2016-03-31 07:03
うろ覚だが、ビン・ラディンを暗殺した米軍は、彼のPCからエロ動画を発掘したとかそんなニュースを読んだ記憶がある。何が言いたいかというと男性はかなりの高確率でそういう動画が好きだ、ということ。もちろん私はそんなもの見ませんよ。失敬な!
でもっていつか書いた「なろう系」の発想の貧困さについてまた考えることとなった。「なろう系」の都合の良い展開はなんなんだと思っていたがこの言葉を聞いて納得がいった。
ポルノ映画やAVのような、と表現する人もいる。瞬間的欲求を叶えるソレということだろう。そういったモノは常に人気であり、必要であり、何故か蔑まれる。
引用元:ネット世代の雑評論 所謂「なろう系」とは
現実にはありえないが、「こんなことあったらいいな」の夢想を形にした、という点ではたしかに男性が見るポルノと同等である。ちなみにサラリーマンが見るポルノはこれである。
『課長島耕作』は大きく3部構成。
初期…セコく立ち回りながら1話に1人ずつ不倫セックスするクズ(1巻)
中期…妻子と別居しながら1巻に1人ずつじっくり不倫セックス(〜7巻)
後期…ラスボス大町久美子に出会い正式離婚、性欲は落ち着き重役と女の力で社内権力闘争の修羅地獄(7巻〜)
引用元:須藤玲司さんはTwitterを使っています:
綺麗な女性をとっかえひっかえしてどんどん出世するのが日本のサラリーマンの夢なんだろうな。こんなことありえない、とわかっていながらその姿にいっときの安らぎを見出す、と。
とはいえ
その中にも「なるほど」と思わせるものはある。量産されるAVの中にもヘンリー塚本のように昭和テイストをかもしだすものが人気だったり(ところでヘンリー塚本って誰ですか?)課長島耕作はどうしようもない作品だったが、同じ作者の物語にいいものもあったように記憶している。
そう考えると
ポルノの中にもいろいろなものがあることがわかる。そしておそらくなろう系に存在すると言われるこれらはその最下層(私が勝手につけた序列だが)に位置するのではないか。
例を挙げましょう。先述の『~オンライン』という題名の小説はなろうに幾つあるでしょうか?さらに内容が“デスゲーム”“AIが暴走して・・・”“異世界に繋がっていて・・・”etc・・・。内容までもが一致します。さらに主人公が最強とくれば・・・(笑)
まだまだあります。
『スライム、ゴブリンなどの世間一般に知られる弱小からの成り上がり小説』や『主人公最強+スキル小説』に『ギルド(G~Sランク、~帝、依頼でランクアップ)』等々。
さぁ、これでランキング入り小説の大半は説明できたんじゃないでしょうか?(笑)
引用元:なろう作家、読者の皆さま方へ - なろう作家、読者の皆さま方へ
いつの日かなろう系からも、あるいは小学生のアイドルユーチューバーからも「これは」と思うものがでてくるのかもしれないし、そうではないかもしれない。もしそうならないとすれば、それはまた考察に値する事象ではないかと思う。
2016-03-30 06:55
奥様以外の我が家が見る唯一のチャンネルがNHKである。でもって今年は真田丸がお気に入りだ。(去年の大河は一回も見なかったが)
三谷某という人は、ギャラクシー街道というトンデモ映画でその先行きが心配されたが、真田丸を見ている限り大丈夫なのではないだろうか。こうなるとそもそもギャラクシー街道がなんだったのか、という疑問が湧くわけで、そこには何か面白い物語があるに違いない。
でもって
今の所真田家の次男坊こと真田幸村は、戦であっても人を殺すのを忌避する人物として描かれている。しかしながら大河ドラマの宿命によって最後の「イベント」は確定している。彼は敗けが決まっている豊臣方につき、最後は徳川家康目掛けて自殺的な突進をするのだ。
というわけで
今興味深く見ているのは、ここからどうやってその「万歳突撃」につなぐのか、という点。一番traditionalでありきたりなのが
「豊臣家への義を重んじた」
というものだが、序盤の展開からしてそれはありえないように思うしそれではつまらん。黒田官兵衛だとあれだよね。とにかく戦のない世を実現するため、それを達成してくれそうな人を盛り立てた、で一貫していたのだけど。
今ぼんやり考えているのは「最後の突撃は己の首をとらせることにより、部下たちを逃がす方策でした」とかそんなの。きっとこれより面白い理由付けを考えてくれると思う、と鑑賞側は気楽だね。
さて
この真田信繁という人は中年から初老の守護聖人でもある。活躍しながらも不遇な期間を過ごし、最後に活躍の場を与えられるというのは中年サラリーマンの一つの夢ではなかろうか。とはいえそこらへんをどうドラマで描いてくれるのかも楽しみの一つ。
などと書きながらため息をついている場合ではないのだが。
2016-03-29 06:48
トートロジーのように思えるかもしれないが言いたいことは
”次のiPhoneからは数字が落ちる"
ということ。iPhone SEに数字がないのは理由がないことではない。なぜそう考えるか。
Reliable Apple analyst Ming-Chi Kuo at KGI Securities has today issued a new note in which he says that Apple will entirely revamp its iPhone lineup come 2017.
引用元:KGI: Apple to revamp iPhone lineup in 2017 w/ iPhone 4-like design, AMOLED screen, 5.8-inch model | 9to5Mac
みんな大好きMing-Chi KuoがiPhoneは2017年に大幅な改造を受ける、と言っている。LCDから有機ELへの移行は何度か噂がでたことでもあり、多分どこかでそれが起こるだろうと誰もが思う。問題はその時期だ。
2015年にはiPhone6Sが出た。であれば今年はiPhone7が、2017年にはiPhone7Sがでなくてはならない、、、というのは
「これまでのパターンが続くとすれば」
というなんの裏付けもない前提に基づいた無意味な推論である。Appleが「弊社は2年サイクルでiPhoneを大幅アップデートします」などと言ったことはない。
今年でる"iPhone7"についてはいくつか噂がでている。外観はiPhone6そっくり。ただし一部デザインが改良される。またカメラがデュアルレンズになり、ヘッドフォンジャックが消える、、
これはいずれも大幅な改良とは言い難い。”もし”Appleは大規模な改良で番号を増し、小規模な変更ではSをつける、という”慣例”に従うのなら、今年でるのはiPhone6SSのようなものだということ。そして2017年にでるのがiPhone7となる。
しかし
これは馬鹿げている。そもそもSSってなんだよ。それにAppleにとって大きな改善を可能とする技術が利用可能になるのが(=量産可能という意味だが)2年ごとなどと誰も保証してくれるわけではない。
というわけで
一番の解決策は、番号とSによる製品識別をやめること。つまりiPhoneはiPhone(4.7 inch),iPhone Plus(5.xinch), iPhone SE(4 inch)の3種類になる。その識別が必要ならMacのように2016とか2017とかつければよい。これでiPhone6SSとか出す必要がなくなる。Appleは大規模な変更を、自らの望む時期に投入できるようになる。
自らを振り返れば
さすがにiPhone 4Sはくたびれてきた。OSが新しくなってもできないことが多い。次の大規模な変更がある機種までがんばろうと思っていたが、どうやら来年までは持ちそうにない。となるとiPhone SEを買って、それで数年がんばり次の大規模変更が落ち着くまで5年くらい持たせるかなあ、とかそんなことを考えている。それともあと1年半4Sでがんばるかなあ。。きっと次のはかっこいいに違いないのだ、、、と去年も思っていたな。
2016-03-28 06:52
何度か書いたが、私はトヨタグループの仕事のやり方、そして大多数の社員の態度にものすごい嫌悪感を抱いている。そしてもう一つの不思議は
「なぜあんな馬鹿なことばかりやっている社員の集合体が、ものすごい利益をあげているのか」
である。今のところの結論は「大企業だけに頭のまともな人間が数名おり、それらが正しい判断をしているから」だが。上層部に頭がまともな人間がいる、ということだけでも東芝やシャープよりトヨタは企業として健全ということになる。
さて、そんなトヨタだが何年に一度か私のようなトヨタ嫌いでも唸らざるをえないような決断を下す。これもその一つだ。
今週、AEBに関して独自の先進的な姿勢を示した。ToyotaとLexusのほとんどの車種が、2017年までに標準でAEBを装備する、というのだ。2017年は、来年である。
引用元:ToyotaとLexusのほぼ全車種が2017年までに自動緊急ブレーキを標準で搭載 | TechCrunch Japan
これは正しい判断。「当然」でありながらなんやかんやと大人の事情を振り回しほとんどの企業にできなかったことでもある。
これも何度か書いたが、私がミサイル設計をやっていたときのこと。ミサイルなんてなんかいやですよね、といったら先輩がこう言った。
「何をいうか。三菱重工製のミサイルとトヨタ製の車とどちらが人を多く殺したと思ってるんだ」
全くその通りである。というか未来永劫この「競争」で三菱重工が勝つことはありえない。しかし改めるべきは改めるべきだし、それを決断するというのはなかなかできることではない。
一つ不安になるのは
当然日本でもこうしてくれるんだよね。まさかアメリカでは標準装備だけど、日本でしないなんてことはないよね。いくらトヨタ様でも。ブレーキの性能ににもよるけど、ちゃんと止まるようならVitzに変えるよ、うちの車。
2016-03-25 06:58
私が「キャンセルになるだろう」と間違って予想したインサイド・ヘッドの成功。それにアーロと恐竜のまずまずの成績をみればPixarは復活したのかもしれない、と思うことができる。何よりもうれしいのは、この復活によって「低迷の背景にあったもの」が少しだけ明らかになり始めていることだ。
しかし3年の制作期間を経て、公開予定の14年5月まであと数カ月となった時点で、作品は迷走していた。「複雑になってしまったんだ」とラセターは言う。「よく起こることさ。入り組んだ思考に足を取られてしまって、パーソナリティやキャラクター、感情といった部分に時間を割けなくなる」。さらに悪いことに、制作チームは自信を失ってしまっていた。
引用元:『アーロと少年』と「失敗」からはじまるピクサー式イノヴェイション « WIRED.jp
このくだりでもっとも興味を惹かれるのは「ではどうして3年もの間、誰も再起動をかけなかったのか」である。もっと言えば、この作品の前カーズ2、モンスターズユニバーシティ、それにメリダとおそろしの森、とPixarは3作続けてひどい作品を公開してしまっている。
それと反比例するようにディズニー本体はアナ雪、ベイマックス、それにズートピアと素晴らしい成功を重ねている。そこには裏になんらかの事情があるはずなのだ。「普通」に考えればPixarの優秀な人間を根こそぎDisneyに移動させ、ラセターもPixarに関わらなくなった、というものだがこれは憶測に過ぎない。
アーロと少年の映画評はこちらを見てもらうとして、おもしろいのは-これはメリダと恐ろしの森でもあったことだが-再起動前の断片が見えることだ。メリダでは女の子がやたら高い崖のようなところを登って花を取りにいくシーンがそれだと思う。重要なシーンのように思えるが映画の中ではほとんど意味を持っていない。アーロではツノの上にやたらと「アシスタント」をのせているトリケラトプスの親戚がそれにあたるのだろう。彼もやたら時間をとって登場した割には、ストーリーになんの関係もない。
メリダが再起動後もひどい作品であったのとは違い、アーロはそれなりに見られる作品になってはいた。しかし5年の歳月を感じさせるものではないし、それ以上望むのは酷というものだろう。
「ピクサーが面白いのは、スタッフたちがどのくらい映画をクリエイティヴだと感じるかどうかがスタジオの士気の高さに直結している点だ」とラセターは語る。「彼らの直感が作品はまだ十分なレヴェルに達していないと告げている場合、ぼくたちはそれを感じることができる。『アーロと少年』で感じたのもそういうことだった。
引用元:『アーロと少年』と「失敗」からはじまるピクサー式イノヴェイション « WIRED.jp
ゴミのような映画を見るとき、「作っている人もつまらないだろうねえ」とは母がよく言う言葉である。同じ現象はおそらくWebサービスとかにも共通するものだと思うが、この点に着目した観察というのはあまり多くないようだ。少なくとも私は聞いたことがない。
開発はつらいけれど、でもこれが世の中にでたらすごいぞ、そんな思いを持ちながら開発できるのは幸運なのかもしれない。
話がそれた。というわけで遠からず誰かがPixarの没落と復活の物語を書いてくれることを期待しよう。きっとそこからは学べることがたくさんあるに違いない。
2016-03-24 07:00
すいません。本当は「大事なのはタネ」と書こうとして「タネ」という言葉を頭においたら、自動的に「サカタの」がついてきました。
PDCAという言葉がある。よくわからんが、あるものを作ったら「指標」をチェックしてそれに基づき何かをして、、とかそういうことなんだそうな。
人間中心設計というのも似たようなことを言っている。つまるところ「プロトとかを作ってユーザテストをして有効性を確かめましょう」ということ。しかしながらいつもそういう話を聞くたび「何かが決定的に欠けている」と思う。
PDCAを高速で回す、とかいう言葉が好きな人は多い。「高速でPDCAを回す」ことへの疑問を呈したよい文章がある。それについたコメントが面白い。
早いの意味あいが違う。
ここでいう早いはさっさとやる、という意味ではない。
期間を効果の見込める最少期間に絞り、現状レビューから改善に繋げることで
結果的に改善されるまでの期間が短くすること。
そのためにも有効なCheck方法を事前に考えるPlanningを行うことが肝要。
引用元:「PDCAを高速で回す」の違和感 それってクリエイティブなの? | BizCOLLEGE <日経BPnet>
文章を書いた人は「最初のタネを作るところを軽視してはいけない」と書いているのだが、それはコメントを書いた人の頭を素通りしているのが見て取れる。
強調したいのは
一番重要なのは最初の「タネ」なのだ。そのあとのサイクルはそれを「磨くための方法」にすぎない。つまりタネがもともとだめだったら高速だろうが、濃密だろうがそのあとのサイクルを回したところで何にもならない。
具体例をあげよう。ケータイ電話のメーカーはみんなPDCAだの人間中心設計だのやっていたのだ。しかし全部iPhoneにふっとばされた。
でもって
こうした「最初のタネ」軽視が蔓延しているのはなぜだろう。つまるとおろそれが「効率化」できないからではないかと思う。KPIを重視して高速で業務を改善すると、会社は矮小化し、そして死滅する。なぜかというと育てるべきタネがなくなるからだ。そして厄介なことにタネを作る部分は効率化できない。
糸井:それって、今の話で言えば、その商品があったら喜んでくれるであろう人に向き合っていないし、自分が本当の意味で、その商品のお客さんになってもいないですよね。当たり前のことですけど、僕らは、自分が納得できないものを作ったり売ったりしないことにしています。ただ、そこまで突き詰めてやっていますから、「市場」と「仕入先」を確保するのは、物凄くコストのいる仕事なんです。
川島:効率化しづらい領域ですね。
糸井:効率化しちゃだめなんじゃないかな、クリエイティブって仕事は。
引用元:脳みそから血が出るほど考える:糸井重里さん (3ページ目):日経ビジネスオンライン
というわけで「業務効率化」すれば生産性が上がる、と信じている人が支配する会社は「業務請負」になるか、滅亡することになる。
この「2種類の仕事」が存在することを意識できている人は滅多にいない。最初に挙げた文章についているコメントを書くような人は仕事=PDCAで改善できる仕事と思っている。確かにそうした業務だけでなりたっている会社の方がはるかに多いように感じるのだけどね。
2016-03-23 06:49
このニュースを聞いて「シンギュラリティが!」と騒ぐ人は何を言っても聞かないと思うので無視する。こういう楽屋裏を「ある程度」正直に語ることはいいことだろう。
プロジェクト代表の松原仁氏は「現時点では人間の関与が大きい」と語った。今現在は人間が8割から9割方書いており、コンピュータの寄与は1割から2割だという。だ
引用元:人工知能は小説を書けるのか ~人とAIによる共同創作の現在と展望 - PC Watch
ここでは二つの方法が語られている。筋を全て人間が設定し、表層の言葉だけコンピュータに作らせる方法。もう一つはコンピュータにゲームをやらせ、その中で面白そうなものを人間が選び、人間が小説にする方法。
現状できることはこのくらいしかない。とはいえこの物言いは大学の「センセイ」らしい不誠実なものだと思う。
名古屋大学の佐藤教授は、今回の創作物について、「コンピュータで書いた」のか「コンピュータが書いた」と見るのかは、受け手がどう感じるかだと述べた。
引用元:人工知能は小説を書けるのか ~人とAIによる共同創作の現在と展望 - PC Watch
これは「ワープロ(この言葉死語?)を使って書いた文章はコンピュータが書いたのか」と似たような問いかけ。つまり佐藤教授のアプローチは「コンピュータで書いた」でしかない。まあセンセイとしては「それは哲学的な問い」と誤魔化したいだろうけどね。
つまりこういうことだ。AlphaGoは人間のチャンピョンに勝った。しかし現状人工知能は「なろう系」のゴミ小説すら作ることができない。もっと言えばその糸口すらつかめていない状態にある。どちらの方向に進んだら「小説の構造」を自動生成できるか見当もついていない。そう考えるとあれだよね。ここらで「自然言語処理がなしえたこと、なしえなかったこと」をまとめると面白いんじゃなかろうか。文書全体に統計処理を施すことはできる。語句の細かい処理もまあできる。しかし中規模から大規模の構造に関しては全く手が付いていない、というのは外野の見立てなのだが。
ちなみに30年前、オフィスには「ワープロ担当の女の子」というのがいた。技術革新は間違いなくそういう「仕事を奪った」。もっと前の話だが、人間が紙の上にかいたコードをコンピュータに打ち込む「キーパンチャー」という仕事があった。PCの発達はそうした仕事も奪った。こういうのを何度も経験していると「人工知能が人間の仕事を奪う!」と聞いても「はあそうですか」としか思わなくなる。
2016-03-17 06:53
ベスト・アンド・ブライテストというベトナム戦争時のアメリカ政府の内幕を描いた本がある。そこにこんなくだりがあったと記憶している。
南ベトナムの指導者をアメリカ政府の要人が「東洋のチャーチル」と持ち上げた。陰で「本気か?」と聞かれた要人は「そんなわけないだろう」と言った。
こういう態度は当時の米国政府要人が、ベトナムをどれだけ見下していたかを雄弁に物語る。バカだが、ゴミどもの統治にはまあ適役だろう、というものだ。ちなみに大企業が「子会社」の社員を見下すのも同じ図式である。大企業では出世できバカだけど、まあ子会社のゴミどもの社長には適役だ、と。ゴミを社長として仰がなければならない人間の都合にはかまっていられない。
なぜこんなことを言い出したかといえば、清原という男の醜聞が逮捕後に次から次へとでてくるのを見たからだ。
私が子供の頃、
黄金時代の西武の大ファンだったので、
私の中で清原は大スターです。
清原の自伝を読んでいなかったので、
読んでみました。
読み終わったあとに感動してしまういい本です。
引用元:清原和博『男道』の感想 | プロ野球の謎を解くブログ
これは一読者の素直な感想だと思う。このブログを書いた人がこう「信じ込まされる」ような取り上げ方だったんだよ。当時は。おそらく当時から実際に接した人は
「金をもったガキ。遠からず破綻する」
だということがわかっていたのだと思う。しかしそれで金を稼ごうと思えば、英雄に祭り立てるしか無い。かくして後ろ暗いところには目をつぶり「男清原!」と囃し立てる。大衆は騙されたがっているというのは確かだと思うが、こうした態度は「観客」を馬鹿にしきっていなければできないことでもある。
本来こうした「真実の姿を報道する」のが使命なはずのメディアだが、逆に詐欺に加担することが使命、と考えているようだ。かくして真実はセンテンススプリングと2chにしか存在しないことになる。
フジテレビが社運を賭けて4月4日からスタートさせる平日深夜の大型報道情報番組「ユアタイム~あなたの時間~」のメインキャスター、ショーン・マクアードル川上氏(47)に学歴詐称疑惑が浮上した。
引用元:フジ“新ニュースの顔”ショーンKに学歴詐称疑惑 | スクープ速報 - 週刊文春WEB
メインキャスターの経歴調査?そんなのどうでもいいんだよ。かっこよく見えれば。かくして忌野が歌うところの「子供騙しのモンキービジネス」は続く。
クールなモデル顔からは想像できないような苦労人であったことが分かったショーンKさん。
人間て、どんな状況でも目標や夢があればストイックに頑張れるんですね。
というか、そういう人でないと成功は出来ないのでしょう。
ちょっと、今までと見る目が変わりました(いい意味で)!
引用元:ショーンK(とくダネ)の中学高校時代が壮絶!鼻は整形?お笑い好き | ゴッピが気になる最近の話題
2016-03-16 07:07
根拠のない熱狂-これが私が考えるところのバブルだ。いわば宴会でよくわからず大盛り上がりしているような状態。だから場がおひらきになったり、翌朝太陽の光にさらされるとそれはあとかたもなく消え、二日酔いの痛みが襲ってくる。
バブルは楽しいし、誰が馬鹿か、そうでないかを見分ける格好の機会にもなる。何度も書いているが、碁でコンピュータが人間のチャンピョンに勝った!シンギュラリティだ!と本気で言っている人は不勉強かバカである。などと私が書いても説得力がないので、その碁のプログラムを開発した二人の言葉を聞こう。
20年後、われわれの社会はどうなっているのだろうか? Siriのようなオペレーティングシステムと恋に落ちる映画『her』のようなことも現実に起こりうるのだろうか? 「それはSFですよ」とレグは言う。
「いつかはそこへ行き着くのか? そうであればいいとわたしも思います。でも、ほとんどの人工知能は人間のようにはならないでしょう。言語とは極めて洗練されたものだからです。わたしたちがいまつくっているのは、昆虫程度のものだと考えてください。数年後には、ネズミをつくれるようになるかもしれません。わたしたちの人工知能はスペースインベーダーをマスターし、ブロック崩しもこなしますが、パックマンにはまだ苦戦しています。現在の技術レヴェルと、哲学についてじっくり議論できるような人工知能との間には、まだまだ大きなギャップがあるのです」
ハサビスも同意する。「人間と同等の汎用人工知能ができるのは、まだ何十年も先の話です。でも5年か10年後には、何かしら役に立つものはできると思います。ぼくたちはいま、梯子の1段目に上ったところです。この先10や20のブレイクスルーを起こさなければ、その梯子が全部でいったい何段あるのか、そして『知性とは何か』を解明することはできないでしょう」
引用元:DeepMind:AlphaGoをつくった「4億ドルの超知能」はいかにして生まれたのか? « WIRED.jp
いつも思うことだが、馬鹿は騒ぐことはできても、何か意味があるものを作ることはできない。つまり騒ぎの対象になっているものを作った人は誰よりもその限界についてちゃんと認識している。(こういうバカ騒ぎは別だよ)
かつてSONYはアイボというロボット犬を販売していた。そして開発者達は誰よりも「そのロボット犬の見せる可愛い仕草が、たんなるプログラムである」ことを知っていた。
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いつものことであるが、このAlpha GOと人間の試合は「手のひらを返し、当惑する解説者」を見るのが楽しい。昨日の試合は前半で
「あ、これはセドルさんの勝ちです。もう取り返せません。人間相手ならセドルさんは”これはもう決まり”といって他の試合を見にいきます。そういう人ですから」
と解説者が言った。その1時間後に見たときは沈痛な声で
「なんでこうなっちゃったんでしょ」
と言っていた。結局最後の最後までどちらが勝つかわからない状況だったようだ。いや、楽しい。
2016-03-15 07:26
イノベーションというか、とにかく新しいものだな。小さな組織で大きく儲けるための方法。逆に言うと、大きな企業が大きく時間をかけて取り組むべき問題もちゃんと存在する。宇宙開発とかね。(最近はこの分野もベンチャーがのしてきているが)
だからスタートアップが目指すべきなのは、「今はまだコンセンサスが取れていないけれど実は正しいアイデア」です。ただ単に正しいだけではスタートアップには十分ではないと言われています。
引用元:狂ったアイデアは、「今はまだ名状しがたい」狂った問題から始まる — Medium
ここで注目してほしいのは「コンセンサスが取れていないけど」という部分。逆に言えば「多くの人数が合意する問題」というのは誰もが気がついている問題であり、スタートアップが目指すべき問題ではない。つまりスタートアップは合意なしにスタートしなければならない。
『イノベーションと企業家精神』のなかでドラッカーはこう書いています。
イノベーションに対する最高の賛辞は、「なぜ、自分には思いつかなかったか」である。
つまり、イノベーションとはすぐそこにあったのに気付けなかった何かから生まれる、とも言えるのではないかと思います。
引用元:狂ったアイデアは、「今はまだ名状しがたい」狂った問題から始まる — Medium
ほとんどの人は、その問題に気づいていないか「そういいうもんだ」と諦めている。それを諦めないのがイノベーション。狂っているともいえるし、馬鹿げているとも言える。一つだけ確かなのは
「合意がとれないこと」
だから
私は会社でよく行われる「アイディアコンテスト」が大嫌いである。今の会社で行われたそれで、いくばくか賞金をもらい家計の破綻を防いできたとはいえ、アイディアコンテストはゴミだと心の中で思っている。なぜならそれは
「みんながああ、そうだね」
と思う問題の解決だから。
「そんなの、、よくわかんないよ」
というのがイノベーション。人気投票とは対極に存在している。
話はずれる
そういう意味では、学会の「査読制度」も大嫌いだ。結局そつのない論文が採択される。先日あるワークショップの査読会議にいったのだが
「研究の新規性、有効性はよくわからないが論文はよくかけている」
という理由で誰かが採択を進める発言をしていて唖然とした。なんだその評価基準は。そして何人かで点をつけその平均点で上から採用していく。それは大企業のやり方であって、新しい課題にチャレンジする学会がとるべき方法ではない、って誰もきいちゃいないか。
2016-03-14 07:04
碁のことは全く知らない。しかしいろいろな反応から学ぶことがいくつもある。
これまでの常識では説明できない手を、アルファ碁はその後も頻繁に駆使した。中盤形勢の不利を感知した李九段が上辺に果敢に攻め入った時はこれに対応せず無関心なように左辺を着手した。序盤・中盤の捨て石に近い石をあえて生かして中央側に引っ張っていった時はアマチュアのように見えた。
高段者のトーレードマークである後味(局面を決定せず余韻を残して後続手段を狙うこと)もなかった。時には自ら失敗を招くような手も躊躇しなかった。部分戦闘が広がるたびに勝戦譜を上げたのは常に李九段だったが、霧が晴れた後の局面を確認してみれば、バランスをとっていたりこまかいながらもアルファ碁の優勢だった。狐につままれたようだ。
引用元:<囲碁:人間vs人工知能>神秘の領域、中央の「厚み」・・・アルファ碁は計算した | Joongang Ilbo | 中央日報
第3戦の囲碁将棋チャンネルを見ていた。驚いたのは解説者が多用する「意味のわからない感覚的な言葉」の羅列だった。
「味がある」「厚み」
あれこれ調べてみるとどうもこういうことらしい。囲碁というのは人間の思考能力を超えたところにあるゲームらしい。それゆえ人間は何千年たってもその制約範囲での「戦術」しか行うことができない。計算を超えたところは感覚的な言葉で誤魔化す。
ところがAlphaGoはそこをきちんと考慮に入れた上で手を打ってくる。その結果が
「研修生の時期にこのような手を駆使していたら直ちにひどい目にあっていた」
引用元:<囲碁:人間vs人工知能>神秘の領域、中央の「厚み」・・・アルファ碁は計算した | Joongang Ilbo | 中央日報
つまり人間は「局所最適解」をつつきまわし、それで「指導」をしていたわけだ。
今回AlphaGoはそれとは全く違う「最適解」を示した。つまり今まで偉そうに「味がどうの、厚みがどうの」と言っていた先生たちはみんな間違っていたわけだ。
振り返れば
碁のようにきちんと定式化されており、その優劣が客観的に決められる問題ですらそうなのだから、他の分野でどれだけ「囲碁の先生」と同じくらい馬鹿げた「指導」が横行しているかは想像するだに楽しい。
「おっ良い手、うん、これも良い手、さすが機械、隙がないですね。強かった!」みたいなのを期待してたんだけど、どうやら人類はそれほど賢くなかったっぽい。
引用元:ぱろすけさんはTwitterを使っています: "「おっ良い手、うん、これも良い手、さすが機械、隙がないですね。強かった!」みたいなのを期待してたんだけど、どうやら人類はそれほど賢くなかったっぽい。"
つまりこれは囲碁界に訪れた「黒船」なのだ。下にー下にとか言っている場合ではない。いや、これは楽しい。これから囲碁がコンピュータを使ってより興味深いゲームになることを期待したい。
ちなみに
私は囲碁より将棋に興味を持っている。将棋はおそらくもうコンピュータに人間は勝てない。
しかし
タイトル戦とか見ていると、そんなことどうでもいいではないかと言いたくなる。人と人とのぶつかり合い。人ゆえミスもあり、「怒り」のこもった「暴れる手」があり。それが面白いのだ。そもそも「勝つこと」だけで金が取れる商売ではない。「面白い見世物」に皆が金を払うことで成り立っている世界なのだ。
つまり
囲碁もコンピュータに人間のチャンピョンが負けることなど気にする必要はない。このエピソードにはポジティブな要素しかない。
ちなみに
シンギュラリティが如何の斯うのと言っている勉強不足の若者たち(これは「馬鹿」の婉曲な表現である)には
「象は碁を打たない」
で検索することをお勧めする。そんな議論は何十年も前に散々なされているのだ。そうでなければ以下の文について少し考えると良い。
人工知能の究極の目標は言うまでもなく、汎用性のある学習AIを作ることだ。多面的なインテリジェンスを適用して、さまざまな種類の問題を解けること。そしてHassabis自身も認めるように、今の単一目的のAIマシンですら、オフボードゲームの世界の混沌とした複雑性において勝利を獲得することからは、まだまだはるかに、遠い位置にいるのだ。
人間が行う仕事は、一見単純なものですら、…たとえば部屋を片付けるようなことでも…、そこに存在する変数の数は、もっとも高度なマシンインテリジェンスですら愚鈍に見えるほどに、膨大なのだ。だからわれわれ人間は、囲碁に負けたぐらいで落ち込む必要はない。
引用元:DeepMindのAIに負けた囲碁の世界チャンピオンが最終戦直前のゲームで勝利…AlphaGoを上回る妙手で | TechCrunch Japan
2016-03-07 19:33
ロス・アンジェルスは暖かいみたいですね。思い出のマーニーが受賞を逃した、とか書ける人の神経が羨ましいと思う今日この頃です。
さて、皆様(誰?)お待ちかねのごんざれふ賞でございます。受賞資格(えらそう)があるのは私が2015/3/1-2016/2/29に観た映画。ちなみにこの期間に見逃した映画の中にはクリードとかブリッジオブスパイとかが入ってます。Sorry, Spielberg.
というわけでさっそく発表です。
作品賞:
マッドマックス・怒りのデス・ロード
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
まいりました。文句ないです。奇跡のようなマッドマックス。それにエピソード4を今の時代にリメイク/再度感動させるとは!
脚本賞:
イミテーション・ゲーム
魂の脚本。他にもたくさん賞つけたから作品賞はごめんね。(誰にだ)
主演男優賞:
ベネディクト・カンバーバッチ@イミテーション・ゲーム
シャーロックと同じく変人ではあるけれど、深みのある脚本をしっかり受け止めるカンバーバッチ
助演男優賞:
ニコラス・ホルト@マッドマックス(War boysのニュークスだった人)
えっ、ニュークスってアバウト・ア・ボーイのガキだったの?
主演女優賞:
キーラナイトレイ@イミテーション・ゲーム
チューリングが「僕はホモセクシャルだ」といった後の"OK"はお見事。「アリスのままで」のジュリアン・ムーアも見事でしたけど、誰からか別の賞をもらったみたいだから、こちらはパス。
さて今年から新設(去年も似たようなのがあった気がするが)
印象的だったで賞:
オデッセイで一人火星に佇むワトニー
アントマンでラケットに吹っ飛ばされる適役
オール・ユー・ニード・イズ・キルのエミリーブラント
アナ雪での性格破綻者と自我のない王子
シンデレラの舞踏会への登場シーン
エベレスト 3Dでの「復活おじさん」の生命力
さて、皆様お待ちかね。「見てしまった中で最低映画賞」の発表です!
どるるるるるるるうるる(ドラムの音)
見てしまった中で最低映画賞:
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
ターミネーター、アベンジャーズのまさかの大失速も印象的でしたし、チャーリー・モルデカイのウザさは特筆に値するけど、この映画には
「いやー、こんなクールな映画つくっちゃったよ。アカデミー賞もらっちゃうかもなー(ちらっちらっ)」
といった腹立たしさが強烈に感じられる。というわけで栄誉ある最低映画賞を贈呈します!
毎年存続が危ぶまれる「ごんざれふ賞」果たして来年も続けられるのでしょうか?誰も気にしてない、などという正論を吐く人は嫌いです。
では来年の3月までさよーならー(ブログはつづきます)
2016-03-04 07:12
日本において先生と呼ばれる人種はろくなものではない、と聞くことがあり、個人的にとても賛同する。
最近まで知らなかったのだが、中学入試には「繰上げ合格」というものがあるのだそうな。ところが学校によってはいつまでもその「繰上げ合格終了」の通知を出さないらしい。すると何が起こるか。
学校HPに「本年度の中学受験は全て終了しました」…その1文があれば良いだけなのに、何故に配慮しないのか?疑問でしたし、苦しんだ身としては、ある種の怒りすら感じてしまいます。
ある学校では、繰上げ合格の連絡は~3月中旬とか明記していますが、10年に1人あるか?無いか?、いや、ほぼ無い確率の為に、人がどんなに苦しんでいるのか?を考えて欲しいと思います。
引用元:繰上げ合格制度について|桜日記 明日 春になぁれ! 中学受験 桜からのメッセージ
どうしてもその学校に入りたい、という人はずっと苦しむことになる。いつまでも繰上げ終了の通知がない。諦めきれない。もう3月なのに。
でもって前掲の疑問を抱いた人が恩師に聞いたところこういう回答とのこと。
例えば、2月20日にそういう終了案内を出して、その後に入学予定者が何かしらの理由で辞退されたらどうするのよ?
経営的には、もう1人追加出さなきゃいかんでしょ?
中高の6年間だと何百万だよ、先生1人の人件費だからね。
引用元:繰上げ合格制度について|桜日記 明日 春になぁれ! 中学受験 桜からのメッセージ
さすがニッポンのセンセイ。自分のことしか考えていない。このセンセイに反論するのは簡単。別に入学式前でなくても退学する人はいるでしょ?親が海外に転勤になるかもしれず、本人に理由があるかもしれず。
それを全部「先生一人分の人件費」理論で押し切るつもり?
受験生とその親は、一旦受験してしまった以上学校に対して立場が弱い。黙っていれば不合格。学校の都合ができれば「追加で合格です。おめでとうございます」と電話一本で、数百万の収入が確保される。彼らにしてみれば受験生は全て「札束」に見えているんだろう。
その自分の強い立場をとことん利用しよう、というのはGREEやDeNAにも相通じる態度。いやセンセイ、すごいです。メガベンチャーに行ってもやっていけますよ!
学校の先生はある程度の権威をもつべき、というのには賛同する。しかし過去の日本においてはその「権威」が行き過ぎていたのも事実だと思う。ではどこにあるべきなのか。あまりこうした議論を見かけないような気もするが、それは私の見聞の範囲が狭いせいだろうな。
2016-03-03 06:47
何度も書いたことだが、人間は「差分」にしか反応しない。このニュースを見よう。
それによりますと、交通事故による年間の死者を、去年・平成27年よりおよそ40%少ない2500人以下にすることを目標に掲げています。
引用元:自動車の自動ブレーキ 義務化を検討へ NHKニュース
ブックマークについているコメントを見るとこれが「野心的」と言っている人が多いのに驚く。こういうことだ。スマートフォンを見ながら歩くことで年に2500人の人が死亡しています。だったら間違い無くスマートフォン販売は即時禁止になるしメーカーへの非難ごうごうになる。しかし自動車だと年2500人死んでも「画期的に改善されました!」で済んでしまう。
自動ブレーキは当然義務化。合わせて保険をもっと安くしろや。排出ガス規制も結構だけど、現実に人が日々死んでいるんだからさ。
私が小学生の頃は「何分に一人交通事故で死んでいます」とか聞いたような気がするが最近はどうなのだろう。しかし一番恐ろしいのはそれに
「慣れてしまってなんとも思わない」
ことだと思う。
というわけで、我が家の次の車は安全装備満載の軽自動車に決定。だってお金ないんだもん。本当はスバルにしたいけど、そうすると「確実に」一家離散になるから。
2016-03-02 07:06
というわけで最近とみに嫌いになっているKPI/KGIである。私が考えるということは、同じことを考えている人はさらに多いということだ。
そもそも、部分最適である「CPA」至上主義がそのブランドや企業にとって本当に寄与しているかをもっとよく思考せねばならないだろう。たとえその部分だけを上からミッションとされていてもである。またそうした部分最適管理でマーケティング効果を管理できていると勘違いしている「上」はさらに問題である。
引用元:なぜネット専業のアドマンは「広告人」として育たないのか - 業界人間ベム
CPAはCost per acquisitionなんだそうな。広告で一人獲得するのにいくらかかるか?ということ。しかしそれは「短期的な部分最適」でしかない。
もしその数字ばかりをみていると、会社がやることは目先&小手先の改善ばかりになり、しまいには滅びる。
こういうことだ。
KPIだKGIだのは複雑で有機的なシステムを簡単な数字に次元縮退し、単純化してみせる。それは確かに「管理」に便利だが、現実とはかけ離れている。その事実を忘れて
「PDCAサイクルでKPI/KGIを改善」
とか真面目に言っている人間は馬鹿としかいいようがない。
その「馬鹿」ばかりが集まった会社の筆頭がDeNAとGREEだと思う。なぜクズゲームを量産できるのか長年不思議だったのだが、彼らにとっては
「売り上げと利益」
が聖なる存在であり、それさえ上がれば心の底からHappyなのだな。どんな人にも居場所がある、というのはいいことだ。
2016-03-01 06:45
私は意味のないバズワードが大好きである。それを唱えるだけで力が湧いてくるような気がする。
金融関係はフィンテック。これはなかなか語呂がよろしい。問題は私がいまいるところの不動産関係のIT化を指した
リアルエステートテック もしくは 不動産テック
というどうしようもない言葉だ。
不透明で非効率な商慣行が横行する不動産業界に、デジタルの力で新風を吹き込もうとする破壊者たちがいる。彼らの名前は「リアルエステート(不動産)テック」。不動産にIT(情報技術)を組み合わせ、これまでの常識にとらわれない新しい不動産サービスを生み出す。そんな新興勢力が相次いで登場している。
引用元:フィンテックならぬ不動産テック、破壊者の横顔:日経ビジネスオンライン
誰がこの言葉を考えたのか知らないが、目の前にいたら頭を蹴飛ばしてやりたいくらい。いや、批判してばかりではいけませんね。
というわけで私は
R.E.Tech(リーテック)
という略称を提唱したい。R.E.はReal Estateの略だ。どうせリアルエステートなんて言葉普通の人は知らないから、語呂がよければいいんだよ。
ドメインでもとってやろうかと調べたら、もうリーテックという会社はあるのだな。まあ気にしない。じゃあアールイーテックなんてどう?どちらにしてもリアルエステートテックとか不動産テックに比べればマシ。どうもこれ日本発の言葉らしいから
「不動テック」
なんて重おもしくていいような気がする。