないか」という責任のすり替えは長いサラリーマン生活でいやというほど見てきた。一番最初は、三菱重工でいきなり所長が「来月から残業0」と宣言し現場が大混乱に陥った後の労使交渉で「なるべく定時内に仕事をおわらせようという意図で、それが現場に伝わる過程で強制的なニュアンスを含むものになったのではないか」という会社側の説明だが。

この説明は「全て営業部長が悪い。経営陣は何も悪くない」というもので、まあ会社に雇われた弁護士はこう書くしかないんだろうなと思わせるものである。

でもって今後何を言われようが「特別委員会から報告書をいただき、その内容に従い社員一丸となって改革に勤めております」でお茶を濁すのだろう。いや、経営者とはすごいなあ。


この国に欠けているもの

2018-12-27 07:11

何度も何度も書いているが、新幹線にのって沿線に増殖する太陽光発電パネルを見ると暗澹たる気持ちになる。あれはいったい誰のなんのためになると言うのだ。

自然エネルギー結構。問題はそれをどうやって使えるものにするか。そうした観点から、我が国には決定的にかけているものがある。

Project Maltaは昨年、AlphabetのX(旧Google X)でローンチし、ひとつまたは複数の送電網全体を完全にサポートするような、大規模なエネルギー保存施設の構築を目指した。Alphabetから独立した今、同社はMalta Inc.と呼ばれる。
引用元:Techcrunch

なぜこういうベンチャーがないんだ?(あるのかもしれないけど、聞こえてこないんだ?)

金儲けにしか興味がない(そして金儲けの才能はたいしたものだが)孫氏が自然エネルギーに手を出す。それに手を貸す政治屋がいる。

孫はエネルギー間のバランスを考えず[注 2]、再生可能エネルギーに偏重した政策を実施させ、しかもその後、自身が再生可能エネルギーで巨大ビジネスを展開したため、孫の動きを震災に便乗した補助金ビジネスとして「政商」と批判する声がある[36][37]。

引用元:孫正義 - Wikipedia

そして孫が飽きた後も、制度は残り使われない田んぼ、ゴルフ場はどんどん太陽光発電システムに置き換わる。送電網は不安定になり、災害時にはそれらは役にたたない。

などと嘆いている暇があったら、有望な蓄電方法を手がけているベンチャーを探して、投資するか。どうやってやるか知らんけど。



悪貨は良貨を駆逐する

2018-12-26 07:17

私はこの言葉の意味をよく理解していないが、ネット上では「正しい情報は、間違った扇情的な情報に駆逐される」のは確かだと思う。

自律的に動くAI・ロボットの開発への道のりは遠く、これまでの研究開発の状況から、「2050年になっても『ドラえもん』や『鉄腕アトム』のようなAI・ロボットは誕生しない」と予言する。

引用元:AIやロボが仕事奪う事態「数十年は起きない」 : 科学・IT : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

こうしたまともな言説よりも、人工知能芸人の寝言の方が大きなニュースになり、人々の耳に届く。しかしあれだね。最近人工知能もかなりネタ切れの感が否めない。「時間が進むごとに将来予想を先送りする」松尾准教授とかはあいかわらずホラを吹いているんだろうが、そろそろホラのネタもつきてきたのではなかろうか。

先日いろいろな曲を聞いた。3楽章ある楽曲を人工知能が作曲できます!っていうのはいつのことだろう。楽章ごとにがらりと変わるテーマをニューラルネットで自動生成できます、とか松尾くんもそれくらいのホラを吹いて楽しませてくれないだろうか。(いや、彼は実際そう言っているんだけど)


第18回神奈川県高等学校器楽・管弦楽演奏会

2018-12-25 07:16

昨日標題の演奏会に行ってきた。神奈川県のいろいろな学校の中高生がが音楽を奏でるイベントである。そもそも一般の入場が可能かどうかわからなかったのだが、そんな心配は無用ですぐ3階席に案内された。

午前11時開演で、昼休憩までの間3階は満員で立ち見も相当でていた。アナウンスが「通路にいる人は座ってください」というが、そもそも座席がないのだから座りようがない。しかし午後からは問題なく座れた。どこか父兄の参加率が高い学校があったのだろうか。

でもって

印象に残ったことを適当に書いていく。

・ギターにいろいろな種類があるのに驚いた。まるでチェロのような巨大なものもある。同じくマンドリンも小さいのから大きいのまでいろいろある。

・ギター、マンドリンは楽器を保持するため、足を組むか、足をがばっと開かないと演奏できない。いきおい全員パンツルックの制服をきることになる。ある学校は足を載せる台を使っていたし、ある学校はみな足を組んでいた。歳をとると足を組むと膝にくるんだがなあと思って見ていた。

それとは関係なく、演奏用のおそろいの制服をきている学校が多いのには驚いた。最近の若者はスタイルがいいから似合うしかっこいい。男子学ランは森村だけだったかな。

・相模原中学の高校、中学ともに演奏が素晴らしかった。中学とかほぼ経験者がいない状態で、短い期間でよくあれだけの演奏が可能になると感心した。

・人数が多い学校もあり、少ない学校もある。コンクールの課題曲だったのか知らないが、弦楽合奏ではホルストのセントポール組曲がよく演奏された。同じ曲を複数の学校が演奏するとその差がくっきりとわかる。この曲は全楽器のユニゾンから始まり、そこからだんだん別れていく面白い構成だということがわかった。

・より腕に自信がある学校は芥川氏の弦楽のための3楽章を選ぶ。この曲で一番印象的だったのが、川和高校だった。別の学校と聴き比べ「おそらく入学時点ではあまり差がなかったものが、8ヶ月ー1年8ヶ月でどうしてここまで差がつくのか」と思って聞いていた。指導時間、指導方法などでこれだけ差がつくのか。

・フェアリーコンソートという聞きなれない部があり、ハープとフルートだけで演奏していた。この演奏も見事だったが、曲のレパートリーが狭まってしまうのではないかと無用な心配をした。しかし部が50年も続いているとのことなので、ちゃんと幅を持たせられるのだろう。ギターだけ、マンドリンだけの演奏の幅広さとも合わせ、音楽の幅の広さ、そこの深さに改めて感じ入った。

・鶴見大学附属中学高校は、トーンチャイムというやつで演奏していた。ハンドベルのようなものだ。下級生は二つしかふらないが、上級生は机の上にベルをずらっとならべ、持ち替えに忙しい。時々正しいものをバタバタ探しているように見えるものだから、観客ははらはらしてしまい演奏に集中できない。いや、上手なんだけどね。

・指揮者なしの演奏がいくつかあった。最後の3団体は大人数で全て指揮者なしだった。森村学園は指揮者なしでシューベルトの未完成をやっていたが、この曲を指揮者なしでやるのはチャレンジだなと思った。

逆に演奏はいまいちだが、先生がノリノリのものもあった。ほとんど先生がワルツ踊ってるし。

・弦楽器と管楽器がそろったオーケストラは2校だけで、緑ヶ丘高校はヘンゼルとグレーテル序曲をやっていた。しかしこの曲はちょっと高校生の金管楽器には荷が重いのではなかろうか。選曲というのは難しい。

・最後の3校-日本女子大附属、洗足、森村学園はいずれも人数演奏ともに聞き応えがあった。やはり大人数を揃えられる部というのはそれなりに指導もしっかりしているのだろう。理論的には少人数で質が高い演奏をするとことも可能なはずだが、高校生でそれは難しいのだろう。

一番人数が少なかったのは横須賀市立横須賀総合高校。室内楽で、長男がやっている室内楽を彷彿とさせる。彼らの工夫と苦労が伝わってくるようで応援しながら聞いた。やはりチェロがちゃんとしているとしっかり聴けるなあ。


というわけで、曲は短いし、学校がどんどんかわるし、聞いていて飽きない演奏会であった。来年があるとすれば、また来よう。


良さについての思考停止

2018-12-21 07:04

資本主義社会であるからして、金を儲けなくてはならない。企業の存在意義は(あれこれ綺麗事を付け加えたとしても)そこにある。

でもって

Web業界全体に言えることだが「良い」=「利益がでる」という短絡的なすり替えが横行している。案Aと案Bのどちらがいいのか?両方ためしてもう買った方を採用しよう。

これは「儲かるもの」=「いいもの」というとんでもない短絡思考だ。はたしてそれは正しいのか?私はこのすり替えを「ドラッグディーラーの知恵」と呼んでいる。麻薬を売れば儲かる。売れば売るほど中毒者が増える。売り上げも利益も上がる。つまり「麻薬=いいもの」なのだ。

さて、なにかと話題のPaypay。今朝こんな記事を読んだ。

辛酸「アプリを立ち上げるごとに、【この画面を提示してすぐお支払い】と書かれたバーコードの下に5分間のタイマーが表示され、急に謎のカウントダウンが始まるので、煽られているような気がしてしまいます。

 '11年に“スカスカおせち事件”で話題になったクーポンサイトの『グルーポン』も、商品の横に“何時・何分・何秒”というように数字がたくさん出てきてカウントダウンをしていたことが思い出されます」

──カウントが「0:00」になったら一体何が起こるのやら……。

辛酸「気になって5分間待ってみたのですが、結局またカウントが5:00に戻るだけで特に何も起きませんでした。“急いで払わなきゃ”と思わせるだけのカウントダウンなのかもしれません。

 こういう消費者をコントロールしようという仕組みが、どこか信用できないような雰囲気を出しています。

引用元:PayPayのギャンブル性に指摘「踊らされたあとに気づきました」 - ライブドアニュース

さすがソフトバンク。人の神経を逆なでするような方法で金を集める術に長けている。これがあるのとないのでは多分あるほうが売上が上がる。となると「意味のないカウントダウン=いいもの」ということになる。

でもってこういう擁護記事も存在する。

今回の件を理由に「PayPayは危ない」「だからソフトバンクは……」と言って一方的にサービスそのものを全否定するのは違うのではないだろうか。かつてはApple Payでさえ、米国での立ち上げ時にカードのWalletへの不正登録事案が報告され、対策の強化に走ったという経緯がある。

(中略) 

最初から完璧なサービスなどなく、むしろ問題も踏まえた上で改善しながら成長を促すことが建設的だと考える。恐らく、このトライ&エラーに対する許容度が日本のキャッシュレスを推進させる原動力の一つではないのだろうか。

引用元:PayPay中山社長インタビュー 「100億円祭り」と「クレカ不正利用問題」が残したもの (3/3) - ITmedia Mobile

原文をあたってみていただくとわかるが、(中略)とした部分には意味不明な言葉がだらだら並んでいる。「最初から完璧なサービスはない」とは仮想通貨の時もよく聞いたなー。あまり意見が偏っているから、ソフトバンクの広告記事かと思ったらそうではなかった。

いつの日かiPhone X(シリーズ)に買い換えることができたら、Apple Payを導入しようと思っている。あとはSuica-Pasomo.キャッシュレスは結構だが、それ以上使う気はない。今回のPaypayでその思いがますます強まった。

でもって

iPhoneを買い換える日は果たしてくるんだろうかね。


Softbankの商法

2018-12-20 07:10

先日SoftbankがIPOのために個人向けサイトを作っていたことを知った。

そのサイトは確かに成果を上げた。

Bloombergによると、SoftBank Corpの株を1500円の開始価格で買った投資家の90%は個人であり、同社は彼らを異例なほどのマーケティングキャンペーンによりターゲットとしてねらった。

引用元:Techcrunch

私の理解ではこういう図式である。機関投資家とかそういう人間から相手にされないことはわかっていた。だからバカな個人を狙ってキャンペーンを行い見事に成果を上げた。

ソフトバンクとしては、売り出した株が全部売れればあとはどうなってもいいことである。かくして膨大な資金調達に成功した。

理屈としては全く正しい。騙されるバカが悪い。株式市場は自己責任。確かにそうだ。

しかし「どうなんかなー」と思うのはいつものソフトバンクである。最近英語圏のニュースフィードに流れてくる日本企業の名前はソフトバンクだけなのも確かだ。逆に言えば「こんなのしか話題にならない」のが日本の現状とも言える。


仏教伝来の2年前

2018-12-19 07:09

子供の中学受験で一緒に勉強していたら「日本に仏教が伝来したのは538年」ということを覚えた。蘇我だの物部だのがあれこれやっていたころかな?

先日こんな記事を見つけた。

what year was the worst to be alive, and he's got an answer: "536."

引用元:Why 536 was ‘the worst year to be alive’ | Science | AAAS

生きる上で最悪の年は?という問いに対する答えが536年なのだそうな。黒死病がヨーロッパの半分を殺した1349年ではなく、スペイン風邪が元気な若者を何千人も殺した1918年でもなく。

この年大規模な火山噴火があり、その噴煙がヨーロッパを覆った。結果として夏の気温が1.5度から2.5度下がった。

アイスランドか北アメリカで大規模な火山噴火。前年のクラカタウの噴火と合わせて、世界規模の気象異変となる。
朝鮮半島では、雷が鳴り、疫病が大流行し、続いて、広範囲の干ばつが起こったことを『三国史記』は伝えている[1]。
中国でも異変が起こり「降ってきた黄色い塵を手ですくい上げることができた」と『南史』に記されている。飛来した火山灰か[2]。
アイルランド、スカンジナビア、中国、メソポタミアで火山噴火の影響により農作物の収穫が激減。以後、10年余りに渡って異変が続く。

引用元:536年 - Wikipedia

こうした災害は今でも起こりうる。火山がいつ噴火するとは人間がどのように生活しているかとは関係がない。願わくばこの頃よりも、より上手に対処できることを願うしかない。
こういうことが起こったら、世界は団結するだろうか、それとも喧嘩を始めるのだろうか。

耐えることは努力していること

2018-12-18 06:56

世の中は変わらないようで変わっていく。「練習中に水を飲むな!」と言われていたのはそう遠い昔ではないのだ。今はとにかく水を飲む。水分補給大事。あれは一体なんだったんだろうね。

じゃあ一気に世の中が近代化するかというとそうではない。親愛なるプロ野球である。

立浪 でも、そんなにバットを振り込んでいるわけじゃないと思うんだよね。おそらくウエイトトレーニングでスイングを速くしていると思うんだけど、それって凄いこと。頭がいい。見ていてもよく考えて練習している。ティーバッティングをやっているのを見て、良くなっているなと思って、その流れでフリーバッティングを見たら別格やもんな。あんなの、朝から晩までバットを振っているやつらは、やってられないよな(笑)。

和田 そうですね。量は振っていないと思います。

立浪 バットを一番振っている選手に比べたら、おそらく大谷は10分の1くらししか振っていないと思うんだよ。それで、しっかり改善していくんだから。

和田 いかによく考えて、意味のある練習をするかなんですよね。

引用元:「長時間練習するだけでは意味がない」立浪・和田から不振にあえぐ中日への提言(VICTORY) - Yahoo!ニュース

平成が終わろうという今日この頃、この人たちの頭はようやく昭和から平成に切り替わろうとしている。というかいまだに「朝から晩までバットを振る」なんて練習が存在するのか?

こういう因習が残り続けるのことには理由がある。おそらく「長時間練習するのは努力している証拠」「辛い練習をするのはいいことだ」という頑健な概念が存在しているのだ。それでも最近はさすがに「うさぎとび」はやらせていないのかな。あれこそそうした精神主義の最たるものだった。効果は少なく、怪我の可能性は高い。だけととっても辛い。

プロ野球を見る人は少ないが報道の量はものすごい。これも昭和の名残というべきだろう。次の年代が進むにつれてこれがあるべきところに落ち着くのかどうかはわからない。


中央省庁万歳

2018-12-17 07:13

いや、これは皮肉ではないよ。例えば中央省庁がサイトに何か問題があるコンテンツを乗せたとする。すると私のような人間がよってたかってそれを非難する。あいつらは偉そうにしていてなんだ、というわけだ。

しかしそうしたコンテンツは全体のごく一部である。先日どうやってたどり着いたか覚えていないがこのサイトにいきついた。

こころの耳

メンタルヘルスに問題を抱えた人が、職場復帰するにあたってどのような事例があるのかが紹介されている。通り一遍のどうしようもないことが書いているのだろうと思ったが、

Eさんは、以前から体の不調を理由に休むことが多く、仕事の上でも自分勝手なところがあるというか…。周囲を振り回すような行動がしばしばありました。今回も新人教育がうまく行かなかったことをきっかけに、休職です。職場復帰してからも、無断で休み続けて、たまに本人の気まぐれで出社するような状況で周囲もほとほと困っています。これじゃぁ、部署内でひんしゅくをかって当然ですよね。社会人の基本も分かってないのだから、こちらとしても何から指導したらいいのかわかりません。

引用元:職場復帰に関わったみんなの声|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(自殺対策を含む)

こんなことが書いてあると「復帰後はどうなるのか?」と思うでしょ。ついしばらく読んでしまった。

もちろん厚生労働省の官僚が作っているのではなく、どっかに外注しその下請けが3段階くらいあった先で誰かが書いているのかもしれぬ。しかし最終的な責任は厚生労働省にふってくる。こうしたコンテンツを世に出す苦労は、例えば私がこんなサイトに何かを書くのとはケタが違う。

他にも例えばDeNAのWELQがゴミのような情報を撒き散らしヒット数を稼ぐことだけを考えているのに比べ、健康に対するきちんとした情報も発信している。なんだかんだ理屈をつけて彼らと彼女たちはそれをしないことも選択できたはずだ。

こういうコンテンツを作ったからといって褒められることは滅多にあるまい。しかし私は率直に言って感服した。彼らと彼女たちの努力とその結果に対して。


Softbankという企業

2018-12-14 07:10

一人が一代でこんな企業を作る。でも考えてみれば別に初めて聞いた話ではないな。

いずれにせよSoftbankである。一人が創業した企業というのは、大きくなっても創業者のカラーを色濃く残しているように思う。いや、正確には「カラー」が色濃く存在する。Softbankという企業に「信頼」を置く人はあまりいないのではないかと思う。

今回PayPayが仕掛けた100億円還元キャンペーンで得た物は

・他社が経験した事の無い圧倒的決済額(40億円/日)
・それに伴うエラー発生と解決のノウハウ蓄積
・加盟店への強烈な宣伝効果(PUSHからPULLへ)
・バイラルによるDL

で、これは他社にとっては一朝一夕ではひっくり返せない絶望なのでは…

引用元:RKさんのツイート

こういう見方もできるとは思う。問題はこのキャンペーンが終わった後誰がPaypayを使うのか?という問題だ。

キャンペーン終了時刻からわずか2時間前に告知をしたのも、賛否が分かれる部分だ。ユーザー目線では、あらかじめ14日以降にPayPayで買い物をするつもりだった人が予定を変更する余地を考えると、遅くとも前日には教えてほしいところだが、そうすると、キャンペーン終了日にユーザーが家電量販店に殺到する事態になりかねない。

 PayPay広報はキャンペーン終了時期について「お客さまにご迷惑が掛からない方法で告知を行う予定です」とコメントしていたが、お客さま=消費者ではなく、店舗のことを指していたのかもしれない。

引用元:PayPayの“100億円キャンペーン”は成功だったのか? - ITmedia Mobile

これくらいのことは、Softbankがやることだから驚かない。Pokemon Goユーザは、今年の夏に各社が協賛して行ったイベントで、Softbankだけが「延期します」といったきりしらばっくれて逃走したことを知っている。これも他の企業がやればどうか知らないが、Softbankと聞けば「まあ、やるだろうな」と思うだけ。
そうした不誠実な企業であっても、使い道はある。少なくとも過去にはあった。世の中にはLINE Payなどというものを使っている人もいるくらいだから、Paypayを使い続ける人もあるいはいるかもしれない。私が中の人だったら、このキャンペーンのすばらしい成果とその後の落ち込みの数字と両方見たいと思うが。

ヘルスケアの意味

2018-12-13 07:06

Apple Watchが最初に発表されたとき「めぼしいアプリケーションがないな」と思った。いつものことだが私は間違っていた。個人的に一番使っているのがタイマーである。これについてはいつか書くこともあろう。

あと文字盤に常にエクササイズ状況を表示し、立ち上がっては歩き回ったり、通勤時必要以上に早足で歩いていたりする。

つまり発表時に「なんだそれ」と思ったヘルスケアの意義は実際使ってみるとちゃんとあったということ。それに加えて心電図測定機能も米国では利用可能になっったらしい。

Dentel氏は地元の診療所に行ってみると、駐車場が一杯で待合室も混雑。しかしApple Watchで心房細動が検出されたことを説明すると、即検査をすることに。 そして診療所のEKG(心電図モニター。ECGをドイツ語で略した呼び名)で診断してもらうと、医者は「うん、あなたは心房細動だ。これ(Apple Watch)はあなたの人生を救ってくれたかもしれない」と言ったそうです。

引用元:Techcrunch

この人が語るビデオをみた。7歳の娘さんがいる父親だ。そう思うと確かにApple Watchは彼の人生を変えたかもしれない。

Apple Watchには派手な機能がない。しかし人の命を救うことができる情報機器はそう多くはない。この機能があるからApple Watchが爆発的に売れるということもないだろう。しかしこのような成熟に時間と金がかかる機能を地道に実現しているAppleの姿勢はもっと評価されるべきだと思う。


Soul Food

2018-12-12 07:00

イタリアの軍隊はWW2でとても弱かった、というネタはたくさん存在している。いつか読んだ本にはイタリアの将軍だかなんだかの

「一生食うに困らないだけのパスタと少しの楽しみがあれば、誰も人生それ以上は求めないものだ」

というセリフが引用されていた。

ここで書きたいのは「イタリア軍弱い」ではなく「イタリア人、パスタが大事」である。なぜこんなことを書くか。

2年前のイタリア中部の大地震では、避難した被災者のため、発生から48時間以内に広くて掃除がしやすいコンテナ型のトイレが整備されたほか、家族ごとにテントとベッドが支給されました。

また、災害の発生直後から被災者に温かい食事を提供する態勢も整えられています。調理を担うボランティア団体は、「キッチンカー」と呼ばれる台所を備えた車を各地に準備し、災害時には調理師がパスタなどの温かい食事を用意します。

引用元:“災害時の避難所には「TKB」” 学会が提言 | NHKニュース

パスタですよパスタ。日本の被災者が体育館で冷たいおにぎりをほうばっているとき、イタリアの被災者は暖かいパスタを食べている。

食べ物というのは、とても重要なものだと思う。疲れた時、寒い時に食べる暖かい食事の力を侮ってはいけない。そう考えると気にかかるのがこの一文。

倉敷市によりますと、被災者に最大で3000食を提供するなど大量の食事が必要だったことに加え、食中毒対策などのため種類を絞らざるをえなかったということです。

引用元:“災害時の避難所には「TKB」” 学会が提言 | NHKニュース

「食中毒対策のため」というか、何かあったとき文句を言われるとこまるからとにかく冷たいおにぎり食わせとけ、となったのではなかろうか。倉敷市は真摯に対応にあたったのだろうが、一人くらいそういう「役人根性」を持った人がいたとしても驚かない。

今年も天災が多い年だった。自分が体育館でごろ寝しなくて済んだのは単に幸運だったからに過ぎない。避難所生活の大変さはそのたびに報道されるが、少しずつ改善が見られるのはいいことだと思う。あれですよ、陸上自衛隊仕様の移動式炊飯装置1号を各自治体にも配備して、役所の人に訓練するとかそれくらいしてもいいのではないだろうか。


運転を楽しみたいなら

2018-12-11 07:01

昨日この文章を読んだ。

安全のためには「運転の楽しさ」など、不要なのである。

車は軽くても600kg。そんな重い物体を時速数十キロで走らせているのだから、感情的に楽しく運転することはとても危険であるという自覚を、運転手にはもちろん、自動車業界にも持ってもらいたい。

運転をもっとつまらなく。

自動運転の実現、そして手動運転の禁止が一日も早く実現し、交通事故が世界から撲滅されることを僕は望んでいる。

引用元:運転をもっとつまらなく

「運転を楽しみたい」という人は、有料のサーキットか自動車専用道路だけを走ってほしい。人間は普通に暮らしていてもいろいろな理由で死んでしまう。しかしの状況は確かに問題だと思う。

(CNN) 世界保健機関(WHO)がこのほど発表した道路の安全に関する2018年版の報告書によると、2016年に交通事故で死亡した人は世界で135万人に達した。死者の数はHIV・エイズや結核を上回って全体では8位に上昇、5~29歳の子どもと若者では1位だった。

引用元:CNN.co.jp : 交通事故死、世界の死因の8位に 子どもと若者は1位

交通事故のニュースが新聞の1面を飾るようになってほしいと願っている。つまりそれは交通事故が珍しい事象になることだから。

我が家の自動車が自動ブレーキ付きになってからしばらくたつ。実家の古いサニー(もちろん自動ブレーキはついていない)を運転する時身構えるようになったのはいことだと思う。本来そうあるべきなのだ。

実家の車どうするかなあ。。年に数回しかのらないけどないと困るし。とはいっても自動ブレーキついてないし。


paypay騒ぎで思うこと

2018-12-10 07:05

Paypayという決済サービスが原資100億円で20%還元サービスをしているのだそうな。

効果のさっぱりわからないテレビCMに100億突っ込むよりはるかに効果がわかりやすい、というのは確かだ。名前が上がって来るプレイーヤーをみると

・ソフトバンク

・Yahoo

・ビックカメラ

・ファミリーマート

と私がちょっと警戒心を抱く名前ばかりである。これもある意味わかりやすい。もう一つ面白いのは

さらにその中でも、iPadやMacbookシリーズといったアップル製品の人気は高い。なぜなら、アップル製品は日頃から量販店などのポイント還元率が他製品に比べて低めだが、PayPayのキャンペーンでは、アップル製品であろうとも20%分還元してくれるからだ。
特に新製品の場合は、クレジットカード系のポイントアップサイトの対象外になる場合がほとんどなので、先月発売されたばかりの「iPad Pro」や「MacBook Air」を購入する人をここぞと買う人が多く見られた。

引用元:驚異の100億円還元「PayPay祭」スタート ── 狙いは家電量販店とアップル製品 | BUSINESS INSIDER JAPAN

購入する対象として、アップルの名前がよくあがることだ。アップル製品は日頃からどこでも同じ値段だから、とかいろいろ考察はあるのだろう。

paypayで学ばなければならないことは人々は20%安くなっただけでこれだけ消費してくれるってことだよね。今度消費税10%になるけど

引用元:あさぎさんのツイート

こういう見方もあるけど、ずっと20%安くてもそれほど需要が増えるとは思わない。「期間、原資限定」が効いているんではないかな。

一時的な話題提供にはすばらしい効果をあげたが、これがキャンペーン終了後も継続するかどうかは別問題である。あるいは日本人がどう思うかはどうでもよくて、中国人の観光客が狙いだ、とかまあいろいろ理屈はあるのだろう。

私はといえば、20%引いてもらってもファミリーマートで買い物はしたくないし、8割であってもお金がない。だからじっとしていた。いつの日か買いたいものはあるけれど、その日ははたして来るんだろうか。


栄枯盛衰

2018-12-07 07:46

その昔WWWが一般に使われ始めた頃。Netscapeというものがあった。シェアウェアだったが、私も課金した覚えがある。

ところがその後MicrosoftがInternet Explorerというものをだした。無料でしかもやたら機能があるだけで遅くなったNetscapeよりずっと早い。これはいい。私は長い間WIndows上でもMac上でもInternet Explorerを使っていた。そして日本の企業には「Internet Explorerしか対応していません」という業務アプリケーションが溢れた。しかしいつしかInternet Explorerは嫌われ者になっていった。Internet Explorerだけが特殊で、そのためだけに無駄な作業が増えるようになっていったのだ。それでも日本の企業はInternet Explorerを使ってください、のソフトを諦めなかった。

Internet Explorerの新バージョンが発表されるたびに「今度のは早い。互換性もばっちり!」と宣伝された。ほんまかな、と思い一瞬だけ使ってGoogle Chromeに戻る。それが繰り返される。そうしてとうとうMicrosof自身がInternet Explorerを見捨てた。これからはEdgeです!という。ところがそのEdgeはまだ開発中バージョンのように見え、いつになったまともに使えるのか見当がつかない。

四谷大塚という学習塾がある。大手なので何度か模試を受けた。その受付サイトが「Internet Explorer + WIndows only」のサイトだった。娘が最後の四谷大塚の模試を終えた時、ほっとしたことを覚えている。Microsoft自身が捨てたブラウザにしか対応していないって。フザけてるのか?

変化はそのようにゆっくり起こると思っていた。まさかこんな日が来ようとは。

報道によれば、Windows 10のデフォールトとなるブラウザに関してMicrosoftはGoogleの助けを得ることになる。 MicrosoftはEdgeと同時にそのEdgeHTMLレンダリング・エンジンを放棄し、新ブラウザではChromiumを採用するという。
引用元:Techcrunch
とうとうMicrosoftは自力でブラウザを開発することを諦めた。Google Chromeの中心となるソースコードをそのまま使うことにしたのだ。
ということは、これを書いている段階で、Microsoftはまともに使えるブラウザを持っていないことになる。かつてInternet Explorerで世界を制圧した帝国がここまで落ちぶれるとは。
栄枯盛衰世の習いとはいえ、この移り変わりには嘆息を禁じ得ない。最初AppleやGoogleが自前でブラウザを作ると聞いた時には「なんでそんなこtこを」と思ったが、それにはちゃんと理由があったのだな。私が理解できていなかっただけで。

There is no free lunch

2018-12-06 07:17

日本語では「タダほど高いものはない」だがひねりがないせいか、いまひとつ使われることがないようだ。インターネットが普及してやたらみかけるようになった「〇円」とかいう言葉にぴったりと思うのだが。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日、タクシー配車サービス「MOV」で「0円タクシー」の提供を始めた。

引用元:「0円タクシー」都内でスタート DeNAが広告モデルで仕掛ける、配車アプリの新戦略 - ITmedia NEWS

DeNAが0円タクシー。もうこれだけで「絶対何かひどいことになる」と身構えている自分に驚く。

流し読みしてみれば、持続可能な広告モデルというより、一発芸的なキャンペーンのようだ。Yahooがやっている「100億円バック」のPaypayと同じように。

12月4日からスタートした、PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」。日本の決済をキャッシュレス化したい各企業の中では後発のPayPayとしては、インパクトのあるスタートを切ったと言える。
初日の活況を見る限り、おそらく、終了予定である2019年3月31日よりも前に100億円に到達し、キャンペーンが終了する可能性は高いが、能動的な利用体験が伴うコマーシャルとしては安く済んでいる部類だろう。

引用元:PayPay「100億円」に人が殺到、サーバーダウン混乱の現場を見た ── 週末は大混乱か? | BUSINESS INSIDER JAPAN

つまるところ例によって「札びらでユーザの顔を叩く」やり方であり、なんとなくうんざりする。両方とも話題になっているし、Paypayのほうはユーザにとってメリットもあるから意味はあると思うけど。

広告というものには莫大な費用がかかる。ならばそれをユーザに還元、というのは悪いことではない。しかしこのデザインの下品さは、、まあこのほうがやっていることとマッチしているか。


日本の大企業の運命

2018-12-05 07:09

日本の大企業では外に情報を発信するのが難しい。それはいいことなのだと思う。大企業の中で出世した人間がどういう人間が隠すことができるから。

東芝には、800人のAIエンジニアがいる。
松尾先生によると、AIとは最小二乗法の三次元版
みたいなもんだと言う。

https://plus.paravi.jp/business/000238_2.html

最小二乗法とは、エンジニアが会社に入ったら
最初に習う、最適化プログラムである。

引用元:安倍首相、AIで「日本がルール作り主導」G20非公式会合

泣く子も黙る東芝のChief Strategy Officerの言葉である。かの会社でCSOが何をしているのかわからない。多分こういうデタラメで景気のいいことを社内で吹きまくるのが仕事なのだろう。現場のエンジニアは

「また何か言っている」

と無視しているのだと思う。それで日本の大企業はちゃんと回る。

しかし

インターネットのおかげで、こうした発言が表に出るようになった。天下の東芝のCSOがとんでもない知能の持ち主ということが白日の元にさらされてしまうわけだ。

大企業で偉くなると知能が下がるのかもしれない。誰も正面切って反論はしない。この言葉でも彼が社内で発信すれば、ただみな無視するだけだろう。俺の言うことに誰も反論できない。そして裸の王様が出来上がる。

ただかのCSOもさすがにまずい、と感じたらしく一生懸命「補足」を出している。その言葉を聞こう。

同様の話を東芝の技術展示会で、松尾先生が言われていた。
先生が、この中でも述べている様に、本当に最小二乗法
な訳ではなく、大切なのは特別視せずに使うと言う事である。
どんな人でも、最適化問題を解いている人は、AIを使って
見るべきだと言うのが、先生のお話の主旨である。

引用元:安倍首相、AIで「日本がルール作り主導」G20非公式会合

元研究者、現人工知能芸人の松尾准教授の言葉を適当に切り取り、なんとか自分の言葉を正当化しようとしている。哀れという以外に言葉がない。

悪いこと言わないから、東芝の中に閉じこもっていた方がいいよ。それがあなたのため、東芝でがんばっているみんなのためだ。


代を継いで

2018-12-04 06:57

強力なリーダーがもてはやされることがある。問題はそれがいつまで続くかだ。よくしたもので、人は必ず老いて死ぬ。老いても気力だけは盛んな人がいるが、中曽根元首相とか見ると

「麒麟も老いては」

という言葉が頭に浮かぶ。最近何かとお騒がせのゴーン容疑者もNo2を育成しなかった人のようだ。

カリスマ型リーダーが君臨する企業に投資するとき、注意を払うべき要素の1つは、そのリーダーがスポットライトを部下に譲り、次世代のリーダーを育てることにどれだけ熱心かという点だ。この要素の重要性は、しばしば過小評価されている。

もしリーダーが後継者の育成を嫌がるようなら、その企業への投資は裏目に出る危険がある。そしてある日、その経営者が逮捕されたというニュースが飛び込んでくるかもしれない。

引用元:強烈な被害者意識と自尊心 ゴーンが見せていた危うい兆候 | サム・ポトリッキオ | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

Steve Jobsが独裁的なリーダーだったと信じる人は多い。確かにそうした要素もあるだろうが、彼はちゃんとTim Cookに道を譲った。Bill Gatesも次はバルマーだったが、その後もちゃんと続いている。

これは見事なことだと今にして思う。Googleは大丈夫と思うが、FacebookとAmazonはどうなるのだろうね。AmazonはともかくFacebookの「その後」を見ることができるだろうか。


目標を管理するのだ

2018-12-03 06:51

先日見つけたこの記事。

端的にホフステードは「権力格差の小さいアメリカで開発された目標管理制度のような仕組みは、部下と上司が対等な立場で交渉の場を持てることを前提にして開発された技法であり、そのような場を上司も部下も居心地の悪いものと感じてしまう権力格差の大きな文化圏ではほとんど機能しないだろう」と指摘しています。

なお想像に難くないことですが、やはり日本のスコアは相対的に上位に位置しています。

ホフステードは、韓国や日本などの「権力格差の高い国」では「上司に異論を唱えることを尻込みしている社員の様子がしばしば観察されており」、「部下にとって上司は近づきがたく、面と向かって反対意見を述べることは、ほとんどありえない」と同調査の中で指摘しています。

引用元:教養がない人々が語る「常識を疑え論」のワナ | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

まあなんというか、だが「権力格差の高い国」にわが国がはいっているのは大した驚きではない。しかしあれだよね、真田丸とか見ていると昔に比べれば少しはましだよね。上位の殿様が「頭あげてもいいよ」というまで下向いてなくちゃいけないことはないんだから。

最近最初にはいった三菱重工の年功序列システムを思い返すことが多い。あれはそれなりに機能していたのだが、それにはいくつか大事な前提条件があったのだな。