2009-10-30 07:04
Twitterのデフォルトインタフェースはひどい、という議論はどこかでなされているのかな?僕SI屋だからわかんない。
などととぼけてもしょうがない。ひどいのだ。誰が見ても。
などと文句を言っていたり、フォントのサイズをいじるのはユーザビリティ屋に任せておいて、私のようなチンピラアーティスト(たった今こう名乗ることに決めました)は
"本来どういうインタフェースであるべきなのか"
について構想をめぐらすのだ。
Twitterが従来のブログ、ホームページなどよりストリーム指向であることは誰もが納得すると思う。流れていくStream といえばあれですよ、Goromi.
というかあれですよ。GUIが開発されて数十年、みなさんSaticなかっちりしたインタフェースばかり作っていてここらで流れてテキトーなインタフェースがもっと普及してもいいんじゃないでしょうか。
などというといつかの査読みたいに
"Goromiはもう見あきた"
というコメントをもらったりするわけなのだが、まあ今は論文かかない身分だから査読コメントは気にしない。
というわけで
"Twitterはストリーム指向のインタフェースを持つべきだ"
と宣言する。一国の総理大臣が友愛だのco2 25%削減だの実態も裏付けもないたわごとを高言する国であるからして、私のようなチンピラがこれくらい意味のないことを言っても良いだろう。
仕事に戻れば、TVの脇にtwitterを表示するという初歩的なインタフェースでさえ
"技術的に難しいから提案からは除く"
と言われる日々だが、個人で勝手にやることは誰にも文句をいわれないのがいいところだ。
2009-10-29 07:01
というわけで先週金曜日人前でしゃべってきたわけだが
その研究会の委員長からいくつか質問を受けた。評価をどうするのか?ということである。これについては私自身いろいろ考えているところがあるので、まとまってはいないが書いておこうと思う。
論文とかその類でよくあるのが
・被験者を選び、課題を与え達成時間を計測、またアンケートで意見を収集しました
というものだ。
こういうたぐいの評価はGoromiシリーズに全くそぐわない。まず第一に課題はないのだ。
"なーんとなくヒマ。なんかみたい"
という要望に対しそれの達成度なんか測って意味あるのか。
しかしそれが計測できないから、といってそうした要望が存在しない、と考えるのはこれまた間違っている。電車の中で携帯に向かいテトリスとか意味のないゲームやっている人がいかに多いことか。彼らと彼女たちは
"なーんとなくヒマ"
という感情に突き動かされるまま、何も生産しないビットのブロックを消しているのだ。
第2に私はアンケートが大嫌いである。Nを大きくとれ、かつ定量化できる(ような気がする)からどうでもいい仕事で使ったことはある。しかしそんなもの何の意味もない。これは実際に被験者がその製品を触っているところ(とその最中の表情)を観察し、そのあとアンケートになんと記入するかを観察して得た結論である。
ではどうやって評価するのか?
他の製品ならいざ知らず、Web上で使うことができるものならば、一般に公開するのが唯一まともな評価方法ではないかと思うのだ。
いくら
"ここに座れ。これを使え"
と強制され、その後のアンケートで"ぜひ使ってみたい"に丸をうったとしても、本当に使うかどうかはわからない。
ある時こんな話を聞いた。鞄か何かの評価を行った際のことだ。型どおりの評価を行った後、その鞄を被験者全員にプレゼントしたという。
そして半年後に"あれ使ってますか?"と聞いたのだと。
本当の評価とはこのようなものではなかろうか。
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抽象論を振り回すのはこれくらいにしよう。ではおまえはどうだ、と言われればまず被験者を集めるところから失格である。つまるところGoromi-Tubeのユーザの80%は私なのだ。
しかし
私のほかに少しでも使ってくれる人がいれば、その人のログから(ちなみに個人は絶対に特定できないのでご安心を)私は何かを学べるのではないかと期待している。
私がやりたいことは"仮説検証"ではなく"仮説発見"なのだ。"評価"という言葉にはこの両者の意味が混在して(前者の意味合いが強いと思うが)存在している。異なるインタフェースをユーザに使ってもらったとき何が起こるか。インタフェースの設計者が意図しなかった使い方を発見するときほどうれしいことはない。
領域によってはユーザが何をしたいかを十分に想定することができ、そうした仮説を検証するために評価を行うこともあるだろう。
しかし私が興味を持っているのはそういう分野ではない。Youtubeと同じデータを対象としながらインタフェースを変えたときに人はどのように反応するのか。そこからどのような示唆が得られるのか。それに興味があるのだ。
でもだれも使ってくれなければそれまでなんだよね。というわけで今日も少しでも面白く、使いやすいものになるように改良に励まなくちゃ、、と日記には書いておいた。
2009-10-28 07:12
朝から妙なトラブルが爆発する日は本家から転載
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豪華な出演者の演技は見事。また途中でうるうるした場面があったのも確か。しかし全体としてこれ以上の値段は付けがたい。
ロックが栄えつつあったころ、BBCでは一日45分しかロック、ポップを流さなかった。それゆえ北海に停泊した船から一日24時間ロックを流す"海賊船"は大人気になったのだ。
8人のDJ、何人かの船員、エンジニアそしてそこに送り込まれた18歳の男。後から考えればそれぞれの性格がそれなりにきちんと描かれていたのは見事だと思う。基本的には女人禁制の船だが、そこに時々女性が登場する。それでもって騒動を巻き起こす。
18歳の"男子校出身だからキスもまだ"の男は、なかなか良い役。男達が彼を慰めるシーンがこの映画の中で一番気に入ったシーンでもある。
その他それなりに楽しく観る事ができるが、思うにそれは芸達者の出演者達にささえられてのことではなかろうか。とはいえアカデミー賞受賞のホフマンがジャック・ブラックのように見えたのも確か。ブラックではこの映画は成り立たなかっただろうが。
な どと言っているうちそろそろ時間が気になる、と思ったところでクライマックスとエンディングを迎える。それらはあまりにもありきたりで映画的。目障りな海 賊船をなんとかつぶそうとする英国政府。彼らをもっと賢く、滑稽にすればこの映画3倍くらい楽しくなったかもしれん。個々の役者が乗っている全体の筋、そ れがどうにも弱い。
つまるところ"脚本がダメ"ということになろうか。いや、それはあくまでも相対的な話。こんなに面白い史実(衰退はもっ と現実的に起こったようだが)すばらしい役者をそろえてなぜここまでしか面白くないかなあ。使われている音楽は素晴らしいものばかり。しかし個人的に一番 感動したのは、クライマックスで流れるエルガー作曲、エニグマだったりする。
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こうした"ラジオを流す海賊船"に関して何か資料がないかとあれこれ探すがまだ見つかっていない。わずかにあったのは
"本家のラジオ局が、海賊船からどんどんDJを引き抜いた"
というものだ。おそらく本当に起こったことはそのようなことだったのだろうな。
2009-10-27 06:53
未だに自分でつぶやくことはなくTwitterだが、ずっと読んではいる。理由は簡単で興味深い情報を発信する人がTwitterだけで情報発信するようになったからだ。
このTwitterのインタフェースというのは、客観的に考えれば最低に近いできだと思う。
・どれが誰の発言だか、議論の流れがどうなっているかさっぱりわからない
・RTなるものがあるらしいが、よくわからない。
・たくさんの人をフォローし始めると何がなんだかわからなくなる。
・ハッシュタグなる仕組みがあるが、入力支援は一切ない。
などとケチをつけるところには事欠かないが、それでも参加する価値があるとなれば公開されたAPIを用いていろんな開発が始まる。MacのSafari上では何度教えてもユーザ名とパスワードを忘れるので頭にきてクライアントを探すことにした。あれこれやって末今使っているのはTweetDeckである。
しかしなんですね。たとえばTwitterまったく世に知られないサービスのまま終焉していれば
"こんな悪いユーザビリティのサービスは成功しないにきまってます!"
とかどっかのコンサルタントが叫びそうだが、"売れる"が先にくると、インタフェースの改良、発展はみんなが勝手にやってくれる。かくのとおりReal worldおいて"原因"を探すのは簡単ではない。
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最近はカンファレンスでハッシュタグが設定されるので、出席していなくても聴衆の反応を知ることができる。ひとによってはプレゼンの最中下を向いてひたすらキーを叩いている。これが発表者からどのように見えるかは以下次号。
2009-10-22 06:57
というわけで推定全世界で3人位のユーザがいるGoromi-Tubeですが、一番のヘビーユーザ(私です)の要望によりいくつか機能改善を行っております。
その1)
昨日知ったのですが、Youtube動画を再生するAPIが刷新されている!これまでtubelocというライブラリを使っていたのですが、これをつかわなくてもいいかもしれない。もしかすると今まで動作が不安定だったところが(少しは)マシになるかもしれない。
でもそのためにはMedia Playerの部品を全部自分で作らなくちゃならない、、というわけでこれからしばらく苦闘予定です。
その2)
お気に入りとか保存したいですよね。履歴もちゃんと参照したいですよね。というわけでYoutubeアカウントにログインし、それらを簡単に触れるようにする予定、、なのですがこのやり方がよくわからん。こちらはもうちょっとかかりそう。
その3)
再生待ち行列に入れたところから直接再生したいですよね。というかこれはなぜできないかよくわからん。
黙って機能をアップデートできるのが、Webアプリのいいところ。というわけで私(およびうちの子供)が使う意欲をなくさない限りしつこく機能追加していきますので、気長にお待ちください。
にゃーん。
2009-10-21 07:01
印象をまとめると
・ネズミ講的な公約は実現できません。最初からわかってたでしょ?お金がないんだからしょうがないですよね。はっはっはっ。消費税は上げませんが、新税を導入しますよ。
・とはいえ"政権をとったらこれだけは実現させるぞ"と長年温めていた法案だけはどんどん出します。(夫婦別姓、教員免許更新廃止、郵政民営化見直しなどなど)
・首相?誰でもいいんですよ。イメージイメージ。
どうしても理解ができないのは、この政権の支持率が依然として高いことだ。
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現代、朝日、毎日は聖教新聞さながらの民主党支持ぶり。産経はぽろっともらしてしまったとおり、反民主である。
セレブな場所に顔をだすばかりで何もしない首相が支持を集める。バー通いがどうの、漢字がどうの、と言われていた麻生君との扱いの差異には驚くばかりだ。
今回の選挙で一番その力を示したのはマスメディアではなかろうか。マスメディアの機嫌を損ねてもいいんですか?この国のマスメディアの質の低さを嘆きたくもなるが、それに見事に乗せられる選挙民も選挙民だ。
つまるところはお似合いの選挙民-議員-マスメディア ということなのだろうか。
2009-10-19 09:30
というわけで血圧が上がらない日は本家から転載。
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何も期待しないで見に行き、たしかにその通りの映画だったのでこの値段を付ける。
後で調べればシリーズ4作目との事。というわけで、初めて見る私にはよくわからない設定があれこれでてくるがまあ気にしない。恋人を殺された主人公と、麻薬組織のボスを追いかけるFBIのお兄さんがはからずも共闘することになる。
で もってこの麻薬組織が"全米をカバーし、FBIもお手上げ状態"にしては全然強くないのだ。謎のボスはすんなりでてくるし、その後も話はとんとんと進み、 大団円を迎える。要所要所が銃撃戦ではなく、とってつけたようなカーチェイスになっているのはまあ題名からして当然だろう。
唯一印象的だったのが、主人公に思いをよせる敵方の女性。後で調べればミス・イスラエルとのこと。どことなくエキゾチックで性格的にかわいらしい。
しかし他には何も書く事が無い。時間も1時間40分と短くてよいのだが、あと20分くらい切った方がよかったのでは、と思う。若いカップルを何組がみつけたが"とりあえず映画でも"という場面にはちょうどいいのではなかろうか。あまり残虐な場面もないし
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いや、何も書くことがない映画であった。というかここしばらく"これはみなければ"という映画がないのですが、そう思っているのは私だけですが、そうですか。
2012はたぶん見に行くのだろうけど。。予告編で流れる
"バチカンの建物が倒れて信者を皆殺しにしました"
というシーンはカソリックの信者が見るとまた違った意味合いを持っているのかな。宗教心に乏しい私なんぞが見ると
"これは皮肉か"
と考えたりするのだが。
2009-10-16 07:56
会社生活も20年を超えると、こう言われたとたん
"じゃあ帰ります"
と言いたくなる。
そのことについては何度か書いてきたが、先日こういう記事を見つけた。
どんなにイノベーションやら企業改革だとか言っても、一社員のアイディアがサービスとして提供されるまでのロードマップとルールが設定されていないので、その社員はイノベーションなど起こしようが無いのでは?と思う。
僕がTDLで働いているいた時に1番スゴイと思ったのは、アルバイトが新しいサービスや既存サービスの改善策を提案してそれがどういうプロセスで実際に現場に反映されるか、全てロードマップとして提供されていて、それを自由に利用することが可能になっていた点。
僕がTDLで働いていた時に1番スゴイと思ったこと - さまざまなめりっと - はてなグループ::ついったー部 から引用
少なくとも私が働いていた環境では上司が"自由にアイディアを出せ"と行ったときには以下の条件が付与されていた
・リスクが皆無で
・がんがんもうかり
・自分が気に入る(もっともそれが何かは上司自身も理解していない)
つまるところは無意味な儀式という訳だ。そして上司は
"うちの部下はやる気が無い。ちっとも提案をださない"
と嘆く。
このロードマップの中身をぜひ知りたいと思う。仮にそれが上司の眉をひそめさせる物であっても実現させるロードマップを知りたい。
そうした環境で働いてみたいなどという野望は持たない。しかし"自由にアイディアをだせ"という事の無意味さを悟っている人と働きたい、とかすかに期待はしている。
2009-10-15 07:28
インタラクションの方法を全部見直さなくちゃだめだよ、と言い続けてきた(誰も聞いてません)
なのだが、"とりあえずポインティングデバイス変えてみました"的な研究やら実用化の試みは後を絶たない。
iPhoneを見て、驚いたことはいくつもあるが、彼らがGUIの部品をごっそり取り換えてきたのには本当に驚愕した。指を使ったポインティングを採用するなら、Windows Mobileのような"PCのGUI部品そのままもってきました"ではなく、GUI部品、インタラクション方法も取り換える必要があるのだ。
このビデオはそうした観点からみて評価に値する数少ない例だと思う。
10/GUI from C. Miller on Vimeo.
ビデオ中にもあるが、2次元のウィンドウは実に厄介だ。しかしここ数十年それが変化する兆しは見えない。
"じゃあ3次元だ"
と叫ぶ人間は自分が何を言っているのかわからないのだと思う。("じゃあ音声だ"と叫ぶ人間は、、もう最近はいないか)
このビデオのように逆に一次元に制限する、というのは確かに一つのアイディアだ。
インタラクションの方法は、それを用いるための入出力デバイスによって制約を受ける。言葉を換えれば、入出力の方法を変えるのであれば、インタラクション方法も変えるべきなのだ。
2009-10-14 07:13
アトラッシュ。僕はもう疲れたよ。。というわけで本家から転載
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最近邦画に絶望している私がなぜこの映画をみたかと言えば、時間にあうのがこれだけだったからだ。しかしこの映画、いろんな場所でいつまでも上映しているな。
ペンギン、アザラシはもとより細菌すら生息できない南極のドームふじ基地。一年以上にわたって8人の隊員がそこに駐在する。ひょんなことからそこで調理を担当する事になった男が主人公。
後から振り返れば冒頭のシーンだけが飛び道具だったように思う(あるいは実際にあったことかもしれないが)しかしそれが脱力した結果に終わるところからしてわかる通り、この映画にはとりたて筋が無い。強いて作るとすれば
"まだ任務半ばにして緊急事態が隊員を襲う。南極料理人はこの危機をどう乗り切るのか!"
ということになるが、その緊急事態とは
"夜中にラーメン食べる人が多いから、ラーメンがなくなりました"
というものだ。
か ように映画らしいイベントはないのだが、映画が終わる頃には、登場人物と同じように顔をしかめ、笑っている自分に気がつく。日本に役者はいないのか、など と考えていた自分の不明を恥じる。後でサイトを見れば、ほとんどが演劇出身の役者さんのようだ。日本映画に必ずでてくる(とこの映画をみるまでは思ってい た)誰かが泣き叫び、つまらない台詞をしゃべるシーンはこの映画に入りようが無い。いや、素晴らしい。
観ていて痛かったのは"遠距離恋愛"をしている男が電話でつれない応答をされるところ。記憶の奥底に"ああ、この受け答えは"とあるようなないような。そして頭の別の隅には
"いいなあ"
と 思っている自分もいる。今はどうかわからないがメールもなく、細かくあれこれ言われることもなく。ただ日々の暮らしと、仕事に直面する毎日。Mid Winter祭りには"こんなもの持っていっていたのか"と思うようなスーツ姿で神妙にディナーを食べる。独身のころの自分だったら2年でも3年でもここ にいたいと思うがな。
そ んな日々もいつしか終わり、日常の風景が戻ってくる。コンビニで立ち読みをする生活が少しの違和感と、圧倒的な慣れをもってやってくる。それとともに映画 も終わる。何がおもしろかったのかうまく書き表せないが、時間を金を費やしてみた価値は十分にあった、という満足感とともに。
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いいなあ。。細菌もメールもこない空間に一年。。一生懸命生活して仕事するがなあ。。と怠け者の中年が言っても説得力がないか。
2009-10-13 07:06
主な理由は、行こうと思っていた木曜日、京葉線がいつまでたっても動かなかったからだ。しかし私が読んでいるブログには一致して
"低調。見るものなし"
という言葉が並んでいる。
そんな中、まあネタがないからだと思うがジェスチャでTVを操作するインタフェースが発表されていたらしい。このインタフェースについては、以下の増井氏の言葉を挙げておくだけで十分だと思う。
テレビに向かって手を振ってチャンネル変えるインタフェースとか提案してる人達は正気なのかしらん
via: Twitter / Toshiyuki Masui: テレビに向かって手を振ってチャンネル変えるインタフェ ...
こんなものが展示される舞台裏はわからないでもない。なんかCEATECに新しい提案をだせ。そして研究のことについて何の知識も熱意もない管理職が"これでございます"と差し出すのだ。なぜか会社の官僚的手続きをパスし、そして世間(ずいぶん狭い世間だが)の笑い物になる。
企業も研究所を持っていると、"成果をだせ"ということになるのだろう。そして"CEATECで展示し、大きな反響を得た"とでも報告できれば皆が幸せになる、ということなのだ。
TVは明らかに進歩の方向を見失っている。たとえばこんな記事がある。
テレビの画質では、コントラスト比だとか色再現域などで製品が優れていることを強調するカタログが多いのだが、それが本当に意味のあることかと疑問を感じることが多い。
via: テレビの"高画質"はどこまで必要か?: 無指向な嗜好
私の考えではこうした"高画質化"はユーザが欲するのではなく、企業内部で通りがよいから追及されているにすぎない。
そう考えると、「テレビの本質は画質である」などと言うのは少々的はずれであって、何か他のことを見いださないといけないのだろう。それがWidgetsかというと、あれは何か違うと思うぞ。
via: テレビの"高画質"はどこまで必要か?: 無指向な嗜好
この"他のこと"が何か誰にもわかっていないし、現状では"努力する方向"すら見えていない状況だ。いつまでCEATECにくだらないTVのインタフェースが発表され続けるのだろう。
2009-10-09 07:09
昨日こんな記事を見つけた。
水:あのね、こんな強烈なことを言って、天狗みたいに聞こえるかもしれないけど、人に見えないものが見える人間だけが最高のものを作れるんだよ。
via: 「説明できる商品」では、世界なんて狙えない!:日経ビジネスオンライン
- 人から言われたものを作る
- 人から問題点を解消してくれ、と頼まれ、提案してものを作る
- 人が何の疑問も感じていないが、その製品を見た後だと今まで"問題ない"と思えていたものがカスに見える。
iPhoneはまさに3番目の製品だと思う。発表直後頭のいい人が"日本ではiPhoneは売れない理由"をたくさん並べたてた。
しかし気がついてみればいまやみんながiPhoneを模倣しようと四苦八苦してる。
私がやりたいのは3番目、現実にやっているのは1番目だ。
仕事の数で言うと、圧倒的に多いのが1番目。3番目ははたして存在するのだろうか。
2009-10-08 07:15
なぜかといえば、Goromi-Tubeを少しでも多くの人に使ってもらいたいからだ。参加すれば少なくとも3-4人は触ってくれるだろう。そのうちの0.02人くらいは継続して使ってもらえるかもしれないではないか。
というわけであれこれAPIをたたいては改良を重ねる今日この頃である。最近追加した機能は懸案だった
"何かほかのもの"
機能。元のと何か関係があるような、ないようなというものを見せればいいのではないかとあれこれやっている。この
"元と関係があるようなないような"
というのが実現できれば"ネット上の地平"を広げることができるのではないか、というのが私が持っている問題意識。
といったところにこんな記事を見つけた。
入力キーワードを42カ国語に変換して、動画サイトを検索する。検索した結果は言語別で横並びに表示される。対応している言語の幅広さと縮小表示による見やすさがポイント。一つの言葉に対して、各言語で表示される動画の内容は大きく異なっていて、まさに世界が丸見えになる。
via:
異文化発見ツール! 42カ国語で動画を検索する PolyglotVideoSearch - 情報考学 Passion For The Future
がーん。こんな方法があったか。確かにこれは面白そうだ。というわけでそのうち
"International"
というメニューをつけるかもしれません。42ヶ国語は無理だけど、4ヶ国語くらいで検索結果を返すようなメニューを。
その前にやることが山ほどあるのだが、とりあえずちゃんと参加することだけは忘れないようにしよう。
2009-10-06 07:50
言ったのにー!(誰も聞いていません)
というわけで東芝が愉快なTVを発表した。
CELLをめいっぱい使い、B-CASは6枚さし。地デジも瞬時に選局できる高性能さだ。
問題はインタフェース。
動いているところは↓
4分8秒から。
これだけCPUパワーを使ってよくもこうもつまらないインタフェースを考えつくもんだ。
まず基本的にPCのインタフェースで考えている。画面上のあんな細かい文字を観て選択しよう等と考えるのは、PCの発想だ。細かいこたぁどうでもいいんだよ。どんどん動画みせろよ。
また4方向に検索を並べているようだが、そもそもTVの前の視聴者は方向なんか考えないんだって。今出ている物が気に入るか気に入らないか、その二つしかない。その相手にこんな"論理的"な方法でデータ並べたって誰もみないって。
というかあれだ。開発者の家にこれ1台ずつ置けばよい。残業と無意味な会議で疲れて帰ってきた親父がこんなインタフェース使うと思うか?
とはいえ
組織の合意を得るためのプロセスを経ていくと、こういうものが作られる、というのは痛いほど良くわかる。
しかしなあ
私以外誰も使わないGoromi-Tubeだが、少なくとも私は便利に使い続けている。これなら子供の"プリキュアみせろ"という要望にも、疲れたときの"とにかく何か音楽"という要望にもちゃんと答えられるぞ。よれよれになった親父でも使える、というのは私が立証済みだ、って私しか使ってませんけど。
2009-10-05 06:55
プリキュアというアニメがある。娘が好きなのでGoromi-Tubeで見させられるのだが、その歌詞は疲れたサラリーマンにはつらいものが多い。
"大きくなったら何になりたいのか"
この質問から目をそらして日々を暮らしているわけだが、否応なしに直面させられることもある。
先日こんな文章を見つけた。
中村さんの話「(デザインとアートの違いについて聞かれて)
デザインとはすでにあるニーズに対してソリューションを
提供するものであるのに対し、アートとは、こんなことを考えないといけないんじゃないの、
こんなことも必要なんじゃないのといった、ニーズを提案するものである。」
via: ひとりごと
この意味において、私がなりたいのはデザイナーではなく、アーティストだ。私がSI業に異常な嫌悪感を抱くのはおそらくそこから来ている。
あるいは多くの人が言っている次の言葉をかみしめるべきかもしれない。ユーザの期待に100%答え、さらに20%の提案を上乗せする、と。
嫌悪感に敏感だったココ・シャネルがなぜ自分のスタイルを生み出したか。彼女は今あるニーズにこたえようとしたのではない。自分から
"スタイルとはこうあるべきだ"
というニーズを提案した人であった。
といろんなことを書き散らしただけで今日のエントリーは終わるのだった。
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というわけでGoromi-Tubeでみつけた今日の動画。
私にはこれが何語かもわからないのだが、多くの関連した作品があることを知る。どこかの国ではこうした動画を作成することが一般的に行われているのかもしれない。
2009-10-02 07:02
書きたいことはあるのだが、本日は本家から転載
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私でも知っている(そして買ったことはない)シャネルというブランドの創始者のお話。
孤 児院を出、裁縫の仕事につく。そのかたわら芸能界を目指すが、挫折する。なんとか今の境遇から脱出したい、と飲み屋にきた男のところに転がり込む。この男 とココ(主人公の通称)の関係は面白い。男は"お前は俺のゲイシャだ。俺のためならなんでもやれ"と言い放つが、完全にそれだけではない。女性だが所詮居候なので、使用人達にも見下 される。彼女は自分が得意な、そしてやりたい事がわからないまま何度もそこから出ようとし、また舞い戻る。それしかないのだ。
そうした過程の中で彼女は徐々に自分のファッションスタイルを主張しだす。私はファッションという言葉から遠く隔たったところにいるのだが、それでも20世紀初頭の
"全身装飾のかたまり"
の女性達の中彼女が歩いている姿はエレガントというかかっこいいと思う。自分の瞳の色にあった黒を基調としたシンプルな姿。
さて、最初に転がり込んだ男のところで別のチャーミングな男性に出会う。彼が彼女の中に何を観たかはとても興味深い。羽ばたこうとしているが、翼の動かし方がわからず戸惑っている才能を目にする事はそう滅多にあることではない。
こうした彼女の"出口を求めて苦闘している才能と情熱"はスクリーンから痛いほど伝わってくる。お針子をしていたけど、そんな仕事をしたいんじゃない。"嫌悪感に敏感"な彼女にはあるべき姿がぼんやり見えているが、それをどう形にしたらいいのかわからないのだ。
と思っていたらいきなりお話が終わった。Wikipediaで調べてみればココの人生はそれからも波瀾万丈の連続だったようだ。映画3部作にできるくらいの。そのためバッサリ切るという選択肢もありなのだろうが、いささか驚く。
主演はアメリの人。この映画に関して言えば順調に歳を重ね、それっぽい顔つきになったと思う。最初に彼女を拾う男、そしてかっこいい英国人もそれぞれ役にはまった感じ。終わりの唐突さが気になるが、少なくともシャネルという人について調べてみよう、という気にはさせられた。
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Wikipediaをみて驚いた。この後も彼女はいきなり会社を閉めたり、ドイツ軍とうまくやったり、と本当に波瀾万丈の人生だったのだな。
ただのお針子としていきることを拒否し、そのためなら自分の身を売り飛ばすことさえいとわなかった(愛人として生きるとはそうしたことか)彼女の覚悟に畏怖する。私にはそうした覚悟がない。
2009-10-01 07:07
というわけで今日も天才について語ろう。たとえばこんなブログがある。
「描き手自身が成長しない限り、登場人物が成長することもない」と井上さんは語っていたけれど、それは言い換えると「締め切りまでに自分が人間的に成長しなければ、登場人物が前回よりも人間的に成長することはありえない」ということである。
via: 井上雄彦の天才性について (内田樹の研究室)
ここで取り上げられている井上氏の場合、作品と、その作者の成長が密接に結びついている例だと思う。
分野は違うがもう一人の天才としてモーツァルトを取り上げよう。
アーノンクールがNHKのインタビューで語っていたことだ。音楽が自画像のようになってはいけない。モーツァルトが幼少のころ(10代かそれ以下)のころ作った曲には人間のすべての感情が表現されている、と。
モーツァルトの作品と私生活が全く対応しないことは多くの人が指摘していることでもある。かくのとおり"天才"という言葉一つとっても世の中にはいろんな人がいる。サリエリにもなれない私はそれをただ文章の上で取り上げる。しかし、、
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では誰も見ていない"Goromi-Tubeで見つけた新しい動画特集"
この二人のペアはそれなりに有名らしい。いろんな動画がでてくるが、私が一番好きなのはこれ。River Dance楽しかったよね。いつかまた見に行きたいな。。